「ヘルプ!」 ("Help!")は、1965年7月にイギリスのロックバンド、ビートルズが発表した10枚目のオリジナル・シングル曲である。また映画『ヘルプ!4人はアイドル』のテーマ曲であり、イギリス盤公式オリジナル・アルバム『4人はアイドル』のタイトル曲にしてオープニング・ナンバーでもある。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では29位にランクされている。レノン=マッカートニーの作品。ジョンのアイディアを元に、ポールと二人で完成させた。リード・ヴォーカルはジョン・レノンで、実質的にはジョンの作品である。軽快なサウンドと解りやすい失恋ソング風の歌詞とはうらはらに、ジョン自身の悲痛なメッセージ・ソングという一面も持っている。この曲が発表された当時ビートルズのメンバーは加熱する人気に自己を見失いかけていて、ジョンは後に「僕らは豚のように暴飲暴食し肥え太っていく己自身に失望していた。助けを求めて叫んでいたんだ」と語った。映画ではオープニングとエンディング前で使用されている。邪宗・カイリ教の教祖クラングが「ヘルプ!」を歌い演奏するビートルズのフィルム映像(モノクロ)を眺めながらダーツを投げつけるシーンである。ジョン・レノンはこの曲を1969年の「ゲット・バック・セッション」でも即興で演奏。翌1970年には自宅スタジオにて「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」などとともにブルージーなアレンジで再録音を試みている。1980年のインタヴューでも「これら2曲と「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を再レコーディングして、リリースしたい。」と答えている。また、1981年に計画されていた来日公演の予定セットリストでは、オープニング・ナンバーとしてこの曲が予定されていた。「ヘルプ!」のリアル・ステレオ・ヴァージョンは1965年8月にリリースされたアルバム『4人はアイドル』ステレオ盤に収録された。アメリカでは1985年8月にリリースされたアルバム『ヘルプ(四人はアイドル)』(ステレオ盤)に収録された。CDでは1987年4月にリリースされたアルバム『4人はアイドル』に収録された。ただしCD化に際してジョージ・マーティンによるリミックスが施されているため、従来のアナログ盤のものとは別ヴァージョンになっている。アナログ盤と同じミキシングのヴァージョンは2009年発売の『ザ・ビートルズ・モノ・ボックス』の特典として『4人はアイドル』(モノラル盤)に収録された。ビートルズによくある「ミキシング違い」ではなくステレオとモノラルでは別テイクが使用された。開始10秒までは同一テイクであるが、その後はヴォーカル、コーラス、タンバリンなどが別テイクである。ステレオ・ヴァージョンでは中間部にタンバリンが入り、ヴォーカルの歌詞がモノラルとは一部異なっている。オリジナル・モノラル・ヴァージョンはオリジナル・シングル盤、オリジナル・モノラルLPに使用され、ステレオ・ヴァージョンはその他音盤に広く採用された。なおアメリカ編集盤『ヘルプ(四人はアイドル)』モノラル盤にはステレオ・ヴァージョンをモノラルにミックス・ダウンしたヴァージョンが収録された。この曲は英米ともにチャートの1位を獲得している。ビルボード誌では、1965年9月4日に週間ランキング第1位を獲得。ビルボード誌1965年年間ランキングでは第6位。『キャッシュボックス』誌では3週連続第1位を獲得し、年間ランキングは第11位だった。B面は「アイム・ダウン」。イギリスでは90万枚以上、アメリカでは100万枚以上のセールスを記録している。日本の『ミュージック・マンスリー』誌に掲載されていた洋楽チャートでは、フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」に阻まれて1位を逃した。1988年にフジテレビ系で放送された斉藤由貴主演のドラマ『あそびにおいでョ!』の主題歌として使用された。1994年からテレビ東京『開運!なんでも鑑定団』のテーマソングとして現在も使われている。かつてはNHK総合の『英語でしゃべらナイト』のオープニング・テーマとしても使用されていたが、2006年4月以降は LOVE PSYCHEDELICOによるカヴァー・ヴァージョンが使用された。スーパーマーケット『イトーヨーカドー』で食料品レジが混雑した時に、他の売り場のレジ担当店員を応援に呼ぶための店内符牒として、この楽曲のインストルメンタルが用いられる。1990年6月28日、ビートルズの故郷イギリス・リヴァプールでのコンサートで、ポール・マッカートニーはジョンへ捧げる歌として「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」 ~ 本作 ~ 「平和を我等に」をメドレーで演奏した。マキシ・シングル『オール・マイ・トライアルズ』収録。ティナ・ターナーは、1984年のアルバム『プライヴェート・ダンサー』にこの曲のカヴァーを収録した。ザ・クルセイダーズのジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、ンドゥグ・チャンクラーがプロデュースしており、彼ら3人は演奏でも参加した。ヨーロッパでは、アルバム発表に先行してシングルとしてもリリースされ、全英シングルチャートでは40位を記録している。
出典:wikipedia
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