シュモクザメ(撞木鮫、英名:Hammerhead shark、ハンマーヘッド・シャーク)はメジロザメ目のシュモクザメ科 に属するサメの総称。頭部が左右に張り出してその先端に目と鼻孔があり、鐘や鉦(和楽器)を打ち鳴らす丁字形の撞木(しゅもく)のような頭の形をしていることから「撞木鮫」、英語では頭を金槌に見立てて「Hammerhead shark」(金槌頭のサメ)と呼ばれている。この横に張り出た部分にはロレンチーニ器官と呼ばれる微弱な電気を感知する器官があり、シュモクザメは他種のサメに比べて非常に発達したロレンチーニ器官を持っている。また捕食時に特徴的な頭部で海底付近のエイを掘り出したり、獲物に頭部を打ち付け押さえ込む格好にして捕食したりする。アカシュモクザメなどの特に頭部が左右に長い種では、30-50°に及ぶ広い立体視角を持つ(通常のサメは10°程度)。その代償として頭部正面に広い死角ができるが、頭部を左右に振ることでこれを補っていると考えられる。サメとしてはめずらしく群れを成して行動する。その数は時には数百匹の単位に及ぶことがある。単性生殖で出産したシュモクザメがいる事が確認された。サメに襲われ死傷した事例がいくつか報告されているが、より大型のホホジロザメまたはイタチザメによる被害であり、はっきりとシュモクザメによる人的被害と断定された事例はほとんどない。日本では夏に海水浴場の沖合に出没することがあり、監視や捕獲、遊泳禁止などの対策が取られている。また、漁民の操業中に漁獲物・漁具を横取りされる・損傷を受ける食害被害が多く発生しており、日本では東京都八丈島周辺海域で漁獲された出現種組成ではシュモクザメは1%となっており、シロトビウオへの食害被害原因と推測されている。これらの被害金額は年間約6,000 - 1億6,000万円に及ぶと推定されている。積極的なサメ対策としては延縄漁業においてサメ被害が報告されている鹿児島県薩南海域で電気パルスを用いたサメ撃退装置を試験操業するなどしている。食材としては高級食材フカヒレの材料とされており、絶滅危惧種であるアカシュモクザメも含まれ、2011年現在、世界中で年間7,300万匹が捕獲されている。2013年3月11日にはこれらの乱獲に歯止めをかけるべく、タイの首都バンコクで開かれた『野生生物の国際取引に関するワシントン条約の締約国会議』で、ヨゴレザメ、シュモクザメ(3種)、ニシネズミザメが規制対象に加えられた。2属9種が属する。内部の系統関係についてはインドシュモクザメの位置を含めてはっきりした結果が得られていないが、ウチワシュモクザメ・ナミシュモクザメ・ ・ の4種は、小型であること、幅の狭い頭部を持つこと、類似した分布域を持つことなどの共通点があり、分子系統解析の結果からも単系統群となると考えられている。
出典:wikipedia
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