『はだかの刑事』（はだかのデカ）は、1993年1月8日から同年9月24日まで、日本テレビ系列で毎週金曜20:00 - 20:54（JST）に放送されていた東映製作の刑事ドラマである。全30話。『太陽にほえろ』から足掛け21年続いた日本テレビ系金曜20時枠の刑事・アクション系ドラマの最後の作品となった。前番組では主人公たちを見守る役回りだった松方弘樹が本作では主演を務めた。舞台は東京の下町、隅田川沿いを管轄とする「隅田川警察署」。この捜査課の刑事で管轄内で生まれ育った矢口万作を筆頭に、刑事たちや樹木希林扮する主人公の下宿先の家主で保険外交員も務める小学校時代の同級生の女性や離婚した妻との間にもうけた一人娘らを中心に描く人情刑事ものであった。第20話以降は矢口を課長代理に据え、世良公則扮する本山由樹を中心としたアクションも重視した路線に変更されたが、視聴率が振るわず1993年9月末で終了。長らく続いた日本テレビ金曜20時の刑事・アクション系ドラマ枠は本作が最後の作品となった。三菱自動車が車両協力していた関係上、レギュラーの覆面車は三菱自動車の車両が使用され、エキストラ車は他メーカーの車両も多用されていたが、本項では件のレギュラー車のみを表記。エメロード、ギャランについては当時実際に警察で捜査車両として使用されていた車種で、当時のドラマでは予算や車両保護の都合上省略されがちであった実車と同じ自動車電話用擬装型警察無線アンテナである「TLアンテナ」が取り付けられていた。パジェロについては世良の自家用車がパジェロであった縁での使用とされ、ミラージュについては布施が同車のCMに出演していたためだった。また、主演の松方弘樹は、当時、日産自動車のローレル（C34前期型）のCMに出演（本木雅弘と共演）していた関係上、上記の三菱車を運転するシーンは無かった。一度だけ運転するシーンがあったが、ドイツのメーカーの車両を使用しての撮影であった。

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