エリコン () は、スイスのチューリッヒ州ファフィコン(ドイツ語圏)に本社を置く、真空機器やFAシステムの製造や薄膜コーティングを手がけている企業グループ。持ち株会社OCエリコンホールディング () は、スイス証券取引所 (SWX) に上場している。持株会社の傘下には、エリコンのほかに、真空装置のライボルト社 ()、薄膜コーティングを手がけるバルザース社 ()、宇宙ロケットを手がけるコントラブス社 () などがある。昔から秀逸な機械加工技術を持っているメーカーとして有名である。1906年に設立され、精密機械加工に秀逸であったため、その技術を応用した機関砲の製造によりかつてはスイスを代表する兵器メーカーとして名を馳せていたが、その兵器部門は1999年にラインメタルにすべて売却され、現在のエリコンには兵器部門はない。2000年には元の親会社であるエリコン・ビューレホールディングがユナクシス・ホールディングに社名変更をした。しかし、2006年7月にはユナクシスはOCエリコン・ホールディングに社名変更した。この年、OCエリコン・ホールディングは、Saurer・Grazianoなど数社を傘下に収めて、テキスタイル部門とドライブシステム部門を創立、グループ総従業員数がこれまでの約6000人から一気に3倍の1万8000人規模となった。現在は、光ディスク製造装置、半導体・ソーラーパネル製造装置を製造・販売しており、特に記録型DVD(DVD+RW/-RW/-RAM)記録膜用スパッタリング装置で世界シェアの80%以上を占める他、記録型DVDやブルーレイ/HD-DVDの製造ラインも手がけている。日本でも零式艦上戦闘機に搭載された九九式二〇ミリ機銃はエリコン20mm機関砲をもとに開発されたもので、戦前からエリコンFF系機関砲を設計したメーカーとして知られている。他にも有名なバルカン砲はアメリカのゼネラル・エレクトリックの製品であるが、その通称はエリコンの登録商標である。また、1954年に三菱重工との提携で作られたエリコン旋盤の名称でもその名が知られている。エリコンの旧兵器部門はエリコン・コントラヴェス・パイロテック () として、1950年代後半にエリコン35mm連装機関砲を開発し、機関砲とレーダーを連動させた防空システムの開発にも乗り出した。親会社であったエリコン・ビューレホールディング () が、1999年に兵器部門をラインメタルに売却した。その際、航空宇宙部門はそのままコントラヴェス () としてエリコン・ビューレホールディングに留まることになった。現在のエリコンはの6主要事業で構成されている。この中でも、コーティング部門傘下のエリコンバルザースが行っている切削工具や金型への薄膜コーティングは、世界32カ国以上で展開されており、世界および日本でのトップシェアを保持している。また、アドバンスドテクノロジー部門が製造する Blu-ray Disc の記録膜用スパッタ薄膜製造装置Sprinterシリーズは、世界の市場シェアの90%を超える。
出典:wikipedia
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