ASUSTeK Computer Inc.(エイスーステック・コンピューター・インク)は、中華民国台北市に本社を置くPCおよびPCパーツ、スマートフォン、周辺機器製造メーカー。日本法人はASUS JAPAN株式会社。「ASUS」の日本語での正式な読みは、現在「エイスース」とされている(発音に関する経緯は下記を参照)。ブランド名として「ASUS」を使用しているが、これはPegasusに由来して付けられたものであり、同社は「市場に問うすべての製品に高レベルの品質と独創性を吹き込むことにより、機知に富むペガサスが象徴する強さ、創造性、純粋さを具体的に実現する」という意味を込めたと説明している。当初、日本参入時からの「ASUS」の日本での読みは「アスース」が正式とされていた。日本法人の登記名も「アスース・ジャパン株式会社」であったが、2012年10月1日に「ASUS」の呼称を「エイスース」に統一し、同時に日本法人のアスース・ジャパン株式会社をASUS JAPAN株式会社に社名変更した。日本人に馴染みのあるローマ字や英語とは異なる読み方であるため、誤って読まれることも少なくない。コンピュータ関連用語の読み方の話題では必ずと言っていいほど「ASUS」が取り上げられる。日本国内では「アスース」「エーサス」「アサス」、英語圏では「エイスス」に近い発音で読まれることが多い。中国語表記の発音は上記いずれとも全く異なり、「華碩」と書いて「フアシュオ」に近い発音となる。しかし、おおむねどの読み方でも通じる。ASUSTeKは「どんな読み方をしても、ASUSに親しんでくれればいい」として放置、呼称に対する同社の曖昧な姿勢が混乱を招いていた。2010年12月に、「Eh-SUS」という発音表記の書かれた画像と、それを発音する動画がEngadgetにおいて公開された。なお、同サイトの記事では古い発音として、最後に「アスース」と発音している以前のYouTubeのオフィシャル動画も示されている。この新しい発音の日本での公式なカナ表記が「エイスース」である。1989年にTH Tung(童子賢、廖敏雄、徐世昌、謝偉崎)らによって設立された。当時は日本でPC/AT互換機(いわゆる「DOS/Vマシン」)の市場が本格的に形成されはじめた時期であり、設立直後から日本にマザーボードを輸出していた。新製品投入サイクルの短さと高品質とをモットーとしていたが、製品によってはBIOSの完成度が十分ではなくアップデート頻度が高いものもあった。現在の製品分野は、業界最大手の1つに数えられるマザーボードのほか、ノートパソコンやビデオカード、DVDドライブなど多岐に渡る。OEMでは、かつてソニーVAIOシリーズへ供給していた他、ソニー・コンピュータエンタテインメント(PlayStation 2、PlayStation 3)やアップル(iPod、iPod shuffle、MacBook)、ヒューレット・パッカード、エプソンダイレクトなどへ部品の供給を行っている。消費者向け市場では、2008年春頃から自社ブランドでネットブック「Eee PC」を本格的に販売している。なお、ASRockという子会社を通じて、信頼性重視のASUSブランドとは異なる個性的なマザーボードの製造もおこなっていた。例えばi865チップセットで対応不可であるはずのIntel Core 2が動作する「ConRoe865PE」では、メモリはDDR400(これもチップセットメーカーの仕様では非対応)に独自に対応させ、更にDDR533にオーバークロックして動作させているという。また、コンデンサなどの部品でもASUSと差別化が図られている。現在、ASRockはASUSの製造部門が分離独立したPegatronの傘下である。2006年8月9日にGIGABYTE TECHNOLOGYと合弁会社を設立する計画を発表したが、一部の地域での独占禁止法に抵触する恐れなどから、2007年3月22日に事実上撤回した。日本代理店は、以下の通りである。なお、かつてはユーエーシーが国内総代理店であった。正規流通ルート以外の輸入品は並行輸入品扱いとなる。上記の代理店以外に販売された製品を許可無く日本に持ち込んだ場合、並行輸入品と見なされて正式なサポートが受けられなくなるとASUSTeKの本社が公式に表明している。Android搭載モデルのタブレットは、ビジネスシーンでも活用できるキーボード付のモデルを販売しているのが特徴である。タブレットPCのみやWindows搭載モデルもある。これまで日本国内にはサポート拠点のみ置いていたが、2008年7月から経営機能を強化した。いわゆる「5万円ノートパソコン」のEee PCシリーズがヒットしたことで、日本に根付いたビジネス戦略を迅速に展開する必要が出てきたことがその理由。日本法人ではEmilie Lu氏が、代表取締役社長に就任。また2009年1月には関西以西におけるビジネスパートナーとの協力体制強化とリレーションシップ構築を行い、日本での更なる経営基盤強化を進めるため、ASUS大阪オフィスを設立した。同社が、2008年10月に発売のデスクトップパソコン「Eee Box」に、出荷前からコンピュータウイルスが混入していたことが発覚した。また「Eee PC」の「701SD-X」モデルの外付けハードディスクにもコンピュータウイルスが混入していたことが発覚した。同社は、出荷前にウイルスチェックを行ったものの、検出できなかったとしている。朝元照雄『台湾の企業戦略』(勁草書房、2014年)の第5章「華碩(エイスーステック)の企業戦略」に詳しい。
出典:wikipedia
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