「I LOVE YOU」(アイ ラブ ユー)は、日本のミュージシャン、シンガーソングライターである尾崎豊の11枚目のシングル。この曲が創作された経緯は、尾崎のデビュー・アルバムである『十七歳の地図』の制作も終盤に差し掛かった際に、プロデューサーである須藤晃の提案で、「曲が足りないからバラードを書いてきて」と言われ、尾崎はその場で「あ、良い曲あります。『I LOVE YOU〜♪』って感じの曲なんですけど」と返答し、須藤も「うん、いいじゃない。そういう感じで書いてきてくれる」とのやり取りで創作された。しかし、須藤の見解では「僕はその場で即興で口ずさんだ可能性が高い気がする。もともとあった曲なら、それ以前にテープで渡しているはずだし。曲作りをしていたときに、大学ノートの歌詞を見ながら、その場で僕に歌って聞かせたのと似た感じだったんじゃないだろうか」と述べている。また、「歌詞になるべく英語を使わないと言っていたわりには、やっぱり急場しのぎでつけたようなタイトルだもの、今にして思うと。でも急場しのぎって、すごくいいものができる。つまり、結局そこに実力が出ちゃうからなんだ。前々から用意したものっていうのは、その人の音楽的なイヤらしいクセとかも出ちゃうのね」とも述べている。また、同曲のイントロ部はアレンジャーの西本明が作曲した。生前のライブでもほぼ欠かさず演奏されており、彼の死後も様々なメディアに使用され、また多くのミュージシャンによってカバーされている。尾崎本人としてはそれほどの楽曲とは認識しておらず、さらなる完成度の高い楽曲の制作を目指していた。レコーディングは1983年10月1日にソニー信濃町スタジオの第2スタジオで行われた。 前述の通り、アルバムの最後に創作された曲であり、また最後のボーカル録りが行われた曲でもある。この曲に関して須藤は「ファースト・アルバムのレコーディングを通して、少し自分の中で音楽が整理されて作った曲が「I LOVE YOU」だったのかもしれない。あの曲って、いわゆる流行り歌にもなったし、アマチュアっぽい感じというよりは、楽曲としてスタンダードになりうる完成度を持っていた。彼は非常に吸収力があったから、ファースト・アルバムのレコーディングで得た経験、たとえば自分は常にギターでしか作曲しなかったのに、キーボードが入ってバンド形式で録音したときに、結果的に音がそんなふうに構築されるとか、といったことを、短い2〜3週間のレコーディングの中で学習して作りあげた曲じゃないかな」と述べている。1991年3月21日にCBSソニーより8センチCD、カセットテープの2形態でリリースされた。元々この曲は、1983年にリリースされた尾崎のファースト・アルバム、『十七歳の地図』(1983年)に収録されていた作品で、8年の歳月を経てシングル曲としてリリースされた。また、2001年9月12日にジャケット、カップリング曲を一新して再リリースされており、カップリングのライブバージョンは1991年8月27日の郡山市民文化センターでのライブより収録されている。PVはビデオ『6 PIECES OF STORY』(1986年)では1985年11月14日の代々木オリンピックプール第一体育館でのライブ音源を元に、独房のような場所で尾崎がたたずみ、転げ回り不気味に笑うなど狂ったような様子の尾崎を映したものが収録されている。1996年10月21日には1991年8月27日に行われた郡山市民文化センターでのライブ映像を使用した新たなPVがシングルビデオとして発売されている。デビュー以降のライブではほぼ欠かさず演奏されており、アレンジもスタジオ録音版と大きく変わることはなかった。また、「LAST TEENAGE APPEARANCE TOUR」のある会場では、尾崎と同時に客席から聴衆の歌う声が大きく響いたため、尾崎自身が「俺の歌なんだから、歌うな!」と叫び、歌うのをやめ舞台袖に引き返してしまった事がある。
出典:wikipedia
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