『少女少年』(しょうじょしょうねん)は、やぶうち優による日本の女装漫画作品。1997年に連載開始。以降2005年までほぼ年度ごとの区切りで1作品ずつ発表され、計8作品となった。各作品に共通するのは、「女装した小学生の男の子」が軸となる物語であること。また、8作目を除けば、主人公の男の子が女装の状態で芸能界で活動するという点も共通する。第1作目から第5作目までは主に『小学六年生』、第6・7作目は主に『小学五年生』、第8作目は『ちゃお』増刊号である『ちゃおデラックス』にそれぞれ連載されていた。各雑誌の発行元はすべて小学館。それぞれの連載は1年だが、シリーズとしての期間8年はやぶうち優の作品中最長である。年度ごとに読者が総入れ替えになる学年誌の特性を考慮してか、各作品間に連続性や関連性は基本的になく、ストーリーや大半の登場人物も1作品ごとに異なる。元々は、作者が『ちゃお』での連載を念頭に構想したが、編集部の方針転換で男性主人公が不可となったため断念した作品である。その後、1996年の「水色時代」アニメ化に合わせて『小学六年生』にその番外編を執筆した事から同誌編集部との繋がりができ、連載開始となった。この流れから、3作目の途中までは『小六』版「水色時代」と同様、扉絵の裏面にP&Gの生理用品の広告が載っており、そのため扉絵も3作目までは毎号カラーだった。2012年、最新シリーズ『〜少女少年〜ドーリィ♪カノン』が『ちゃお』にて連載されているが、単行本のタイトルは『ドーリィ♪カノン』となっている。詳細は『ドーリィ♪カノン』の項目を参照のこと。下記のタイトルは、単行本の題号に準じている。1 - 7作目の連載時タイトルはサブタイトル無しの『少女少年』である。8作目タイトルは連載時と単行本で同一。やぶうち優の「少女少年」シリーズ第1作目。『小学六年生』1997年4月号 - 1998年3月号にかけて連載。また、『小学五年生』1997年3月号には予告編が掲載された。主人公が女装し、アイドル歌手として活躍するコメディ作品。主人公が性別を偽り芸能活動をすることにともなう様々ないざこざや、主人公をめぐるヒロインたちの恋愛模様の描写に重点が置かれている。登場人物名には色の名前が入っている。なお、この作品(単行本)単体を指す際、シリーズの総称としての「少女少年」と区別するために便宜的に、『少女少年I』(Iはローマ数字の1)、『少女少年第一期』、または他の単行本に倣って『少女少年I -MIZUKI-』と表記・呼称される場合がある。シリーズ第2作目。『小学六年生』1998年4月号 - 1999年3月号にかけて連載。主人公は、幼い頃に自分を手放した母親に近づくために女優として芸能界で活動する。シリアス性が高い展開で、シリーズ中最もドラマ性の高い物語との評価がある。登場人物名には、自然に因む単語が含まれている。シリーズ第3作目。『小学五年生』1999年3月号・小学六年生1999年4月号 - 2000年3月号にかけて連載。女の子との同居やデビューまでのレッスン、グループとしての活動等に重点が置かれ、主人公(も読者も)が小学生なのに学校がほとんど登場しない珍しい作品。登場人物名は植物に因んでいる。シリーズ第4作目。『小学六年生』2000年4月号 - 2001年3月増刊号にかけて連載。女装癖がある少年が芸能界や恋・友情に奮起する様を描いたコメディ作品。シリーズ中最も人気が高い。連載時も女子は元より、前作までは全くなかった男子からの反響がかなり大きく、作者本人も突然の男子人気に「疑問を抱いていた」とのこと。登場人物名は鳥の名前から付けられている。前作までが「3部作」と位置づけられたため、今作は登場人物の配置や方向性を刷新。絵柄もそれまでの少女漫画的で柔らかいタッチから、アニメ的でポップなタッチに変わっている。特に絵柄の変化は大きく、それに戸惑いを感じた読者も少数ながらいる。絵柄の変化について作者は自らの公式サイト上で「本来の絵に戻した」と回答している。シリーズ第5作目。『小学五年生』2001年3月号・小学六年生2001年4月号 - 2002年3月増刊号にかけて連載。なお、『小学五年生』2001年3月号は予告編、『小学六年生』2002年3月増刊号は番外編として掲載された。自分の考えや都合を押し付ける親に対する子供なりの反抗を描いた、少々重い作品。登場人物名は、農業に関する単語から付けられている。シリーズ第6作目。『小学四年生』2002年2月号 - 3月号・『小学五年生』2002年4月号 - 2003年2月号にかけて連載。芸能界絡みの話だが、主人公はデビューしない。今作から掲載誌が1学年下がったためか、キャラクターも内容も若干低年齢向けっぽくなり、コメディ色が強くなっている。登場人物名は新幹線の愛称から。シリーズ第7作目。『小学四年生』2003年2月号 - 3月号・『小学五年生』2003年4月号 - 2004年2月号にかけて連載。主人公が活躍する場は声優とミュージカル。連載期間は他と同様、約1年だが、作内での時間経過は中学校入学直後までの2年近くで、シリーズ中最も長い。登場人物名は数字の桁から付けられている。シリーズ第8作目。『ちゃおデラックス』2004年春の増刊号・初夏の大増刊号・夏の超大増刊号・秋の大増刊号・冬の超大増刊号・2005年春の増刊号にシリーズ連載。どこから見ても美少女しか見えない少年とその少年に惚れてしまった少女のラブコメ。シリーズ中で唯一、女の子が主人公で、かつ芸能界が関係せず村崎も登場しない。番外編的な扱いとされることも多い。登場人物名は果物に因んでいる。小学館よりI - VIIは「てんとう虫コミックススペシャル」、GO!GO!ICHIGOは「ちゃおコミックス」として刊行されている。作者が同人誌活動も行っており、このシリーズを題材とした同人誌"別冊少女少年"が発行されている。厳密な意味での(発行元も認める)オフィシャルではないが、連載時に描かれなかった事柄やこぼれ話、書き下ろしの番外編などが掲載されている。
出典:wikipedia
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