『ベアルファレス』はソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたプレイステーション用ゲームソフト。ジャンルはアイソメトリックビューのアクションRPGに属し、企画・開発はZealsoft。略称はベアルまたはベアファ。2007年7月26日にゲームアーカイブスで配信が開始された。後世の歴史家から黄昏の時代(現実の世界史で言う暗黒時代がモチーフ)と呼ばれる動乱の時代。外界と隔絶された冒険者の町カルス・バスティードを舞台に、富と名声、永遠の命、あるいは己の信念などを追い求めて戦う若者たちの姿を描く。このゲームの特徴はアクションRPGであると同時に恋愛シミュレーションゲームのゲーム性も併せ持っているということである。通常のRPGのように物語を進める一方、仲間と共に冒険をすることでそのキャラクターと主人公との間に愛情(同性であれば友情)が芽生え、最終的にはパートナーとしてエンディングを共に迎えることになる。この作品では主人公はプレイヤーの分身であり、あらかじめ決められた性格や言動というものは一切存在しない(何かを調べた際の独り言程度はある)。いわゆる「顔なしキャラ」である。ゲーム中の画面は全てクォータービューで描かれ、操作方法はプレイヤーがキャラクターを操作して敵を撃破するという、アクションRPGとしてはごく標準的なものであったが、トラップという攻撃手段が導入されている。一般的なRPGにおいては武器と魔法が攻撃手段の大半を占めるのに対し、本作ではトラップで油を噴射した後に火炎の魔法で攻撃する、道を遮る火柱を水流のトラップで鎮火する、といった具合で敵を倒しダンジョンを突破してゆく。仲間キャラクターは火炎、電撃、凍結など様々な効果のトラップをそれぞれが固有に所持しており、キャラクターの個性を際立たせるという点でもこのトラップという要素は高い効果があった。黄昏の時代が始まるまでは、実に1000年近くも大規模な戦争のない平和な時代が続いていた。しかし平和すぎる世の中は停滞を生み、王族や貴族、聖職者の間では腐敗が蔓延していた。一方で平民には重税が課され、飢餓や病に苦しむ者が少なくなかった。現在、大陸には大小12の国家があり、その中でもアスロイト王国とバイレステ共和国という二つの国が世界の覇権を争っている。そんなとき、その二国の国境線沿いのカルス山脈でアザレの石が発見される。二国の為政者がその一帯の発掘を命じると、その地下からは太陽帝国の遺跡が発見された。遺跡から発見される財宝の数々は二国に富を与え続けたが、ある日突然、遺跡から魔物が出現した。魔物に怯えた二国の指導者は、遺跡の巡りを分厚い城壁で取り囲み封印を施した。しかし数年も経つと、その城壁の中には小さな町が出来ていた。遺跡からの財宝に依存していた二国が、経済的困窮を理由に発掘の再開を発表、その門戸を平民や外国人にも解放することを宣言。大陸中からならず者や食い詰めた貧民が集まってきた。これが、冒険者の町カルス・バスティードの始まりである。物語の舞台となる「カルス・バスティード」は、地下遺跡の真上に作られた町である。なお、バスティードとは城壁に囲まれた町のことを指す(仏語では小別荘のことを指す)が、多くの者は皮肉を込めて「カルスの棺桶」と呼ぶ。この町にはあらゆる種類の人間がいる。一攫千金やアザレの石を求める冒険者、一万年前の遺跡の研究に情熱を燃やす学者、食い詰め者や犯罪者、没落貴族、政治犯。しかしそれに比して、彼らを取り締まる警察や軍隊、法律、教会の威光、あるいは身分や人種の特権などというものは、まったく意味を持たない。あるのは、力こそがすべてという唯一にして絶対の掟だけである。それ故に、外の世界での支配階級である貴族への風当たりが強かったり、住人同士による宝の奪い合い、殺し合いなども起きて、まさに無法地帯となっていた。主人公達がカルスの町に来た時には、町の中で最強の戦士であるバルデスが睨みを利かせており、住人同士で無意味に争ったりしないある程度安定した状態を保っていた。なお、カルス・バスティードのあるカルス山脈は、地形が険しく土地も不毛であるため、作物の類が殆ど育たない。そのため、カルスの町への食料品などの供給は外部から訪れる商人達からの仕入れに依存しており、財宝目当ての野盗等も出没するカルス山脈を登ってこなければならない危険性もあって、カルスの町にて販売される物品は、パン一つが外の世界における農民の稼ぎ一ヵ月分に匹敵するほど高価である。アスラ・ファエルの地下に広がるダンジョンは、いくつかの階層で構成されている。また、各階層の名称はアノイア教の聖書を元に付けられている。様々な目的があって、“カルス・バスティード”を訪れる。カルス・バスティードへは若い人間から順番に出発するが主人公達が到着した後に道が崩れ、後続の隊商は到達出来なかった。仲間キャラの年齢が全員10代後半なのはその為である。製作会社であるZealsoft社が解散しており、ソニー・コンピュータエンタテインメントのウェブサイト上にあった本作のオフィシャルサイトは削除されている。取扱説明書やゲーム中のスタッフロールにはスタッフの氏名が列挙されているが、全てローマ字表記であり、漢字でどのような表記を行うかは不明。そのため、現在は製作スタッフについて詳細を知ることは困難である。
出典:wikipedia
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