『大冒険 セントエルモスの奇跡』(だいぼうけん セントエルモスのきせき)は、1996年4月19日に有限会社パイより発売されたセガサターン向けのシミュレーションRPGである。1997年4月18日にはソフトオフィスよりプレイステーション版として『大冒険デラックス 遥かなる海』が発売された。世界各地の港を船で巡る基本的なシステムはコーエーの大航海時代シリーズと似たものになっているが、主人公が旅立った時点で、世界のすべての港がモンスターに占領され機能しなくなっている。モンスターとの戦闘は海戦とは異なり、RPGの方式で行われる。モンスターを倒すことで港を解放し、補給や特産品の取り引きができるようになる。港ごとに特産品は異なり、また特産品のジャンルごとに設定されている取り引きレートも港ごとに異なる。取り引きレートの差を利用して貿易することで所持金を稼ぐことが可能である。こうして得た資金を使って、傭兵を雇ったり、武器・防具を整えたり、船や船の装備をグレードアップし、より強力な敵に立ち向かえるようになっていく。60以上もあるすべての港を開放すると、物語の黒幕と対峙することになる。主人公リオンが手にする船は武装されており、海戦を行うことができる。沿岸海上にはリオンの船以外に多くの船が行き交っているが、その中に海賊船が混じっている。その海賊船と接触することで、海戦モードに切り替わる。海戦モードでは、リオンは最大8隻から成る艦隊の提督として、各船に移動や攻撃の命令を出すことができる。攻撃には、砲撃、白兵戦、一騎討ちの三種類がある。砲撃戦は、船の耐久力や積める砲の門数の差が左右するため、一般に船のサイズが大きい方が有利になる。一方で、白兵戦は(船を接触させなければならないが)船に乗せている水兵の人数が勝敗を決める。海賊船はしばしば大型の戦闘艦にさえ水兵をわずかしか乗せていないので、巧みな操船で白兵戦に持ち込むことにより、一見不利な戦闘を逆転させることも可能である。また、旗艦同士を接触させれば、リオンと敵の提督との一騎討ちを選ぶことができる。雇った傭兵を各船の船長に指名することが可能である。傭兵にも海戦・操船の技量に長けた者もいて、船長に指名すると海戦時の攻撃力や移動力が高くなる。海賊を倒すと、海賊艦隊が積んでいた積み荷を奪うことができる。海賊はしばしば高価な積み荷を持っているので、収入源の一つとして利用できる。ゲームも後半になると、海賊の中でも特に強い三大海賊(アンジェリカ、シルバー、ウールジ)が現れる。どれも強力な艦隊を率いている上に一騎討ちでも強いが、アンジェリカとシルバーは倒せば改心して、それ以降は賃金ゼロの強力な傭兵として味方にすることができる。二人とも倒すと、最強の海賊であるウールジが大艦隊を率いてリオンに挑戦してくる。ウールジとの戦闘突入時には普段の海戦とは違ったオリジナルムービーが流れる。三大海賊を倒さなくてもゲームの結末を見ることはできるが、傭兵として大変強力なのでアンジェリカとシルバーを倒せば事を有利に運ぶことができる。また、ウールジを倒すと最も強いトーチカ級の船をバルセロナで購入出来る様になる。舞台は中世のヨーロッパ。主人公・リオンが暮らす港町バルセロナに大破した船が流れ着く。それはリオンの父・ファルの船であったが、そこにはファルの姿は無かった。その後リオンは王宮へと呼び出され、女王から「あなたの一族は代々モンスターを倒すための特殊な能力を持っている」と告げられる。そして行方不明のファルに代わり、世界中に進出しているモンスターの発生の根源を壊滅するよう命じられる。魔物退治の命を果たすため、兼ねて行方不明の父を捜す為に、リオンは大海原へと旅立つのであった。
出典:wikipedia
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