『弁護士のくず』(べんごしのくず)は、井浦秀夫による日本の青年漫画。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて2003年16号から2014年13号まで連載された。途中、2010年から『弁護士のくず 第二審』と改題している。法律監修に弁護士の小林茂和(第一東京弁護士会)。型破りで無茶苦茶な言動から「人間のくず」とまで呼ばれる弁護士九頭元人(くず もとひと)が、舞い込んでくる様々な依頼を引き受ける過程で、弁護士とは思えないような方法で依頼を解決する様や、依頼の裏に潜む人間模様を描いたブラック・コメディ漫画である。単行本は小学館(ビッグコミックス)から、2014年7月までに通巻で20巻が刊行されている。『弁護士のくず』が第10巻まで、『弁護士のくず 第二審』が巻数をリセットして第1巻からとなっているが、単行本への収録は連載順と異同があり、『第二審』第2巻の収録話の一部は『弁護士のくず』時代(2008年)の連載作である(この件の事情については掲載差し止め請求問題を参照)。平成18年(2006年)度(第52回)小学館漫画賞一般向け部門を受賞している。TVドラマ化され、2006年4月から6月までTBS系で放送された。2008年2月13日、弁護士の内田雅敏が「1月5日号から連載された3話のストーリーが、自著の『乗っ取り弁護士』に酷似しており、著作権を侵害している」と主張して、『ビッグコミックオリジナル』発行元の小学館と作者の井浦に対し、第4話の雑誌掲載と単行本収録中止を求める仮処分申請を東京地方裁判所に申し立てた。しかし東京地裁が最終話掲載誌の発売までに結論を出さなかったため、全話が予定通り掲載された。そのため、同年3月3日に内田側は仮処分申し立てを取り下げ、正式に提訴した。井浦と小学館側は、東京地裁で開かれた第1回口頭弁論(同年4月18日)で「両作品の類似点は実在の事件のものであり、似ていても著作権侵害にはなり得ない」として全面的に争う姿勢を見せ、2009年12月24日、「漫画の表現は内田氏の著書と似通った表現が使われている部分があるが、実在の事実を選択して記述しており、内田氏の創作的表現を用いたわけではない」として、内田の請求を棄却する判決が出された。『ビッグコミックオリジナル』2010年2月5日号には井浦と小学館代理人のコメントが掲載されたが、挿絵として井浦と、登場人物の九頭と武田が描かれており、九頭の台詞として「公開された社会的事実は誰が参考にしてもいい、…という当たり前のことが確認されたってことだ」と書かれている。単行本第10巻初版の帯にも裁判経緯とともに描かれている。内田はこの判決を不服として控訴したが、知的財産高等裁判所は2010年6月29日に東京地裁の一審判決を支持し、控訴棄却した。さらに、最高裁判所第一小法廷は、内田の上告申立を受理しなかったため、同年11月18日に地裁判決が確定した。該当のエピソード「蚕食弁護士」は、単行本収録は見送られていたが、裁判の勝訴確定を受けて『弁護士のくず 第二審』第2巻(2010年12月発刊)に収録された。2006年4月13日から6月29日まで毎週木曜日22:00 - 22:54に、TBS系の「木曜22時」枠で放送された。主演は豊川悦司。内容はコメディ調のサスペンスドラマとなっている。また、原作では女性だった武田真実は男性に変更され、名前の読み方も「まさみ」に変更、伊藤英明が演じる。これは、男女のコンビにすると恋愛のイメージが出やすいため、あえて男2人にしたとされている。また、原作では男性だった九頭の同僚、加藤公平を「加藤徹子」(高島礼子)という女性に変更し、重要な役割を持つキャラクターとなっている。ドラマオリジナルのキャラクターとして、古書店を営む法廷マニアで九頭の飲み友達、国光裕次郎役をモト冬樹が演じている。キャラクターの年齢についてはドラマ版の公式サイト(現在は削除)より抜粋。第1話 - 最終話 オープニング(最終話のみエンディング)に、主題歌担当のhitomiが出演。
出典:wikipedia
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