『寒流』(かんりゅう)は、松本清張の小説。『週刊朝日』1959年9月6日号から11月29日号まで、「黒い画集」第6話として掲載、1959年12月に『黒い画集2』収録の一編として、光文社より刊行された。『黒い画集 第二話 寒流』のタイトルで1961年に東宝で映画化、またこれまで5度テレビドラマ化されている。銀行の支店長である沖野一郎は、新任の挨拶廻りの時に、割烹料理屋「みなみ」の女主人・前川奈美を知った。沖野は、常務取締役・桑山英己とは学校の同窓で、桑山により強引に抜擢されていた。ある日、奈美が増築のため1千万円の融資を頼みに来た。沖野は彼女の店の経営状態からみてこの大口取引を承諾した。それから二人は親密の度を増していった。結婚を口にする奈美に、病弱の妻をかかえる沖野の心は動いた。そんな時、桑山が沖野の支店を訪ねて来て、用事で支店を訪れていた奈美と出会う。沖野一郎の不幸がこのときから芽を吹いた。映画タイトル『黒い画集 第二話 寒流』(または『黒い画集 寒流』)。1961年11月12日公開。製作・配給は東宝。監督は鈴木英夫。本映画では、警官の訊問場面以降の沖野の運命が新たに描かれている。現在はDVD化されている。1960年4月21日、日本テレビ系列の「スリラー劇場」枠(20:00-21:00)にて放映。1962年6月21日と6月22日、NHKの「松本清張シリーズ・黒の組曲」枠(22:15-22:45)にて放映。「松本清張シリーズ・愛の断層」。1975年11月1日、NHKの「土曜ドラマ」枠(20:00-21:10)にて放映。原作者の松本清張が出演している。視聴率16.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。「松本清張の寒流」。1983年2月5日、テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:02-22:51)にて放映。視聴率21.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。舞台の銀行は「東和銀行・渋谷支店」。DVD化されている。「松本清張没後20年スペシャル・寒流」。2013年1月14日、TBS系列の「月曜ゴールデン」枠(21:00-22:54)にて放送。制作は2012年2月までに行われた。原作と比較し、沖野の仕掛ける罠に自動車の交換が使われる点が異なっている。また、警官の訊問場面以降の桑山、奈美、沖野の運命がそれぞれ描かれているが、特に桑山と奈美のその後は、これまでの映像化作品になかったものとなっている。
出典:wikipedia
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