岩国市交通局(いわくにしこうつうきょく 通称岩国市営バス)は、山口県岩国市および玖珂郡和木町を中心にバスを運行していた地方公営企業による公営バスである。本局は岩国市日の出町3-10にあった。2015年3月31日を最後に交通局を廃止、バス事業は2009年に交通局が設立した子会社の「いわくにバス」に全面譲渡された。車両の配置は本局のみ。岩国駅を発着の中心点とした運行がなされている。以下に示した先頭の[ ]内は、特に断りをしている場合を除き、岩国駅から各地へと向かう際に表示される運行路線の系統番号(行先番号)である。系統番号(行先番号)が2桁の場合は、#循環系統のある方面に向かう時であり、10の位が行き先(方面表現)を、1の位が発地からを順路とする経由地を示す。1桁の場合(循環系統の無い方面に向かう時)は行き先(方面表現)のみを示している。なお、提示しているバス停留所の名称や経由表記は、路線の分岐点や他路線(鉄道や高速バスを含む)に乗り換え可能な場所などを元に示している。※関戸バス停留所に停車する一部の路線では、高速バス錦帯ブルーライナーに乗り継ぐ事により岩国市周辺地域からも広島方面に連絡可能である。くるりん(コミュニティバス)の運行時間前に、老人福祉センターおよび隣接する山口県立岩国商業高等学校との連絡輸送を行なうための、運行時間が限定された一方向のみの循環運転路線。朝の通勤利用者の利用も見込んでいるものと思われる。岩国駅方面と、由宇駅や潮風公園みなとオアシスゆうなどを結ぶ路線である。なお、岩国駅 - 長野尻の部分は、かつてあった#由宇・柳井方面路線の残余部分とも考えることができる。以前の名称は興亜石油線であった。この旧名称は、会社合併により新日本石油精製が成立する(2002年4月)まで麻里府製油所を所有していた、旧・興亜石油株式会社の名を基にしている。その後、新日本石油とジャパンエナジーと経営統合してJX日鉱日石エネルギー(2010年4月)となった後には「JXエネルギー線」へと名称も変更されている。系統番号は[1]に統一されたが、「昭和橋」を経由する便と「立石二丁目」を経由する便がある事には変わりがない。また、「新港桟橋」(岩国港ポートビルの前)に停車する便は限られている。なお、本路線の「岩国駅」-「装束」-「栄橋」(「昭和橋」経由)の区間は、廃止された#大竹市内行き路線の残余部分を継承している。「昭和橋」を経由する便と「立石二丁目」を経由する便がある。「新港桟橋」(岩国港ポートビルの前)に停車する便は限られている。和木町を経由して岩国市小瀬地区へと至るのを主とする路線である。関関バイパス(山口県道・広島県道1号岩国大竹線のバイパス部)が開通した現在においても、和木駅への連絡という新たな役割を得て、小瀬地区への運行は続いている。なお、1971年(昭和46年)4月当時、錦帯橋始発・岩国駅経由の直通便(水口行き)が存在した。この直通運行は、1996年(平成8年)の時点でも上迫行きとして残っていた。(直通廃止時期は不詳)※これらの路線は岩国駅 に到着後、その延長区間として目的地まで運行される。岩国駅を発車したバスが各地から岩国駅へと戻る(延長として運転される区間がある場合を含む)場合の系統番号(行先番号)の表示は、「アルファベット+行先番号の末尾一桁」となる。なお、岩国駅止まりは「A+行先番号の末尾一桁」で表示。「行先番号の末尾一桁」は、原則として岩国駅から各地行として発車した時に表示していた番号と同一のものを表示する。アルファベットは延長運行区間の系統番号を表示する。(例えば錦帯橋→西岩国駅・今津・三笠橋経由交通局なら[B3])また、交通局方面(木工団地 発を含む)から岩国駅へと向かう間は、岩国駅からさらに各地へと向かう際の系統番号(行先番号)を表示する(表示上は一体化した路線の扱い)。岩国駅止めの場合は、系統番号(行先番号)を表示しない。なお、木工団地発着の路線は平日の朝夕のみの運行である([D]は朝のみ、その逆経路は夕のみ)。通勤利用者を想定した運行と考えられる。現在は、くるりんという愛称の、1種類3系統(それぞれ2種類の経路あり)のコミュニティバスが運行されている。かつて運行されていたさくらは、くるりんに統合された。[ ]内は車両に貼られている系統番号(行先番号)以下の経路は、左回りを順路として記載している。牛野谷・山中団地・南岩国駅ルートのみ、行先番号[3]を基準に記載。料金は全区間100円均一となっている。「くるりん」には専用車両として、日野自動車の小型バス(日野・ポンチョ)を使用している。運行開始時に専用車として初代モデルが4台導入され(各車両で車体デザインが異なる)、2007年(平成19年)3月に2代目モデル1台が追加された(2代目モデルになったことで定員が初代の19名から35名に増加している)。なお、専用車両以外に、せいりゅう号(日野・リエッセのラッピングバス、詳細後述)も同時に使用している。なお、車検時などには代替車両が使用される。柳井駅行きは、瀬戸内海の海岸近くを経由する、岩国・柳井間を結ぶ郊外路線であった。由宇温泉行きは、両端のバス停名称の通り、山陽本線の駅と温泉地を結ぶ路線である。現在は、岩国市営由宇バス(→#その他の「岩国市営バス」)が運行する路線経路の一部として継承されている。千鳥ヶ丘中行きは由宇町内の千鳥ヶ丘団地との連絡路線。現在は、岩国市営由宇バスが運行する路線経路の一部として継承されている。※長野尻 - 千鳥ヶ丘中が廃止された後、#長野尻・潮風公園線として由宇町内への乗り入れが再開している。岩国駅方面と岩国飛行場の場内各所を連絡する為の路線。上に示した路線経由表記は、2000年(平成12年)時点でのものであり、1963年(昭和38年)時点とでは飛行場内のバス停設置数等に違いがある(「飛行場」枝線バス停の廃止など)。岩国飛行場の性格上、利用者は海上自衛隊もしくは米軍の関係者が大半であったものと推定される。なお、1952年(昭和27年)6月14日に岩国飛行場への民間航空機の就航がなされた時には、岩国駅前に設置された日本航空待合所と岩国空港を結ぶ定期便路線が運行された。現在はJXエネルギー線の経路途中となっている栄橋より、県境を超え広島県大竹市内にて運行していた路線群である。上に示した路線経路は1963年時点のものである。これらの路線は、栄橋 - 大竹駅の廃止を最後に全て消滅し、大竹市内からは全面撤退している。なお、1971年(昭和46年)4月の時点では、岩国駅始発便以外に、錦帯橋始発(一部は西岩国駅経由)、および、由宇温泉・長野尻始発(国病下(現・岩国医療センター口)経由)の直通連絡運行を行う運行系統が存在した(直通連絡運行の開始および廃止の時期は不詳)。貸切用車両として、日野・セレガ、いすゞ・ガーラなどを保有。ほぼ全車両が季節ごとの錦帯橋を題材にしたラッピングバスとなっている。2006年(平成18年)10月には日野・セレガSHDのリフト付モデルを導入した(リフト付き観光バスは山口県内では初の導入)。高速バスには貸切車(日野・ブルーリボン(観光モデル)など)を転用したものが用いられている。転用に際し車体の再塗装を行い、岩国市の名勝である錦帯橋と、錦川を流れる水の色を連想させるデザインとなった。なお、後に高速バス用として追加されたセレガは再塗装は行われず、行先表示機の設置のみに留まっている。三菱ふそうトラック・バス製の車両と日野自動車系統の車両が存在する。かってはいすゞ自動車製の車両も存在した。現在は全車両が中型車またはそれ以下のクラスとなっている。中型車両は、クリーム色の地色を上から順に枝分かれしながら最終的に4つに分かれて覆う淡青色の模様が、描かれている。前面は、クリーム色の地色にフロントガラス付近の淡青色の扇状模様。後部はクリーム色にリアウィンドウ下の細帯(淡青色)1本。小型車両は、白色の地色に緑色の帯模様を基本とし、帯模様は直線的で鋭角部分を有する。車両によって帯模様の形状などに細かな違いがある。三菱の車両は三菱ふそう・エアロミディのワンステップモデルが中心。日野の中型車両は日野・レインボーRJのワンステップモデルが中心。後述のギャラリーバスにもこの車両がベース車両として用いられた。小型車両には日野・リエッセが用いられている。1977年(昭和52年)9月よりバス事業の収支改善の一環として車両へ広告板を取り付ける事が始まり、一時は窓の上部に横長の広告看板を搭載した車両が多数見られたが、現在ではわずかに残るのみ。岩国市交通局では、「名物バス」と称して特徴的な路線バスをいくつか運転している。上記のコミュニティバスもこれに含めて紹介している。かつて岩国 - 錦見( - 新町)間で運転されていた岩国電気軌道の電車を模した電車風バス(ファンタスティックバス)。日本初の電力会社である東京電燈や、白熱舎(後の東京電気→東芝)の創業者で、岩国電気軌道の創始者でもある藤岡市助の功績をたたえるため、1999年(平成11年)4月1日から運転している。系統番号[13](岩国駅~錦帯橋)として運転。ちなみにこの路線には、かつての岩国電気軌道の軌道跡を走行する区間がある。1996年(平成8年)に導入されたワンマン運転の小型バス(日野・リエッセ)。子供たちが応募した作品の中から選ばれた優秀作3点を元にしたデザインが、ペイント塗装で施されている。1996年(平成8年)のバスの日記念行事(9月21日)に、選に入った子供たちに対するデザイン表彰式、出発式および試乗行事が行なわれた。現在は、くるりんの運行車両として使われている。車内(後方、および天井の広告スペース)にあるテーマによる展示を行い、車体全体にラッピング広告と同じ手法によるデザインを施した車両。以下の3台があり、いずれも系統番号[21](岩国駅~錦帯橋~新岩国駅)で運転されている。基本的に各車両の運用が固定されているが、車両整備等の都合により代替車両による運行となる場合がある。岩国錦帯橋空港と市内を結ぶシャトルバス専属で使用されている、車体外部全面に航空機のラッピングを施したバス。デザインはいわくにバス公式サイトの車両紹介参照。岩国市交通局が運営主体となっていない岩国市直営のバス事業としては、岩国市生活交通バスと岩国市営由宇バスがある。※岩国市営玖珂バス、岩国市営周東バス、岩国市営らかん清流バス、岩国市営錦バス、岩国市営美川バス、岩国市営美和バスは、2009年(平成21年)4月1日 付で岩国市生活交通バスへと再編された。岩国市公営企業局として公営企業組織に移行した際、1949年(昭和24年)7月に岩国市土木課の所管で開設された、岩国(岩国港(新港))~柱島間の渡船事業(1951年(昭和26年)には運輸課所管)を継承した。この渡船事業は、1961年(昭和36年)に防予汽船へ譲渡され、現在は岩国柱島海運が航路を継承している。道路・路線・住所情報(変遷を含む)の取得に関して(補助情報):現況の道路・路線・住所情報の取得に関して(補助情報):
出典:wikipedia
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