つばさは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が主に東京駅 - 山形駅・新庄駅間を東北新幹線・山形新幹線(奥羽本線)経由で運行している特別急行列車である。本項では、観光列車の「とれいゆ つばさ」と、奥羽本線(山形線)で運転されていた昼行の優等列車の沿革についても記述する。「つばさ」は、東京都と山形県・秋田県を結ぶ列車として、1961年10月から上野駅 - 秋田駅間で特急列車として運転を開始。1982年11月からは同年6月に暫定開業した東北新幹線が正式に開業したことを受けて、一部の列車が福島駅 - 秋田駅間での運転に変更されたものの、東北新幹線が大宮駅 - 盛岡駅間しか開業していなかったことから、上野駅発着の列車も1992年6月まで残された。1992年7月の山形新幹線の開業により、新幹線の列車名に「つばさ」の名称が使用されるようになった。「奥羽本線沿線の発展を祈願するために」と言う意味合いが列車名の由来とされている。ただし、設定当初に大阪駅 - 青森駅間の特急「白鳥」との間で結合特急券制度が存在し、秋田駅発着に際して上り列車は同時発車を行うなど縁が深かったことから、「白鳥のつばさ」と言う説もある。2012年9月現在、定期列車は東京駅 - 新庄駅間に下り8本/上り9本、東京駅 - 山形駅間に下り8本/上り7本、山形駅 - 新庄駅間に下り1本の計16.5往復(下り17本/上り16本)が運転されている。一部の列車(定期列車では下り121・171号/上り160号)を除き、東北新幹線区間(東京駅 - 福島駅間)で「やまびこ」と併結運転を行う。上下とも1時間に1往復間隔で、東京駅 - 盛岡駅間では毎時1往復運転されている「やまびこ」とともに、宇都宮駅・郡山駅・福島駅といった沿線主要都市の短距離需要に対応している。夏季、冬季の帰省シーズンや春季、秋季の観光シーズンといった多客期には、定期列車の「つばさ」のほか、臨時の「つばさ」が東京駅 - 山形駅・新庄駅間で運転されている。この臨時の「つばさ」には、東北新幹線区間で「やまびこ」と併結運転しない列車や、途中の宇都宮駅や郡山駅に停車しない列車がある。なお、不定期列車の号数は、「やまびこ」と併結する場合は172 - 196号、単独運転の場合は72 - 96号が付番される。当初、東北新幹線区間で併結する200系「やまびこ」が8両編成だったため「つばさ」は9 - 14号車(のちに7両化されて9 - 15号車)が割り当てられていた。その後、「やまびこ」が10両化された際に11 - 17号車が割り当てられ、併結する「やまびこ」が8両編成のE4系に替わった後も11 - 17号車(9・10号車は欠番)の割り当てとなっていた。しかし、併結する「やまびこ」が10両編成のE2系に替わった後は17両編成となったため、9・10号車は欠番にならなくなった。なお、奥羽本線内で上り列車が大幅に遅れた場合、あるいは東北新幹線でダイヤが乱れた場合などは、「やまびこ」併結の「つばさ」でも東京駅 - 福島駅間で単独運転することがある。また、下り「つばさ」が奥羽本線内での運転ができない場合は、東京駅 - 福島駅間で併結してきた「やまびこ」との切り離しを行わず、そのまま「やまびこ」の終着駅である仙台駅に向かうことがある。また、「やまびこ」を併結しない臨時列車でも、同様の理由で仙台駅に向かうことがある。2012年3月17日より、E2系「やまびこ」と併結運転が開始され、愛称としては11年ぶりに「やまびこ・つばさ」が復活した。これにより東北新幹線内の最高速度が275km/hとなり、所要時間が最大で6分短縮された。秋田新幹線用の0番台のうち、R18編成が川崎重工業車両カンパニー(兵庫工場)に海上輸送され、観光列車「とれいゆ」に改造されることになった。「とれいゆ」という名称は「トレイン(列車)」と「ソレイユ(フランス語で太陽の意味)」と温泉を示す「湯」を組み合わせた造語で、「食(太陽の恵みによる様々な食材)」、「温泉」、「歴史・文化」、「自然」を温泉街のように散策しながら列車の旅を楽しむ、というテーマが凝縮された列車であることから命名された。福島駅 - 新庄駅間を中心とした山形新幹線区間で2014年7月19日より、「とれいゆ つばさ」として臨時列車で運行され、土休日を中心に年間120日程度の運行が予定されている。定員は143名(120名)で、全席指定席として運行される。6両編成で、1号車(23席)が普通車指定席、2 - 5号車(120席)が「お座敷指定席(語らいの間)」、5号車が「湯上りラウンジ(モノや人との出会いの間)」、6号車が「足湯(くつろぎの間)」となっている。エクステリアは山形県中央部にある「月山」をモチーフとした緑色を中心に、山形県を流れる「最上川」をモチーフとした青色を先頭部に、蔵王をモチーフとした白色を全体的に配している。デザインは奥山清行が担当した。「とれいゆ」はE3系700番台である。また、「とれいゆ」は福島駅の在来線ホームからの発着となる。時刻は下り(とれいゆつばさ1号)(福島10:02発)→(新庄12:16着)、上り(とれいゆつばさ2号)(新庄発14:43発)→(福島17:41着)。停車駅と運行本数は2013年3月ダイヤ改正に基づく。輸送障害により福島 - 新庄間が運転見合わせになった場合は、福島での分割・併合を実施せず、仙台発着で運転されることがある。臨時列車は下りが宇都宮停車で郡山通過が主に。上りは逆に郡山停車で宇都宮通過が主である。後述は下りでも同じパターンの臨時列車もある。E3系の7両編成で運転されている。在来線規格区間である山形新幹線を走ることから、車体がほかの新幹線車両よりも小さい。グリーン車1両、普通車指定席4両、自由席2両が基本であるが、指定席を自由席に変更する列車もある。山形新幹線開業直後から400系が使用されていたが、1999年12月にE3系1000番台、2008年12月にE3系2000番台の営業運転を相次いで開始し、400系は2010年4月に営業運転を終了した。1961年10月から上野駅 - 秋田駅間で特急列車として運転を開始した。運行開始当時「はつかり」は常磐線経由であり、同時期に設定の「ひばり」は運行開始が半年遅れとなったため、上野駅発着で宇都宮駅、福島駅を経由する初の昼行特急列車となった。当初は青森方面との連絡を兼ね、大阪駅発着の特急「白鳥」と接続し、結合料金制度の適用を受けていた。また、上り列車が秋田駅を同時刻で発車するため、「キハ82系気動車の同時発車」は多くに知られた。1980年9月当時は、定期列車が3往復(485系)、季節列車が1往復(14系客車)設定されていた。なお、14系の臨時「つばさ」は485系電車より全区間で1時間半近く余計に時間がかかっていた。これは客車列車自体の速度が遅い(加減速性能と最高運転速度の差による)ことに加え、山形駅・福島駅・黒磯駅の各駅で機関車の交換に10分前後の停車時間を要していたためである。
出典:wikipedia
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