『魔境学園風雲記 ハーフ&ハーフ』(まきょうがくえんふううんき はーふあんどはーふ)は巣田祐里子の漫画作品。当作はシリーズとして、初作『魔境学園風雲記 ハーフ&ハーフ』(通称:ハーフ&ハーフ)と、続編『魔境学園風雲記 ハイパーハーフ&ハーフ』(通称:ハイパーハーフ)の2作品が存在している。この2作品は世界観も主人公も全く同じで、シリーズ作と言うよりも「(連載雑誌移籍の)便宜上、名前だけを変えた完全な同一作品」と言えるので、双方とも当項目において解説する。初作である『ハーフ&ハーフ』は竹書房の漫画雑誌「コミックガンマ」に1993年9号より連載開始。(当時「コミックガンマ」は隔月刊発行であり、9号は1993年12月・1994年1月合併号にあたる)その後、順調に人気を集めて同誌の屋台骨を支える作品にまで成長することになる。しかし「コミックガンマ」そのものが月刊化を果たして間もない1996年6月号(通算第34号)にて休刊(事実上の廃刊)となり、連載が中断される。(休刊理由やそれに関わる事象に関してはコミックガンマの項目を参照の事)当時、ガンマ刊行元である竹書房の『バンブーコミックス・ガンマシリーズ』レーベルより単行本が2巻だけ発刊された。しかし元雑誌の廃刊のあおりを受けて続巻刊行不可能となり、人気作にもかかわらず未収録分がそのままオクラ入りという事態に陥ってしまい、既刊もそのまま絶版となる。(俗に竹書房版・オリジナル版と呼ばれる)その後、巣田は1999年より角川書店の「エースネクスト」にて別作品『おまかせ S×S』の連載をスタート。しかし、かつてのファンやガンマ休刊後に新しく『ハーフ&ハーフ』を知った読者から単行本のアンケート葉書で「ハーフはどうした!!」と作品復活を望む声があまりに数多く寄せられた。このため、巣田とエースネクスト編集部は『ハーフ&ハーフ』を復活させる決意を固める。まず『ハーフ&ハーフ』復活にあたっては、前述単行本の復刊からスタートした。これは連載終了・単行本絶版より5年以上経過した状態でいきなり過去に連載打ち切りとなった作品を復活させるのは無謀という観点から、またあえて復刊させる事により『おまかせ S×S』のファンを引き続き取り込むことも視野に入れた商業戦略からの結果である。かくて2001年、ここに5年の歳月を経て、未収録作品もコンプリートし、完結作も書き下ろして収録した『ハーフ&ハーフ』完全版単行本・上下巻が角川書店より販売されることになった。(俗に角川版・完全版・復刻版などと呼ばれる)これらの人気を受け、さらに「エースネクスト」2001年6月号より続編『ハイパーハーフ』の連載がスタート。しかし翌年(2002年)角川書店内部では連続創刊で増えすぎたメディアミックス系漫画雑誌の整理・統合が検討され、奇しくも「エースネクスト」がそれに引っかかることとなる。かくして『ハイパーハーフ』は前作と同様に掲載雑誌の休刊のため、連載が中断されるという奇縁に見舞われる。なお、そうした事情より「エースネクスト」掲載最終話は前連載『おまかせ S×S』とのコラボレーション・ストーリーとなっている。しかし、この連載中断は以前の人気不振による廃刊とは違い、整理統合のための廃刊であったため、作品完結のための猶予が与えられた。角川書店の「月刊ASUKA」2002年9月号および10月号に特別読切の形で『ハイパーハーフ』完結編が掲載。これにて『ハーフ&ハーフ』シリーズは一応の完結を迎える。また『ハイパーハーフ』コミックス発刊においても竹書房版のような無責任な未収録は無く、連載の全編が完全に所収された。『カドカワ・コミックス エース』レーベルより全2巻で発刊。これまた奇しくも前『ハーフ&ハーフ』と全く同じ巻数であった。花屋敷一兵は「平凡で平穏無事な人間の安定した生活」を望む現実主義な13歳だった。ところがある日、彼のみに降って湧いた非日常。14歳の誕生日に彼は「ソレ」を知らされる。実は一兵の父、竜兵は一兵たちが住む日本(人間界)とは別の世界『魔境』の住人で、身の内にエクトプラズムのような形の龍を住まわせる人竜族(インナードラゴン)と呼ばれる一族の末裔だったのだ。一般に人竜族は14歳にその能力が発現し「成人」となる。一兵は「もう成人だから」と父親によって半ば無理矢理、魔境人の子弟たちが通う学校『聖ツインズ学園』に転校させられてしまう。そこで一兵は人間界の常識が通用しない個性豊かなバケモノ・ナマモノなクラスメートを相手に、ツッコミ天国のドタバタな毎日を送ることとなってしまう。(ハイパーハーフでは1年進級。15歳となり、一兵自身の進路問題も交えてドタバタが加速する)いずれも同じ作者の別作品『おまかせ S×S(シークレット★スター)』の登場人物。一兵がオープンスクールで五ツ星学園を見学したときに出会った。
出典:wikipedia
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