『ロマンシア』(Romancia)とは、1986年に日本ファルコムが発売したパソコンゲーム。木屋善夫プロデュース『ドラゴンスレイヤーシリーズ』の第3作目であり、サイドビュー方式のアクションアドベンチャーゲーム。サブタイトルは『ドラゴンスレイヤーJr.』と表記されており、最初期の雑誌広告に「『ドラゴンスレイヤー』シリーズ第3弾」と表記されたことを除いて、『ドラゴンスレイヤーIII』であることは、あまり強調されていなかった。本作は「Jr.」と名乗りながら、難易度は非常に高い。パッケージには"「こんなのアリか!?」"と記され、途中でのセーブも不可能、一度でも間違えると最初からやり直さねばならない罠や、まったくヒントのない謎がある。当時の雑誌広告のキャッチコピーは、「かわいさ余って、難しさ100%」である。1987年発売のファミリーコンピュータ版では、謎やストーリーが分かりやすいようにシナリオやシステムがアレンジされる。「ロマンシア」というタイトルは1735年に発表されたフランスのギヨーム・H・ブージャン()の冒険小説「ファン・フェレディン王子のロマンシアへの驚くべき旅」からの引用とされる。ゲーム内の主人公「ファン・フレディ王子」など、いくつかの共通点が見られる。なお、ゲーム発表当時の雑誌広告などでは「ファンフレディ王子のおどろくべき旅」という副題がつけられていた。元々は実験作でありメインタイトルとする予定は無かったが、フルカラーの横スクロールという基礎部分を折角だからと拡張し、ゲームに仕立てたものが本作である。パッケージにはニュータイプアドベンチャーゲームと表記されている。基本的には謎解きゲームであり、「アクションアドベンチャーゲーム」に当たる。前述のとおり、セーブ機能は無く、ゲームを途中で中断することはできない(裏技的なコンティニューは存在した)。プレイヤーのもつパラメータは、以下の通り。その他いくつかのアイテムがあり、本作でも「ドラゴンスレイヤー」と言う武器が用意されている。はるか遠い昔、深遠な森の中に「ロマンシア」と「アゾルバ」という小さな二つの王国があった。双方の国王は兄弟で、平和で静かな日々が続いていた。しかし、ある日、ロマンシアの王女セリナが何者かに連れ去られてしまう。さらに疫病の蔓延、怪物の出現など、王国にさまざまな異変が起こりだす。そんなころ、旅の途中で偶然ロマンシアにたどり着いた一人の若者がいた…ファン・フレディ、東方の王国の王子である。 ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.66点(満30点)となっている。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「パソコンからの移植だが、マップやトラップ等が変更されており既にクリアした人にも楽しめる」と紹介されている。コンプティークで連載され、『ロマンシア 浪漫境伝説』のタイトルで1988年に角川書店より単行本として刊行。原作は寺田憲史、漫画は円英智。ゲームの設定を活かしつつも大胆に翻案しており、主人公はゲームで「囚われの姫君」だったセリナ。『SOUND MOVIE 浪漫境伝説「ロマンシア」』のタイトルで東芝EMIより発売。上記のコミック版のサウンドドラマと、オリジナルの楽曲で構成される。『アドベンチャーノベルス ロマンシア』のタイトルでJICC出版局より刊行。文芸をファルコムの宮本恒之、 漫画・イラストを星里もちるが担当。
出典:wikipedia
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