バスカードは、新潟交通が発行し、同社および子会社の新潟交通観光バスが発売していた、同社グループ専用の磁気式乗車カード。同社のICカード「りゅーと」の普及促進や環境負荷の軽減などを目的に、2013年(平成25年)9月30日をもってサービスを終了した。1991年(平成3年)10月からシステムの運用を開始。プレミアム額が10%付与されている「普通バスカード」、平日のデータイムと土曜・休日に限り利用でき、プレミアム額が25~40%付与されている「買物バスカード」の2種類が発売されていた。導入当初、運行車両にはバスカードが利用可能であることを示す「バスカード」のシンボルマークを模したオレンジ色のステッカーが貼付されていた。バスカードのサービスは新潟県新潟市内とその近郊を運行する新潟交通グループの路線バスのうち、新潟交通が運行する全路線と、地域子会社の新潟交通観光バスの新発田・京ヶ瀬・潟東各営業所管内の一部の路線で実施され、新潟市中央区中心部を発着する市内線、近郊・郊外線においては全路線・全便で利用可能となっていた。また新潟交通グループが運行業務を受託するコミュニティバスの一部でも、新潟市各行政区で運行されている「区バス」のうち東区バス(松崎ルート・河渡ルート)、江南区バス(曽野木ルート)、西区バス(中野小屋ルート=大堀線・信楽園病院 - 赤塚駅前間)と、西区の赤塚地区住民バスなどでサービスが行われていた。但し高速バス全線(県内線・県外線)、新潟交通佐渡全線、新潟交通観光バスの自治体共同運行路線(市町村等から費用補助を受けて運行している路線。勝木・村上・中条・五泉・津川・三条営業所管内の全路線と、新発田・京ヶ瀬・潟東営業所管内の一部路線)、新潟交通グループが運行業務を受託するコミュニティバスの一部路線・区間(上記区間以外)はサービスエリア外となっていた。買物バスカードのプレミアム率はシステム運用開始当初、全券種で一律40%となっていたが、バス利用者の減少や新潟交通グループの収支悪化などに伴い、2009年(平成21年)12月24日発売分から1000円・3000円のプレミアム率が25%に削減された。なお、同日以前に購入した買物バスカードは券面額のまま使用可能となっていた。一方、新潟交通グループでは新潟市と新潟交通が進めるオムニバスタウン事業の一環で、2011年(平成23年)4月24日からICカード乗車券「りゅーと」のサービスを開始した。それに伴い、バスカードと回数券についてはサービス終了時期に関する検討が進められ、2013年6月30日を以って販売を終了、同年9月30日を以って利用を終了することとなった。なおバスカード・回数券のサービス終了後の同年10月1日から2014年(平成26年)9月30日までの1年間は、新潟交通グループの窓口で手数料無料にて払い戻しを受け付ける。券種のカッコ書きは利用可能金額。基本図柄はそれぞれ「日本海に沈む夕日」(1000円券)、「新潟市歴史博物館」(3000円券)、「東北電力ビッグスワンスタジアム」(5000円券)、「朱鷺メッセ」(10000円券)だが、2003年以降に発行されたバスカードのうち1000円券、3000円券の図柄には全面広告が採用されており、過去に新潟総合テレビ、テレビ新潟放送網、東北電力、国土交通省新潟国道事務所などが広告を提供している。また新潟市が2007年にオムニバスタウンに指定されたのに伴い、翌2008年には新潟市都市政策部都市交通政策課が広告を提供し、オムニバスタウン事業のPRを行った。発売開始当初の基本図柄はいずれも新潟市中央区中心部の風景を模したイラストで、それぞれ「東大通を走行する銀バス」(1000円券)、「萬代橋を渡る銀バス」(3000円券)、「万代シテイ」(5000円券)だったが、1996年下期以降の発行分からは全券種とも、テレビ新潟放送網の全面広告となっていた。下記はサービス実施時の使用方法である。乗車時にカードリーダライタにカードを挿入し、乗車停留所の整理券番号の情報を書き込む。降車時に運賃箱のリーダライタにカードを挿入すると、大人1名分の運賃がカード残額から差し引かれる。複数人で乗車した場合、小人運賃で精算する場合、乗車の際にリーダライタへの挿入を忘れた場合は降車時の運賃精算の際、乗務員(運転士)にその旨を申告した上で、規定分の運賃をカード残額から精算する。カード残額が不足した場合は別のカードを挿入するか、現金で残額分を精算する。なお、以下のケースでは乗車時にカード挿入を忘れていてもそのまま適正な運賃が差し引かれる。買物バスカードの利用可能時間帯は前述の通り、土曜・休日は終日利用できるが、平日については「運賃精算時の時刻が10時から17時までの間」と規定されている。なお、仮に乗車したバスが交通事情や天候等の影響で、到着時刻が対象時間帯を前後した場合でも、ダイヤ上の通過・到着予定時刻が対象時間帯内であれば、精算は可能である。
出典:wikipedia
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