『学校であった怖い話』(がっこうであったこわいはなし)はバンプレストから発売されたゲームソフト。1995年8月4日にスーパーファミコン版が、1996年7月19日には新シナリオが追加、グラフィック・サウンドが一新されたPlayStation用『学校であった怖い話S』が発売。また『学校であった怖い話S』は2007年8月30日にPLAYSTATION 3のゲームアーカイブスで配信開始。スーパーファミコン版は2008年8月5日よりWiiのバーチャルコンソールで、2014年8月27日よりWii Uのバーチャルコンソールでそれぞれ配信開始。両作共に開発はパンドラボックス、発売はバンプレスト。画面に表示される文章を読んでいき、途中で現れる選択肢を選ぶサウンドノベル形式のアドベンチャーゲーム。主人公は六人の語り手の中から一話ずつ話を聞き、それを追体験していく。主人公が実体験するのではなく語り手から話を聞いていくというシステムは珍しく、この作品の大きな特徴である。語り手を選ぶ順番や途中の選択肢によってシナリオが変化し、そのシナリオ数は膨大なものである。誰の話を何人目の話として聞くかでシナリオが変わり、六話目を誰に語ってもらうかで七話目が決まる(隠しシナリオを考慮しなくとも、単純に6人×7話で計42話になる)。テキストの流れは書籍での閲覧を再現するかのように右から左の縦書きに表示されていく。また、これまでは背景のみだった実写取込を作中の登場人物にも採用した初の作品として知られる。これらのシステムおよび舞台設定は、姉妹作である『晦-つきこもり』に、ひいては後のアパシー・シリーズに受け継がれることとなった。無印版の登場人物はパンドラボックスの社員たちが演じており、PS版では登場する生徒の多くを年齢の近い役者たちが演じている。売り上げ的には振るわなかったスーパーファミコン版であるが、リメイクされた完全版ともいえる『学校であった怖い話S』は、前述のダウンロード販売が開始されるまではプレミアが付くほどの人気を誇っていた。『学校であった怖い話S』は、2007年8月30日からPLAYSTATION@Networkにてダウンロード販売の形で再版されている。ある高校の新聞部に所属している主人公は、旧校舎が取り壊されることを記念して企画された「学校の七不思議の特集」のために学校内で語り継がれる「怖い話」の取材を任されることになる。取材当日の放課後、主人公は新聞部部室に集められた7人の語り手から話を聞く予定だったが、そこにはなぜか6人しかいない。そして、まだ来ない1人を待たず、6人の語り手が語る、学校であった怖い話が始まった…………ここに挙げられたシナリオはあくまでもごく一部である。シナリオの総数は隠しシナリオを合わせて50以上。また複数の選択肢が存在し、1つのシナリオからも複数のシナリオが派生する。 本作のメインシナリオライターを務めた飯島多紀哉曰く、福沢玲子七話目は当初の予定では、「主人公が殺人鬼となって語り手たちを殺していく」という、いわば新堂誠七話目の殺人クラブの逆バージョンのような内容であった。だが、危険過ぎるとして、バンプレストの広報担当に止められたため、渋々、差し替えられたとのこと。ちなみに、この名残は小説版(『VNV版』)にて垣間見ることが出来る。本作のタイトル「学校であった怖い話」の意味は、学校の怪談のことだと受け取られがちであるが、これは飯島多紀哉の企図した意味とは異なる。実際、主人公が耳にした物語は、幽霊などではなく、生きた人間の狂気を取り扱っていたりなど、本人の言を借りて言えば、「学校で怪談話を聞く集会をやったら遭遇してしまった怖い話」と呼ぶのが妥当である。ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では8・6・6・5の合計25点(満40点)、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.3点(満30点)となっている。ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)、『PlayStation Magazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.8点(満30点)となっている。『アパシー 学校であった怖い話 〜Visual Novel Version〜』。略称は『VNV版』。2007年8月17日発売。以降、学怖の舞台は「鳴神学園」と新設定され、そこを軸とし展開される物語はすべてアパシー・シリーズと呼称されることとなった。内容は後述のアスペクト文庫より発売された小説版「学怖」をビジュアルノベルとして同人ゲーム化したもの。実際のゲームで使用できなかった危険なプロットを使用しており、その残虐性は高い。都合上、語り手たちの性格も負の側面を強調したものとなっている。また、七人目の語り手はゲーム版に登場しないオリジナルキャラで、飯島多紀哉曰く「ゲーム版に出てくるどの人物よりも、特に異常」な人間とされる。基本は小説版で一本道だが、追加としてED数8種類の新規シナリオ「恵美ちゃんの坂上クン観察日記」が収録されている。これは語り手たちが「殺人クラブ」のメンバーであるという設定の下、倉田恵美のハチャメチャ妄想劇を描いたギャグシナリオで、いわば『AMC vol.1』に収録された「恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記」の前哨戦的ストーリーとなっている。『AMC1』において関西弁バージョン変更パッチを収録。同時発売として、飯島多紀哉による学怖とアパシー・シリーズに関するコラムおよび短編小説「送り犬」「娘は二歳」、そして、学怖を愛する作家陣による作品寄贈によって成り立つ「学校であった怖い話 応援本」が発刊された。68ページ、525円(税込み)。作家陣は以下の通り。VNV版において使用されてきたSFC原曲を新規楽曲に差し替えるとともに、細部を一新すべく製作されたマイナー・チェンジバージョン。旧VNV版の生産終了とともに発売が発表され、同時に絶版となった小説版を七転び八転がり刊の同人誌とした復刻版の発表もされた。主な変更点は以下の通り。同時発売として、上下巻に分かれた小説版を一冊にまとめ、新シナリオ「正しいフィギュアの作り方」を追加して、420ページかつ文庫サイズ(A6)とした復刻版『アパシー 学校であった怖い話1995』が発刊されている。挿絵枚数は18枚で、担当は尚親。サイドストーリーを描いた漫画『アパシー 学校であった怖い話1995 殺人クラブ リベンジ』が『電撃「マ)王』(アスキー・メディアワークス)で連載された。原作は飯島多紀哉、漫画化は両角潤香。全2巻。単行本は同社電撃コミックスにて以下の通り刊行されている。
出典:wikipedia
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