『ソニックウィングス』 ("SONIC WINGS") は、1992年にビデオシステムが製作した縦スクロール方式のシューティングゲームである。シリーズ化もされ、家庭用ゲーム機への移植版も出ている。発売当時は、格闘ゲームブーム真っ盛りだった。そんな中にもかかわらず、このゲームは異例の大ヒットとなった。海外でのタイトル名は『AERO FIGHTERS』(エアロファイターズ)となっている。欧米では「ソニック」がセガ(後のセガホールディングス)の登録商標であり、商標問題が発生するため変更せざるを得なかったと言われている。1992年に稼動された縦画面シューティング。 各面の長さが通常のシューティングゲームより短く、展開がスピーディーでメリハリが効いているのが最大の特徴である。 また、ショットがパワーアップすることもあるが、一定の弾数を撃つと元の状態に戻る。プレイヤーが操作できる機体は、参加した4カ国(それぞれの国ごとがチームとなっている)から選び、プレイヤー1・2でそれぞれ異なり全8種類。サブウエポンやボンバーの種類が多彩で、敵のボスキャラクターも非常に個性的となっている。ステージは7面で構成されており、それを2周すればオールクリアとなる。各キャラクターによってエンディングが異なる。家庭版では、1993年7月30日にスーパーファミコン版が発売された。もちろんアーケード版とは違って縦長画面ではないが、ビデオシステム自らが移植を担当し、スーパーファミコン版にしては移植度がかなり高い方だった。隠しキャラクターに『ラビオレプス』の自機が追加され、隠しモードとしてタイムアタックモードが存在する。また、ハムスターから「オレたちゲーセン族」シリーズの1つとして、2005年7月21日にPlayStation 2版が発売されている。「オレたちゲーセン族」版は特典が豊富でかつ安価だが、問題があり、再現度は低い。1994年7月に発売された続編。この作品と後述する続編の『3』は、SNKのアーケード筐体:Multi Video System(MVS)用に製作されている。そのため、MVSのモニター制限により縦画面から横画面へと変更された。展開のテンポは前作と変わらず健在で、操作についても前作と変わっていないが、ショットのフルパワーアップ状態が3段階になり、元の状態に戻る条件も、時間制限から弾発制限となった。また、操作できる機体はプレイヤー1・2共に全8機が扱えるようになった。ただし、同じ機体を同時に選択することはできない。参加する国(チーム)の数も、4カ国から5カ国へと増えた。ステージは全部で10面である。最終ボスは全3種類おり、そのうちランダムで1体だけ出現するようになっている。家庭版では、1994年8月26日にネオジオ版とネオジオCD版が同時発売された。1995年10月に発売された『2』の続編。前作と同様にMVS用のゲームである。基本システムと操作系は変わっていないが、追加システムとして、新たにルート分岐システムが採用されている。ルート選択は、ボスを破壊した時に出現する敵機の右翼か左翼を破壊すると決定する。プレイヤーが操作できる機体の数も8機から10機へと増えたが、機体がジェット機からレトロなレシプロ機へと変更された。これらの10機に加え、セレクト画面である隠しコマンドを入力すると、隠し機体(キャラクター)が2体(2人)出現する。エンディングは使用キャラクターの他、コースによっても違ってくることもある。機体やルートの選択次第ではあるが、強い機体&易しいルートを選んだ時の難易度は、前2作品と違って低め。基本操作の説明が機体選択後に出てくる。全2周でオールクリアとなる。このシリーズの特徴であるスピーディーな展開は健在である。BGMは当時新しいジャンルであったジャングル (音楽)で統一されており、評価は高い。家庭版では、1995年11月17日にネオジオ版とネオジオCD版が同時発売された。1996年7月5日にセガサターン用ソフト、同年8月30日にPlayStation用ソフトとしてビデオシステムが開発、メディアクエストから発売された。シリーズ総集編作品で、初代の設定を下敷きに初代と『2』と『3』を融合させつつ新ステージを盛り込んだ作品となっている。システムはコンシューマ向けにアレンジされており、特定のステージをクリアするとステージが選択できたり別機体が使用できるようになっている。後にハムスターから「Major Wave」シリーズ内の「アーケードヒッツ」第4弾として、2002年8月29日にPlayStation版が復刻されている。またハムスター製作のiモード携帯向けのコンテンツ「ゲーム発掘島」にBOSSRASHモードのみが移植されている。2007年8月30日からはゲームアーカイブスで配信されている。1996年に稼動。アーケード版最後の作品で『ソニックウィングス スペシャル』の逆移植作。初代のように縦画面が採用されている。難易度は、前作より少し甘めになっている。BGMは一部を除いて『スペシャル』と同じ。細かい設定や演出が盛り込まれており、ビルを爆破すると、その中から人々が手を振って助けを求めているという演出が入る。また、その人の数もランダムに変わっていく。ゲームオーバーになりコンティニューすると、その場から続けるか、ステージの初めからやり直すかを選択することができる。1998年3月19日にNINTENDO64用として発売された、シリーズ唯一の家庭用のみの作品。また、シリーズ唯一の3D作品ともなっている。そして、シリーズ全体の最後の作品でもある。開発はParadigm Entertainmentが手がけた。NINTENDO64ということで、グラフィックは非常に良く、操作性も良い。また、難易度は、シューティングゲームとしては高いほうである。隠しモードで、全てのステージが自由に選択できるようになる。最初に操縦できる機体(キャラクター)は4体(4人)だが、隠し機体(キャラクター)が2体(2人)存在、各キャラクターのカバーボイスが収録されている。また、デスマッチ以外のモードでは、各機体ごとに2種類のカラーリングが用意されている。その他、各ステージごとに作戦内容が記されていたり、ボスやザコキャラクターの名前まで出てくるなど、演出が凝っている。時は19XX年。今、なぜか地球が滅亡の危機に晒されようとしていた。世界各国の主要都市を何者かに占領され、国連側も必死で防衛線をはるが、相手の圧倒的な軍事力の前にはなす術がなかった。だが、ここに世界各国から8人の戦士達が立ち上がった。各々は自分自身の意志で、それぞれの目的の為に戦闘機に乗り込み大空へ飛び立った。かつて世界の破壊を目論んだ謎の組織は、8人の戦士の活躍によって壊滅した。しかしその2年後、強力な軍隊が突如出現!世界各地を次々と占領していった。そして、その軍隊は2年前に各地を襲った軍隊が使用していた超兵器を装備していた。……謎の組織は壊滅していなかったのだ。国連から依頼を受けた国際秘密救助隊のリヴァー・N・ホワイト隊長は、組織の撃滅を指令。そしてここに平和を取り戻すために戦士達が集結したのである。前回の戦いから3カ月後のある夜……アメリカ西部の都市の上空に不思議な光が現われた後、数機の大型戦闘機が突如現われ、都市を攻撃。同じような事件は世界各地で起こり、どの国もその軍隊に攻撃を受けたのだ。国際秘密救助の基地もその軍隊の攻撃の為、大打撃を受けていた。飛び立つ間もなく炎上する戦闘機。わずかに残った使用可能な最新鋭機も敵の策略のため電子機器が使えなくなってしまった。ここで敵が使用していたのは古いレシプロ機。しかも実戦では使用されなかった試作機も含まれていた。報告を受けた隊長のリヴァー卿は、決断を下す。“使用可能な全て武器を用いて反撃せよ。地下格納庫に保管されている古い兵器の使用も許可する”来たるべき近未来。一見平和な世界の蔭で暗躍する「組織」があった。その「組織」の実体は謎に包まれており、各国の必死の捜査でわかった事は、「組織」の狙いが世界秩序の破壊である事、彼等の兵器には未知の科学力が導入されている事、そして「組織」の名が「ファタ・モルガナ」であるという事のみであった。「ファタ・モルガナ」に対抗すべく結成されたのが、超国家的組織「プロジェクト・ブルー」である。表向きは国連軍特殊部隊の一つになっているが、実体は世界各国から集まった戦闘エキスパートの集団である。「プロジェクト・ブルー」の戦いは秘密裏に続いたが、事態は急変する事になった。世界各国の軍隊の中枢を掌握した「ファタ・モルガナ」が一斉に世界規模のクーデターを起こしたのだ。事態は一刻を争う。隊長のリヴァー・N・ホワイト卿の命令が下る。“全兵器使用許可。総攻撃開始!”敵は世界各地で彼等を待ち受けている。世界平和を守るために設立された、国連軍平和維持部隊「プロジェクトブルー」。彼らは長年にわたり、秘かに世界の危機を救っていた。世界征服をもくろむ謎の巨大軍事組織「ファタ・モルガナ」の世界征服計画を幾度となく阻止したのも、「プロジェクトブルー」だった。数々の計画の失敗を分析し、単なる軍事的侵略では、「プロジェクトブルー」の反撃を回避できないと悟った「ファタ・モルガナ」は新たなる作戦を発動した。1ヵ月後……南極で一発の特殊爆弾が炸裂した。それによって南極の氷の大半が一瞬にして溶け、ニューヨークや東京など、世界の主要都市は水没。そして、それに呼応して、「ファタ・モルガナ」の大兵力は侵略を開始したのだ。直ちに「プロジェクトブルー」は追撃体制に移ったが、地上部隊は移動すら困難な状況に陥っており、海上部隊も避難民の救出を優先せねばならなかった。「ファタ・モルガナ」を追撃できるのは航空部隊のみ。“他部隊の支援は期待できない。我々が最後の希望なのだ!”悲痛な出動命令を受けて、次々に飛び立つ空の戦士たち。ある者は平和のために、ある者は自分の実力を試すために、そして、ある者は復讐のために…今、音速の騎士たちの戦いが始まろうとしていた。キャラクター名の隣に書かれたカッコ内は所属国(チーム)名。所属国は出身国や国籍のある国ではなく、使用している機体の国の様子である。カッコ内は操縦者。機体によっては操縦者が違ってくることもあるが、機体の型や内容自体は変わっていないと思われる。一部過去の作品に登場した機体の名前が愛称付きで出てくるが、まったく違う機体なのか後付されたのかは不明である。
出典:wikipedia
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