南予レクリエーション都市(なんよレクリエーションとし)は、愛媛県の南部(南予)のうち、北宇和郡吉田町(現・宇和島市)から南宇和郡城辺町(現・愛南町)の沿岸部において昭和40年代後半から昭和60年代にかけて、愛媛県が計画し、建設省の補助を受け、一部地域において整備を行った観光レクリエーション開発。略称は南レク。施設運営は、愛媛県ほか出資の第三セクターである南レク株式会社が行っている。愛媛県の南予地域は地理的な不利もあって、高度経済成長期においても経済発展から取り残され、著しい過疎化が進展するなど、行政主導の地域開発事業によるテコ入れが必要とされていた。そこで、白石春樹知事のもと愛媛県では、この地域の豊かな自然を活用して地域の開発の新風を巻き起こし、四国西南地域の拠点、レクリエーションの拠点を整備する方針を立てた。1972年には建設省の「地方型レクリエーション都市」として指定を受けた。宇和島、津島、御荘、城辺の地域を開発の中心地とし、快適なレクリエーション都市をつくることを目標とし、県主導で1972年から整備が進められた。高度成長末期の右肩上がりの経済社会を前提に計画、整備が進められたものの、オイルショックや海洋性レクリエーション需要の不発、幹線交通網の整備の遅れなどの見込み違いもあり、集客は芳しくなく、運営のための第三セクターも赤字続きで、テコ入れが必要とされ、行政主導による公園の整備のみが進められた。平成に入り、用地取得も中止、整備事業も休止状態で、ほぼ維持管理のみとなっている。 本来、構想では北宇和郡吉田町(現・宇和島市)から南宇和郡西海町(現・愛南町)にかけて12地区あるが、計画決定されたのはそのうち7地区、585ヘクタールである。その施設が全て完成したわけではない。北宇和郡津島町(現・宇和島市)国永地区のように用地取得は一部行ったものの、まったく工事に着手していない地区もある。比較的工事が進んだのは、津島町、御荘町(現・愛南町)、城辺町(同)の地区である。一方、宇和島市、吉田町(現・宇和島市)の予定地においては用地の取得以前の段階に止まっている。今日までに完成しているのは、下記のとおりなど一部に留まっている。用地取得が虫食い状であるなどの理由で、手を付けられずにそのままになっている土地(ほとんどが雑木林)もある。
出典:wikipedia
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