TFゾイド(トランスファイターゾイド)は、玩具メーカータカラトミー(旧トミー)より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。バトルストーリーでは、1999年以前の旧版にのみ登場。スーパーウェポンを内蔵したヘリック共和国軍の小型戦闘機械獣と設定されている。ガイロス帝国軍(暗黒軍)に囚われたゼネバス帝国皇帝救出作戦のため最前線に配備された。編成されたTF特殊攻撃部隊はRPZ-18 オルディオスと連携し作戦を遂行した。小型ゾイドが持つ装備の脆弱さを補うため、他のゾイドとの連携によって出力不足を補う構想を転化し開発された大型火器としても運用可能な小型ゾイドであったが、性能こそ高いものの機構の複雑さと機体サイズの大型化、実戦投入が大戦末期であった事から普及することなく終わった。しかしながら鉄竜騎兵団によってTFゾイドのコンセプトは後に一部のSSゾイドに再構築されるプランも存在したという。サイズはいずれも小型ゾイド級だが、従来のゾイドにはない変形機構を持つ。動物の姿をしたメカ体形では、機動性を生かした攻撃を得意とする。武器体形(ガンウォーク)に変形することでスーパーウェポンを発射可能となり、他のゾイドのパワーコネクターを介し強化装備として合体することもできる。パワーコネクターを持たないゾイドに装着する際には、TFゾイド付属のジョイントを使用する。従来のゾイドシリーズにおけるキットのような動力は持たず、手動で変形させ他のゾイドの武装として合体できる等新機軸のシリーズで、全3種類が販売された。また、このシリーズにはゴムキャップが使用されておらず、スプリングを利用した発射機構を具えている。キットはパワーコネクターとの連動ギミックは持たない。1990年発売、各680円。パワーコネクターとは、一部の通常ゾイドの機体に設けられた、TFゾイドおよびグレードアップユニットを接続するための構造である。パワーコネクターを有するゾイドは開発順に、ハウンドソルジャー、ジーク・ドーベル、キングライガー、ガル・タイガー、ギル・ベイダー、オルディオス、ゴッドカイザー、キングバロン、アイス・ブレーザー、バトルクーガー、ガン・ギャラド、キングゴジュラス、デス・キャットの13種類。いずれも第一次大陸間戦争時代に開発された機種である。キットで見ると、パワーコネクターを具えるのは電動ゾイドに限られている。これは、グレードアップユニットを駆動するために十分な動力が必要となるためである(ただしデス・キャットのみキットの構造上の都合から連動機構なし)。基本的に、パワーコネクターを持つゾイドの商品パッケージにはGマークが描かれている。なお、同じくトミー製の玩具シリーズ『サイテックス』は、ブロックの接続及び連動機構にパワーコネクターと共通の規格を使用している。そのため、『サイテックス』のパーツをパワーコネクターに接続することも可能である。初のTFゾイド。ベースとなった野生体は中央大陸の鳥族が古くから家畜として利用してきたもの。メカ体形では空中からの急降下爆撃を行う。主翼を折りたたみ、機体を反転させ尾翼を前方に向けガンウォークタイプに変形するとディスクボンバー砲を発射可能となる。操縦者は機体腹部に搭乗する。キットは、スプリングを利用し歯車形の円盤型爆弾(ディスクボンバー)を発射するギミックを持つ。TFゾイド2号機。メカ体形ではレーダースキャナーで敵のレーダーを回避しながら突進する。前脚を後方へまわし、頭部を収納、尾を上方へ繰り出しガンウォークタイプへ変形すると尾部先端のバーストミサイルを発射可能となる。操縦者は機体背部に搭乗する。キットは、スプリングを利用しバーストミサイルを発射するギミックを持つ。ヘリック共和国軍がガイロス帝国帝都に到達した頃に配備されたTFゾイド3号機。TFゾイドの中では最も高い攻撃性能を持つ。頭部を展開して二門の砲を左右に開きガンウォークタイプへ変形する。操縦者は機体背部に搭乗する。キットは、スプリングを利用し大口径キャノン砲からBB弾を発射するギミックを持つ。
出典:wikipedia