装着変身(そうちゃくへんしん)は、かつてバンダイから発売されていた玩具(アクションフィギュア)。アーマー部分に金属を使用しているため、同社の超合金シリーズとしてもラインアップされている。本項ではバンダイ・ボーイズトイ事業部のその他仮面ライダーシリーズのフィギュアについても取り扱う。仮面ライダーシリーズや宇宙刑事シリーズなど等身大の特撮ヒーローを題材としており、劇中に出てくるキャラクターの造形を再現している。いわゆる「クロスタイプ」のフィギュアで、素体となるアクションフィギュアにアーマーを装着させて変身させる。武器を使うヒーローには、その使用武器も同梱されている。フィギュアの大きさは平均14cmほど。この大きさはほぼ全てのフィギュアに共通しており、異なる作品のキャラクターを絡ませることも可能である。ヒーロー以外にも『仮面ライダー龍騎』に登場するミラーモンスターや、ライダーの搭乗バイクを商品化した「装着変身EX」というシリーズも発売されている。2000年の『仮面ライダークウガ』の製作時に商品ラインナップの内の一つとして、番組担当だった森安信一が企画を考案。数種類の形態に変身するクウガに合わせて、「一つの素体に数種類のアーマーを装着させて変身させる」という玩具が考案され、発売された。『クウガ』の装着変身は大ヒットし、発売当初は売り切れ店が続出。同シリーズの関連商品の中でもトップクラスの売り上げを示し、翌年の『仮面ライダーアギト』でも継続された。2001年には同年に放映された『仮面ライダーアギト』以外にも、『V3』や『アマゾン』など旧シリーズのライダーも商品化された。しかしこの時は『百獣戦隊ガオレンジャー』関連商品の大ヒットの影響で『クウガ』時ほどの売れ行きは示さず、翌年の『仮面ライダー龍騎』はライダーのアクションフィギュアとミラーモンスターのフィギュアをセットにした「R&Mシリーズ」(サイズ等は装着変身と同じ)を発売。装着変身シリーズは、しばらく休止される(当時、宇宙刑事シリーズの発売構想もあったが中止された)。日本では売り上げが伸びなかった装着変身だったが、バンダイ香港(現バンダイアジア)が販売するアジア地域では好調だった。日本では商品化されなかったエクシードギルスや仮面ライダーG4も商品化され、これらの商品が日本に逆輸入され発売した。これが原動力となり、装着変身シリーズは再開された。2004年、装着変身シリーズの再開第一弾として『仮面ライダー555』のファイズとカイザが発売された。当時は既に『555』の放映は終了しており、バンダイの社内では売上を危惧する声もあったが、結果は良好だった。また『龍騎』以後は長期シリーズ化が決定し、放送中に発売した『仮面ライダー剣』は更に好調な売上を出し、以降の仮面ライダーシリーズも次々と商品化され、2005年と翌06年には待望の宇宙刑事シリーズも発売された。2006年4月に装着変身シリーズの歴史をまとめた『装着変身マニアックス』(徳間書店・刊)、2007年1月に『装着変身大全』(ミリオン出版・刊)が刊行された。2006年10月に発売された『仮面ライダーBLACK』からは商品の仕様が一部変更された。頭部が変身前(人間の顔)と変身後(ヒーローの顔)の二つによる差し替え式となり、胸部アーマーの脇の下の連結部分(ヒンジ)が目立たないように改良された。2007年3月に発売された『仮面ライダー電王』のシリーズからは素体も大きく改良され、可動箇所が大幅に増加された。しかし『カブト』などBLACKの発売以前に商品化されたシリーズに連なる新製品は、過去の商品と並べた際の違和感を無くす為、あえて旧方式のままで発売されている。2008年4月の事業部の再編成により、従来の男児向け玩具はボーイズトイ事業部に、超合金魂や聖闘士聖衣大系などの大人向け玩具はコレクターズ事業部での開発となった。『仮面ライダーキバ』の玩具は装着変身も含めてボーイズトイ事業部が発売したが、市販されたのは「キバ」の4形態のみに留まった。現在は2度目のシリーズ休止状態にあり、コレクターズ事業部が2008年2月に開始した「S.H.Figuarts」が事実上の後継シリーズとして扱われ、ボーイズトイ事業部は仮面ライダーシリーズの放送中に作品ごとのアクションフィギュアシリーズを展開している。上記の宇宙刑事シリーズ、ライダーマン、仮面ライダーX、BLACK(バッタ人間、RX、シャドームーン含む)も企画されていたものの試作段階でストップしている。「仮面ライダー龍騎」に登場したモンスターのアクションフィギュアセットや、ライダーが搭乗したバイクの模型など。超合金シリーズには含まれない。ミラーモンスターのセットは、新規造形された物と、以前R&Mシリーズで発売された物のリペイント品によって構成されている(※がリペイント品)。これ以前にも装着変身と同サイズのアンノウン(『アギト』に登場する敵)が立体化されたことがあった(アギトの項目を参照)。イベントや特定の店、海外や誌上限定などで販売された商品。基本的に過去の商品のリペイント品だが、新規造形されたパーツが加えられた商品もある。装着変身に変わる仮面ライダー龍騎登場ライダー&契約モンスターのセット。龍騎トイ連動のアドベントカードも付属。前作『仮面ライダーアギト』での装着変身の売り上げが芳しくなかったことから、それまでとは異なるプレイバリューとして企画された。しかしメインキャラクター以外の売り上げは芳しくなく、ソフトビニール人形「ライダーヒーローシリーズ(RHシリーズ)」の方が好調であった。そのため次作『仮面ライダー555』の可動フィギュアではRHシリーズにサイズを合わせた「S-RHFシリーズ」が展開された。装着変身と同スケールであったものの未発売のライダーもいたため、後にライダーは新規造型で装着変身に、契約モンスターはリペイントされてセット発売された。殆どが装着変身として発売されたが龍騎ブランクはボーナスパーツのみ、ドラグランザー&ダークレイダーは再発売はされていない。装着変身とメディコム・トイのキューブリックとのコラボレーション企画。キャラクターのキューブリック化だけでなく、アーマー着脱の装着変身的遊びも取り入れられている。『仮面ライダーカブト』のタイアップ商品。本体に追加でマスクドフォームの装甲を装着し、起動ボタンとなっているベルトを押すことでシリーズの特徴の1つである「キャストオフ」を再現している。ただし、キャストオフを再現するための内部のギミックの都合上、可動する関節の箇所が限定されており、とくに肩は縦向きにしか回せない。また、本来はマスクドフォームを持たないライダーにも、装甲とキャストオフする機能がついている。なお、COR6のゼクトルーパーには、劇中未登場の蟻型重火器(設定資料では「アントロイド」表記)が付属。ボーイズトイ事業部発売。仮面ライダーディケイドにおける装着変身と同スケールのアクションフィギュアシリーズ。ガンバライド対応仮面ライダーカード1枚付属。ディケイドおよびディエンド以外の歴代ライダーは、本編で登場したファイナルフォームライド形態に変形する。武装への変形を行う都合上、他のフィギュアと比べると再現度がやや低く、人型でも余剰パーツが露出したり、オリジナルより塗装が省かれているものがある。ボーイズトイ事業部発売。仮面ライダーWのアクションフィギュアシリーズ。ボディが左右に分かれる2パーツ構成で、ボディの組み合わせによりフォームチェンジを再現することが出来る。また、アクセルとエクストリームは変形できるようになっている。FFRシリーズとの連動が奨励されているが若干頭身が高く、フィギュアーツとほぼ同スケールとなっている。仮面ライダーオーズのアクションフィギュアシリーズ。ヘッド、アーム、レッグの3パーツ構成で、ボディの組み合わせにより各コンボを再現、また背中のボタンにより簡単分離も可能となっている。仮面ライダーフォーゼのアクションフィギュアシリーズ。フォーゼモジュールを付け替えることができるのが特徴。仮面ライダーウィザードのアクションフィギュアシリーズ。フレイム〜ランドまでの基本形態とインフィニティースタイルは胸のスイッチを押すと頭部が発光するのが特徴。仮面ライダー鎧武のアクションフィギュアシリーズ。フィギュアと同サイズのバイク「ロックビークルシリーズ」も発売。最大の特徴はフィギュア素体の上半身に果物などを模した「アーマー」を装着させる機能が備わっていることで、各フィギュアにはアーマーの互換性があり、千差万別に組み合わせを実現できる。なお、極アームズは本編と違い、一部のパーツをパージすると他のアーマーを装着可能。仮面ライダードライブのアクションフィギュアシリーズ。作中の「タイヤ交換」を再現しており、どのフィギュアにも身体のどこかにタイヤをセットして回転させるギミックがある。タイヤはDXトライドロンと連動する。仮面ライダーゴーストのアクションフィギュアシリーズ。同梱ないし別売セットのパーカーゴーストを装着することでゴーストチェンジを再現する。グレイトフル魂はオレ魂からグレイトフル魂への変形が可能なほか、パーカーゴーストの装着も可能。フードは初期アイテムは固定だったが、闘魂ブースト魂より可動となりグレイトフル魂でフードを下ろしたオレ魂が付属。『仮面ライダーエグゼイド』のアクションフィギュアシリーズ。レベル1のボディにレベル2のフィギュアを収納する形で2段変身を再現している。他シリーズに分類されるが、装着変身と連動可能な商品(バイク)。当時のホビー雑誌やMOOK本『装着変身大全』において、これらと絡める遊び方が紹介された。クウガ&アギトシリーズは装着変身と絡める事を前提に販売されている。R&Mシリーズは装着変身と同サイズであるため搭乗可能。SRHF用のため一回りサイズが大きいものの、搭乗可能。サイドバッシャーはバトルモード状態でも搭乗可能。ジェットスライガーはプラメカ版も存在するが、装着変身を乗せられるのはRCのみ。上記2種はSRHFよりも装着変身とスケールが近い。バトルモードへの変形は不可。C.O.R(キャストオフライダー)シリーズのバイクの為、実車とは異なるフィギュア固定軸がつけられている。装着変身に比べややスケールが大きいが、バイクの寸法はほぼ1/12スケール。ライダー自身も劇中のアクターよりスケールが大きいが、データスペックの身長では1/12に近い。各ライダーのパーソナルマークが描かれたマシンゼクトロン用のフードはザビー、ドレイク、カブト(玩具オリジナル)を除き、C.O.R.の各ライダーに付属する(ただしガタック用のフードは存在しない)。旧サイクロン号。装着変身との連動は考慮されていないが搭乗は可能。RX関連のプラデラは、作品が『マスクド・ライダー』として海外に輸出された際、仕様の一部を変更してバンダイアメリカからも発売された。国内版が日本製だったのに対し、海外版は中国製となっている。海外において『Magno』(ライドロンの海外名)という独自の製品も販売された。プラデラよりもサイズが大きく、装着変身が搭乗可能(ただし左ハンドルとなっている)。他の海外版プラデラが中国製なのに対し、Magnoのみタイ王国製となっている。バンダイの系列会社から発売された玩具。上記の製品同様、雑誌やMOOKにおいて紹介された。ポピー製のバイク玩具。バンプレスト製のプライズ景品シリーズ。その他にもマシントルネイダー、ライドシューター、イブキ&竜巻、カブトエクステンダー、マシンキバーも展開されたが、装着変身とはスケールが合わない。レッドチェストVer.は番組後期版で、一部ディテールも異なる。ミッドナイトVer.は夜間撮影シーンをイメージした彩色となっている。サイドバッシャーは装着変身を乗せるにはサイズが一回り小さい。
出典:wikipedia
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