ペンシルベニア駅(Pennsylvania Station、略称:Penn Station)はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区チェルシーにある、同市のグランド・セントラル駅と並ぶ巨大な駅である。“ペン・ステーション”の愛称でも呼ばれる。ペンシルベニア駅の駅舎は、マディソン・スクエア・ガーデンと共有の建物を使っている。1日あたり、およそ600本もの列車が発着している。正確な場所は、チェルシーの北部でミッドタウン・ウエストの中央、7-8番街と31-32丁目に囲まれたブロックに位置している。近くにはブロードウェイやデパートのメイシーズ、などもある。中央郵便局とも隣接する。マンハッタンの西側にあるが、ハドソン川には面していない。中央郵便局からハドソン川の間の区画には、MTAのウエスト・サイド・ヤード () 車両基地があるが、現在はその敷地に新しい土地開発計画であるハドソン・ヤードが建設中である。ペンシルバニア鉄道のターミナル駅として建設され、1910年に完成・開業した。かつてはギリシア神殿のように列柱の並ぶ荘厳なボザール様式(歴史主義建築)の駅舎であった(を参照)。1962年に建て替えのために取り壊される際は反対運動も起こったがかなわなかった。しかし歴史的建築保存運動が高揚するきっかけになり、その後のグランド・セントラル駅保存などにつながった。新駅舎は前述のとおりマディソン・スクエア・ガーデンと共有の建物を使った駅舎になった。プラットホームは地下にあり自動券売機やインフォメーションセンター、待合室なども地下1階にあるため、地上には駅舎らしい特徴はない。また近年、駅舎を新しくする計画がある。有数の世界都市にふさわしい駅舎を建てるため、マディソン・スクエア・ガーデンはリース契約が切れる2023年までに別の場所へ移転しなければならない。状況次第では契約更新もあり得るが、現在のところ移転先の有力候補は9番街と28-30丁目に建つUSPSモルガン郵便施設 (Morgan Postal Facility) の敷地となっている。アムトラック(Amtrak)の列車は長距離列車でいずれも列車ごとに名前が付いているので、本項でも列車ごとに羅列する。ペンステーションの前後を始めとしてニューヨーク近郊のほとんどの区間は複々線になっており、このような区間ではアムトラックの列車は主要駅だけに停車し、小さな駅はメトロノース鉄道(Metro North Railroad)やニュージャージー・トランジット(New Jersey Transit, NJT)のような通勤・近郊鉄道が停車することで長距離移動客と近距離移動客の分離を図っている。アムトラックの列車は基本的に定員制(乗車車両のみを指定される方式で席は自由)で、リクライニングシート採用の車両、前述のようなダイヤ構成と通勤鉄道に比べて速くて快適だが、同じ駅同士を移動する場合は通勤鉄道に比べて料金は高い。また、同じアムトラックでも列車によって料金が異なる。マンハッタンから東に進み、コネチカット州やマサチューセッツ州方面へ向かう列車。並走する通勤鉄道はメトロノース鉄道のニューヘイブン線(New Haven Line)でNew Rochelle付近で合流する。マンハッタンから西に進みニュージャージー州、ペンシルベニア州、ワシントンD.C.方面へ向かう列車。並走する通勤鉄道はニュージャージー・トランジットのNJTノース・イースト・コリドー線。ハドソン川に沿って北上し、ニューヨーク州の州都オールバニ(Albany)などを経由する列車。並走する通勤鉄道はメトロノース鉄道のハドソン線(Hudson Line)でRiverdale付近で合流し、ポキプシー(Poughkeepsie)まで同じ線路を走る。もともと、この方面に行く列車はニューヨーク・セントラル鉄道(New York Central Railroad)の列車であり、ペンシルバニア鉄道のターミナルである当駅ではなく、ニューヨーク・セントラル鉄道のターミナルであるグランド・セントラル駅に発着していた。1960年末に両社が合併しペン・セントラル鉄道になり、さらにはアムトラックになってからも、ターミナル駅が分けられており両駅の移動には手間がかかっていた。これを解消するために貨物線を流用・再整備したエンパイア・コネクション(Empire Connection)と呼ばれる短絡線が建設され、1991年4月7日よりNY州北部へ行く列車も当駅発着に統一された。
出典:wikipedia
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