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水からの伝言

『水からの伝言』(みずからのでんごん)は水の結晶である氷に人類へのメッセージが読みとれるとする江本勝の著作。水を氷結させて、水に向かって様々な言葉をかけたり、音楽を聴かせたりしてカメラのついた特殊顕微鏡で撮影した結晶の写真の写真集。本書には江本氏らによる独自の方法で撮影した「雪花状の氷」の写真が多数収録されている。2009年までには45ヶ国語に翻訳、世界75カ国で出版されシリーズで250万部以上が発行されるなど続編や関連書も多くあり、同様の題材で日本国内では映画、海外でも映画やドキュメンタリーが撮られている。「水からの伝言」では水の結晶の写真に、「水に言葉をかけると、結晶の形がその言葉に影響される」といった主旨の文章がキャプションとして付されている。かつて一部の学校によって道徳教育の題材として使われたことがある。なお、江本氏が設立した株式会社 I.H.M.にて「1999年に出版した『水からの伝言』はその研究の集大成ともいえるもので」という記載があり、この本はI.H.M.社が販売する波動測定器などの企業活動の延長上にあることがわかる。「水からの伝言」やその続編では、「結晶を作る際に「ありがとう」や「平和」など「よい言葉」をかけると美しい雪花状の結晶ができて、「ばかやろう」や「戦争」など「悪い言葉」をかけると汚い結晶ができる」という内容を「物語」と説明している(いずれ証明されると発言している)。同書によれば「言葉のかけ方」とは、「紙に言葉を書き、水から見えるように文字の書かれた面を内側にして、水をいれた瓶に貼ることである。あるいは「水の入った瓶に向かって声をかけ」てもよい。また「水を入れた瓶に音楽を聴かせると音楽の種類によって結晶形が変わる」といった主旨の記述がなされている。ただし、本書に用いられている写真は記述内容に沿う結晶を選んで撮影したものを掲載したことを江本本人が公言している。日本化学会や日本物理学会の会員達は「科学的でない」という見解を表明している。また科学者達によって説明内容が疑似科学的(あるいはいわゆる"オカルト"的)だとも評価されている。トンデモ本を批判的に楽しむ団体「と学会」からは、“「戦争」ではなく「war」ならどうなるのか、水に民族性はあるのか”と批判されている。また科学的観点とは独立に道徳的観点からも批判が行われている。批判の内容はシンプルなもので、水に投げかけられるの言葉の倫理的な良さが結晶の審美的なうつくしさにつながっているという点が、見難いものへの差別につながりうるというものである。本来、それが美しいか否かと、倫理的に善であるか否かは独立であるべきであるからだ 写真にあるものは雪花状の氷であり、雪や霜と同様に「気相成長」によって生じた、つまり種となる氷に周辺の水蒸気がくっついてできたものである。あるいは「小さな霜」といえる。結晶の形は中谷宇吉郎が研究した雪の結晶形の成長条件に従って、雪花状に成長するかどうかは温度と水蒸気量で決まる。形こそ雪花状であるが、雪や霜がそうであるように、分子構造は普通の氷と同じである。また、藤倉珊は『トンデモ本の世界T』において、同じく中谷宇吉郎の研究を取り上げチンダル像による負結晶(逆結晶)別名「ウォーター・フラワー (Water Flower)」とする異説を唱えている。水の結晶と称される写真に、チンダル像ができる際、水蒸気によってできる穴と同じようなものが見える。「シャーレに水を分け、氷点下で凍結し、顕微鏡で視る」という撮影過程の中で、顕微鏡の落射照明により氷が融解するなどと指摘し、結晶の写真の美しさは、氷の融解する過程においてタイミング良く負結晶ができる瞬間の写真が撮影できるかどうか、つまりシャッターチャンスの妙味だとしている。ただし、藤倉珊と同じと学会の会員で物理学者の菊池誠は、写真に写っているのは気相成長でできた普通の結晶であり、チンダル像だとする藤倉の説は誤りであると指摘している。一方、江本らの作中に、「人間の意志が遠隔的に水の結晶の形状に影響することを二重盲検法により確認し、統計的に有意だった」という意味の文章がある。その作品は超心理学者のディーン・ラディン()らと共同で書かれ、"Explore: The Journal of Science and Healing"(「Explore:科学と癒しのジャーナル」の意)"に掲載された。しかし、これはそのメカニズムなどについても何の記述もなく、科学的に説明されているわけではない。殆どの科学者は「水からの伝言」を批判する中、現時点において、水の科学の分野で世界トップ・レベルの科学者であるワシントン大学生物工学科教授のジェラルド・ポラック博士は「水からの伝言」に関して「私の研究する第4の水の相を考えた時に、江本先生の水からの伝言で伝えた感情や祈りによって水の結晶構造が変化をするという可能性は大いにありうるでしょう。」という声明を出している 。TOSS 経由で教育の現場に水からの伝言が持ち込まれた という例があり、その非論理性および非倫理性故に生徒、保護者、教育関連者を当惑させたり怒らせたりした本書を始めとする江本勝の著作の愛読者の中には、これらの記述をオカルトではなく科学的な記述であると思い込み、学会で本書の内容が科学的であるという主張を擁護する発表し、その内容に対し科学的に反証するようにと要求するものが現れた。しかし、物理学会での反応は冷笑的なものであり、まともに取り合われることはなかった。この書籍が小学校などの道徳教材に使われ問題となった。道徳授業の実践例が向山洋一の唱えるTOSSで紹介され、授業案のリンク集である「TOSSインターネットランド」に収録されたのが広まる要因になったと見られている。これに対して教育関係者や科学者からは本書とTOSSへの激しい批判が起きた。道徳授業で疑似科学以前のオカルトを教えることが単に批判されているだけではなく、「«言葉の善し悪しを水に教わる»という内容自体がそもそも道徳教材としては不適切である」との指摘もされ、論争は道徳授業にオカルトを取り上げることに対する批判にとどまらなかった。また「画一的美的感覚の押しつけ」であるとの指摘もあった。2005年、科学ライター松永和紀の実娘が学校の道徳の時間に教師が瓶に入ったご飯に「ありがとう」「バカ」と書いた紙片を貼ったら「バカ」と書いた瓶に入ったご飯から黒カビが生えた、故に悪い言葉の使用は控えるようにとの指導がなされた事を親に報告。問題視した松永は件の教師(とその指導方法)を娘が通う学校に警告しようとするも娘の「誰も信じてないよ」の一言で警告を控えた。後に自身の職業的立場から多少波風が立っても警告は行なっておくべきだったと後悔している旨を自著にて明かしている。2006年9月23日、奈良女子大学で開催された日本物理学会秋季大会において、高尾征治(当時九州大学大学院工学研究科化学工学部門助手、現在「ししゃ科も研究所」代表、工学博士)が「言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響」と称して本書と同様の主張を発表した。。この発表は江本も共同発表者として名を連ね、引用文献として本書が挙げられていた。科学でない主張を学会で発表したことについて、聴衆からは疑問の声が上がり「それは科学でない」というごく当たり前のコメントをする者もいた。また「再現実験じみたこと」はやっていないことなども明らかにされた。なお九州大学のウェブサイトで、一時期「似非科学問題について」と題するトピックスが載っていた。2006年春には『「ニセ科学」とどう向き合っていくか?』というシンポジウムが行われた。上述の発表に先立ち、日本化学会の会誌『化学と工業』2006年9月号の論説欄で本書が取り上げられた。この筆者は論説で取り上げた理由として「(「社会的影響」で述べている事象が起きていることから)学会として無視するといった対応では不十分、すなわち、ある許容できる一線をすでに超した事例ではないか」としている。この論説は多くの関心を呼ぶとともに、読者からの多数の意見が寄せられ、その一部は同誌の同年12月号で紹介された。読者の意見に本書が疑似科学以前のオカルト本であることを否定するものはなかったが、その内容に対して科学的に反証すべきだと要求する人もいた。江本は『AERA』のインタビューに対して、『水からの伝言』のことを「«ファンタジー»あるいは«ポエム»である」、即ち 「(科学ではなく)物語である」 と述べた。ただし物語のリアリティーへの配慮からか、いずれは証明されるものとして語られており、事実でないことには触れられない(物語であるので、証明要素はない)。また、江本は『水からの伝言』の絵本版を2006年から2015年にかけて約500億円の予算で6億5000万部を印刷し世界中の子供たちに配布すると喧伝していたが、実際には、2016年時点で絵本版の印刷・配布部数は全世界累計で約50万部しか配布されていない。。

出典:wikipedia

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