屯門公路2階建てバス転落事故（とんもんこうろにかいだてバスてんらくじこ）は、2003年7月10日に香港新界荃灣区の屯門公路の汀九橋段で発生したバスの転落事故。この事故は死者21人、負傷者20人の大惨事となった。香港の陸上交通事故史上における最悪の事故となった。事故を起こしたバスは香港の九龍バスのダブルデッカー（二階建てバス）（葵涌荔景麗瑤邨～元朗天水囲天恒邨）。2003年7月10日06時30分頃、麗瑤邨06時15分発（当日の始発バス）、天恆邨行き九龍バスの上り265M2階建バス（Neoplan Centroliner、自社番号：AP69、ナンバープレート番号：JU4667）が、屯門公路汀九橋を通過直前、トラックと衝突し、バスは汀九橋より谷底に転落し、バスの先頭部が大破した。この事故により、バスに乗っていた運転士を含む21人が死亡、20人が重軽傷を負った。死者の多くが学校の教員だった。警察は事故後、トラックの運転手を逮捕し、「危険運転致死罪」で送検した。警察、消防が現場に急行。救急隊員約200人が救助活動を行い、崖の下に転落したバスをクレーンで引き上げた。香港政府の発表によると、バスの乗員、乗客のうち運転手を含む19人が落下現場で死亡、その後、病院に送られた2人が死亡した。そのほか、男性10人、女性10人の計20人が重軽傷を負い、そのうち3人が重体となった。当時の行政長官・董建華が現地、病院視察した。死亡したバスの運転士は1997年に入社した経験豊富なドライバーで、事故前日も休暇を取っており、体調に問題はなかった。バスは運行を開始して2年8ヶ月の車で毎月の定期検査の結果も良好だったという。事故当時バスは3車線道路の左車線を、トラックはバス後ろで中央車線を走行していた。2台が汀九橋手前まで走行した時、右車線を走行していた普通乗用車が急にトラックの前に割り込むように車線変更した。トラックはこの普通乗用車を避けるために、減速をせず、ハンドルを左に切り、バス右側面に衝突した。2005年7月29日、香港の地方裁判所に判決公判が開かれ、トラック運転手の懲役1年6か月。事故現場の防護柵は背が低く、この事故では衝突事故によるバスの転落を防ぐことができなかった。このため、事故後にすべての防護柵を替えた。|width=25% align=center|香港の陸上交通事故史上における最悪の事故となった

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