バルセロナ=エル・プラット空港(、)とは、スペイン・カタルーニャ州バルセロナの近郊にある国際空港である。バルセロナ中心部から12km南西にあり、自治体としてはアル・プラ・ダ・リュブラガート、、サン・ボイ・ダ・リュブラガートにまたがっている。ヨーロッパ圏内路線が大半を占め、大陸間路線の発着は少ない。スペインではアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港に次いで2番目に利用者が多い。ブエリング航空やライアンエアーなどの格安航空会社による積極的な乗り入れが行われており、エア・ヨーロッパのように、中南米の大半を占めるスペイン語圏諸国との間で大西洋縦断路線を運航する例も増えている為、近年利用者数は増加傾向にある。2014年には3,750万人(前年から6.7%増加)の旅客を取り扱い、過去最高記録を更新した。かつてはマドリードの空港との間で「空の架け橋」(, )と呼ばれるシャトル便が運行されていた。便数の観点では2008年までは世界でもっとも忙しい航路であり、2007年には971便/週が運航された。2008年2月には両都市間を2時間30分で結ぶ高速鉄道AVEの路線が開通し、「空の架け橋」に代わって急速に人気を得たため、「空の架け橋」の便数は減らされた。バルセロナ初の飛行場は現在のエル・プラット空港より約4km西のにあり、このアル・レムラール(El Remolar)飛行場が操業を開始したのは1916年のことである。しかし、アル・レムラール飛行場は拡張の見通しが立たなかったため、1918年にはアル・プラド・ダ・リュブラガットにエル・プラット空港がオープンした。初めて発着陸を行った航空機はフランスのトゥールーズから飛来した・Salmson300であり、この便の最終目的地はモロッコのカサブランカだった。この空港はカタルーニャ飛行クラブの本部として使用され、スペイン海軍の硬式飛行船であるツェッペリンの基地としても使用された。商業サービスの開始は1927年のことであり、イベリア航空のマドリード=クアトロ・ビエントス空港便だった。エル・プラット空港=クアトロ・ビエントス空港便はイベリア航空が初めて就航させた航路である。スペイン第二共和政期、エル・プラット空港は(LAPE)の基地のひとつとなった。1948年には現在の07-25滑走路に当たる滑走路が建設された。同年にはパンアメリカン航空が大型プロペラ旅客機のロッキード コンステレーションで、エル・プラット空港初の国際便であるニューヨーク便を開設した。1948年から1952年には1本目の滑走路と垂直方向に、現在の16-34滑走路に当たる2本目の滑走路が建設された。さらに誘導路も建設され、旅客を収容する空港ターミナルビルも完成した。1963年には年間の旅客数が100万人に到達した。この時期には管制塔やエプロンが建設され、既存のターミナルが拡張された。1968年には新ターミナルがオープンし、今日でもターミナル2Bとして現役で使用されている。現代化の過程で航空無線装置が設置された。1970年8月3日、パンアメリカン航空は同年に運用が開始されたばかりの超大型旅客機ボーイング747でバルセロナ=リスボン=ニューヨークを結ぶ定期便を開設した。同年11月4日にはイベリア航空がマドリード=バラハス空港との間で「空の架け橋」(Puente Aéreo)の運行を開始した。数年後の1976年にはイベリア航空の「空の架け橋」専用のターミナルが建設された。1977年には年間500万人以上の旅客を取り扱った。1970年代末から1990年代初頭にかけて、エル・プラット空港の旅客数や空港に対する投資は停滞した。1992年のバルセロナオリンピック開催が決定すると、既存ターミナル(ターミナルB)の現代化や拡張からなる大規模な開発が行われ、ターミナルBの両脇にターミナルAとターミナルCという二つのターミナルが新設された。搭乗用通路が設置されたことで、乗客はターミナルから直に旅客機に乗り込めるようになった。これらの大改修は建築家のリカルド・ボフィルがデザインを担当した。バルセロナオリンピックが開催された1992年には旅客数が1,000万人を突破した。2009年6月16日には新しいターミナル1が完成し、その面積は545,000mにも及ぶ。今日運行される便の70%はターミナル1を使用している。ターミナルA、ターミナルB、ターミナルCは、それぞれターミナル2A、ターミナル2B、ターミナル2Cと名称を変更した。空港が所在するアル・プラド・ダ・リュブラガット市議会の要請を受けて、2011年6月6日には空港の名称が公式にバルセロナ=エル・プラット空港に変更された。かつてはスパンエアーが本空港をハブ空港としていたが、スパンエアーは2012年1月27日に運航を停止した。2014年2月1日にはエミレーツ航空が超大型旅客機のエアバスA380によるドバイ国際空港便を開設し、エル・プラット空港はエアバスA380が毎日運航するスペイン初の空港となった。現在の第1ターミナルは新たに建築されたもので、2009年6月16日に供用を開始した。当空港を発着する便のうち、およそ7割が第1ターミナルを使用する。以前ターミナルA、B、Cであったターミナルは、現在は、それぞれ第2ターミナルのターミナル2A、2B、2Cとなっている。ターミナルビルの設計は、いずれもリカルド・ボフィルが担当している。2009年6月16日供用開始。ターミナルのフロア面積は548,000m²、エプロンの面積は600,000m²。主に、各国のフルサービスキャリアと、LCCを含むスペインの全航空会社が利用している。旧ターミナルであり、A~Cの3つに分かれている。1992年のバルセロナオリンピック開催に合わせて改修されている。第1ターミナル開業後に使用料の値下げを行い、現在は主にLCCやチャーター便に使われている。ターミナル2Cはイージージェットとイージージェット・スイスのチェックインエリア、ターミナル2Bはそれ以外の航空会社のチェックインエリアおよび到着エリア、ターミナル2Aは到着専用ターミナルとなっている。制限エリア内は、2Aから2Cまで出発ゲートが並んでいる。2015年10月5日現在、以下の路線が乗り入れている。
出典:wikipedia
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