マダ () は、インドの叙事詩の一つ『マハーバーラタ』に登場する、「酩酊者」の意味の名を持つ巨大なアスラ(阿修羅)である。あるとき、創造主プラジャーパティの一人、ブリグ仙の子である老聖仙のチヤヴァナの若き妻スカニヤーに、医療神のアシュヴィン双神が横恋慕した。双神はスカニヤーの愛を得ようとチヤヴァナに若返りの術を施したが、スカニヤーは再びチヤヴァナを選んだ。大喜びしたチヤヴァナは双神にお礼として不死の霊薬ソーマを捧げようとしたが、これに猛反対した雷神インドラに妨害を受ける。そこでチヤヴァナはマダを創造してインドラに対抗した。このマダはとても大きい歯と顎をもち、その口を開けば上顎が天まで届いたという。これに恐れをなしたインドラは、双神にソーマを飲む事を許した。そしてその後、チヤヴァナはマダを「博打」、「女(姦淫)」、「狩猟(殺生)」、「酒(酒乱)」の4つの悪徳に分けたとされている。比較神話学者ジョルジュ・デュメジルは、この神話におけるマダの役割を北欧神話のクヴァシル(アース神族とヴァン神族の和解の際に創造された賢者)と比較し、またアシュヴィン双神をゾロアスター教の神霊ハルワタート=アムルタートと比較している。
出典:wikipedia
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