非常灯(ひじょうとう)とは、停電時に室内や廊下を照らす機能を有する、避難誘導のための電灯のことで、防災設備の一種である。日本においては、非常灯は建築基準法に定められた避難誘導用の電灯であり、多くは天井や床付近に配置してある。商用施設や工業施設、宿泊施設等に対して設置が義務付けられており、蓄電池によって数十分から数時間程度点灯し続ける能力を有しているため、避難する際に停電したとしても、脱出の目標として使用できるようになっている。点灯の形態により、専用型、組込型、併用型の3種類に分けられる。専用型は平時には消灯しており、停電時のみ点灯する。組込型は平時用と非常時用の2つの光源がある。併用型は、1つの光源が、平時には通常電源で、停電時には蓄電池によって点灯する。蓄電池を内蔵しており(一部は外付けのものもある)、通電時は充電し、停電時に自動的に切り替わって点灯するようになっている。日本の建築基準法では非常時に30分以上点灯しても、床面で1ルクス以上(蛍光灯は2ルクス以上)の照度を保つ必要がある。また、建築基準法、消防法の規定を満たしている器具は、非常灯と階段通路誘導灯との兼用が可能である。蓄電池の寿命は4年から6年程度のため、定期的に交換する必要がある。日本では建築基準法により、非常灯の蓄電池は定期点検が義務付けられている。日本の非常灯には点検スイッチが取り付けられており、スイッチを入れると停電時と同じ状態となるため、正常に動作するか点検が可能である。スイッチは紐を引っ張る形式のものが多い。
出典:wikipedia
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