山形テルサ(やまがたテルサ、英称:"Yamagata Terrsa")は、山形県山形市にある山形市立のコンサートホールである。大ホール「テルサホール」、多目的小ホール「アプローズ」、リハーサル室、研修室、会議室、交流室などが設置されている。同じ建物には、レストラン、フィットネスクラブ、ハローワーク、社団法人山形県高齢・障害者雇用支援協会、社団法人山形市シルバー人材センターが入居している。JR山形駅西口に、2001年4月1日に山形勤労者総合福祉センターとして開館した。その後、2004年4月1日に山形市に譲渡され山形市が直接管理を行っていたが、2014年4月1日から指定管理者制度に移行した。山形駅に近いため、列車の騒音・振動に対しては非常に厳密な対策がなされ、山形テルサ施設内での騒音や振動は全くない状態となっている。テルサホールは、山形交響楽団が本拠地としている。山形市内にはコンサートが開催できる主な会場として、山形駅から1.5km圏内に山形県県民会館、山形市民会館があるが、いずれも多目的ホールであり音響的にもあまり優れたホールとは言えないため、コンサートホールが熱望されていた。その結果、音響を重視した本格的なコンサートホールとして山形テルサが計画されたのである。山形テルサは全国の勤労者総合福祉施設(テルサ)の中で唯一、音響面を最重要視したホールとなった。山形県県民会館の老朽化のため、また、霞城セントラル(官民複合型ビル)・山形テルサとの連携により、山形駅西地区の活性化を図るために、山形県が単独で2,000席程度の多目的ホール「新県民文化施設(仮称)」を山形駅西地区に建設する計画が1992年に立てられた。1995年に基本計画策定、2002年に基本設計の修正、2003~04年には財源調達方法等の検討、用地買収の完了など、新県民会館建設の動きはかなり具体化されていたが、県財政が逼迫したため、山形県は平成17年度補正予算発表時に計画の凍結を表明、現山形県県民会館の継続運用を発表した。しかし、現在も山形テルサ付近には広大な空き地があり、景観的にも採算的にも合わないため、山形駅西地区の再開発が地元自治体の課題となっている。尚、山形市は平成18年度に山形駅西地区の整備事業を完了させたが、県に対しての施設建設の請願は今後も続けていく見通しである。新県民会館建設計画の凍結により、山形市内で音響的に優れたホールは今も山形テルサのみという状況が続いている。県側は、県財政の状況が好転した場合、計画の再検討をするとしている。山形テルサは、独立行政法人雇用・能力開発機構が各地に建設してきた、一連の勤労者福祉施設の最後の施設である。国が雇用保険料(事業主負担分のみ。労働者が納めた保険料は使われていない)を使って全国各地に建設してきた数々の建築物が運営上の採算性の悪さから、地元自治体に対して安い価格で譲渡されていることが日本国内で全国的な問題となっており、山形テルサも雇用保険料約41億円(総工費は約71億円。残りの約30億円は山形市が出資)を投じて建設されたが、完成してまもなくして山形市に約8,800万円で譲渡されたことが、全国ニュースに取り上げられた。また、山形テルサのメイン施設であるテルサホールのキャパシティが806名と中規模であり、様々な大きな音楽大会や演奏会等の会場としては使用することができず、開催者側では集客規模の点から、約1,500人収容の山形県県民会館や約1,200人収容の山形市民会館に流れてしまう傾向もある。しかし、山形駅からの抜群のアクセスのよさや、山形県村山地方では唯一、最新且つ最高品質の音響設備・照明設備・完全バリアフリーを施した音響・福祉面重視の近代的ホールということが評価され、これまで山形にはあまり来ることのなかった国内外のトップアーティストによる公演が盛んになったということも事実である。現在、山形テルサではプロアーティストによる演奏会が数多く行われており、また、学校や団体、企業等の各種演奏会・講演会・式典・会議、各種コンテスト、コンサートの録音・中継など、年間にわたって多くの人々に幅広く利用されている。更に山形県の確定申告会場としても指定されている。山形県山形市双葉町1-2-3
出典:wikipedia
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