レッド・スペシャル (Red Special) は、イギリスのロックバンド・クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが持つオールハンドメイドのエレクトリック・ギター。1963年8月、ブライアンが16歳の頃から父ハロルドと共に製作を始め、完成までに5年以上の歳月を費やした。ボディには、ブライアンの友人の家の捨てる予定だった100年以上前の暖炉の木材(オークとマホガニー)が使われている。現在もブライアンは改良を重ねた上でレッド・スペシャルを愛用している。ギターであるにも拘らず、ジョン・ディーコンの製作した「ディーキーアンプ」と組み合わせることでヴァイオリンなどの数種の楽器に似た音色が出せる。計算されたハーモニーをギターで多重録音することでシンセサイザーのような音色を出せたため、「No Synthesizers」という注意書きが初期のアルバムに入っていた。ソリッドギターに見えるが実は大きなザグリが両サイドに設けられており、フィードバック奏法をしやすく設計してある。ブライアンはインタビューでフィードバックさせることを目的にギターを作ったのは世界で自身が初めてではないかと言っている。このホローボディ構造と超ディープジョイントの極太ネック、枯れた木材などのコンビネーションが生み出すギターとしての音色は非常にユニークな響きを持ち、さらにブライアンがイギリスの6ペンス硬貨をピックとして用いることでブライアンのギター音色は唯一無二なサウンドとなっている。一般的なギターとは異なり、3つあるピックアップが並列ではなく直列に接続されているため、ピックアップのon-off及びそれぞれの位相(フェーズ)を入れ替えるスイッチの組み合わせにより劇的な音色の変化が得られるようになっている。特にフロントとミドルをさせたサウンドは倍音が非常に強調され、ボヘミアンラプソディーのソロで聞かれるようにレッドスペシャルでないと出せない音色になっている。スイッチの組み合わせによって13通りの音色を出すことができる。1980年代初頭まではジョンバーチが製作したナチュラルフィニッシュのコピーモデルをサブに利用していたが、ブライアンは気に入っておらず、ギルドのコピーモデルが本人監修のもと作成されたのは1983年から1986年であった。過去にグレコ、Kid'sギター、K'z Guitar Works、RS Guitars、などが多数のコピーモデルを製作したが当時はどれも公認では無かった。そのうち、1976年に発売されたグレコの「BM-900」はブライアンに贈られ、「懐かしのラヴァー・ボーイ」のプロモーション・ビデオでも使用されているが、ブライアンは後述の自身のブランドを立ち上げる際にこのモデルに対して批判に転じている。レアな非公認レプリカとして、THE ALFEE(彼らもQueenの影響を少なからず受けたグループである)の高見沢俊彦はバーンズ製の他にESP製コピーモデル(ただしボディカラーはクリームがかった白で、ブリッジはフロイド・ローズ)を所有し、コピー曲を演奏する際などに使用している。公認モデルでは、イギリスの楽器メーカーバーンズが2001年から製作していた公認コピーモデルがあり、2006年からBrian May Guitarsという自身の名前を冠したブランドがバーンズの生産を契約ごと引き継ぎ、現在も廉価モデルとして販売継続している。ただこのギターの製作にはブライアンは全くタッチしておらず、仕様や品質面で当初問題が報告されていた。2007年にブライアンのギターを完璧にリペアした事で知られるグレッグフライヤー氏が調整したKz Guitar Works監修のBM Superというオフィシャル上位モデル(日本製)が全世界で約100本限定販売された。このモデルはグレッグ氏とKz Guitarの伊集院氏が共同で、従来存在したK'z Juniorというモデルに多数の改良を加えたもので、ブライアンもツアーで利用するなどマニアの間で好評であった。
出典:wikipedia
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