ヤツデ(八つ手、学名: )は、ウコギ科ヤツデ属の常緑低木。葉が大型で独特の形をしているのでよく目立ち、見分けやすい。学名の は日本語の「八」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来するという。20cm以上もある大きな葉をつける。葉はつやがあり、やや厚手。形は文字通り掌状だが、7つまたは9つ(奇数)に裂けており、8つに裂けることは稀。花は晩秋に咲き、球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序をつくる。花びらは小さいが、花茎を含めて黄白色でよく目立つ。他の花が少ない時期に咲くため、気温が高い日はミツバチやハナアブ、ハエなどが多く訪れる。果実は翌春に黒く熟す。関東以西の、おもに海岸近くの森林周辺に自生する。日当たりの悪い森林のなかにもよく自生しているのが見られる。丈夫なので庭木としてもよく植えられる。葉を乾燥させたものは「八角金盤」と呼ばれる生薬になり、去痰などの薬として用いられる。しかし、葉などにはヤツデサポニンという物質が含まれ、過剰摂取すると下痢や嘔吐、溶血を起こす。このため、昔は蛆用の殺虫剤として用いていたこともある。古い鉄道駅の一角に栽培されていることが多いが、これはかつて汲み取り便所の蛆殺しにその葉を使っていたためである。ヤツデ属(ヤツデぞく、学名: )は、ウコギ科の属の一つ。また、ヤツデとセイヨウキヅタとの属間雑種ツタヤツデ(ファツヘデラ) X は、観葉植物として栽培される。なお、外見的に似ているが縁の遠いものにカミヤツデ (カミヤツデ属)、よく似た葉をつける草本にクサヤツデ (キク科モミジハグマ属)など、「ヤツデ」の名を持つものは他にも多い。
出典:wikipedia
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