東京こどもクラブ(とうきょうこどもクラブ)は、一種のレコード付き絵本の頒布会で、毎月、歌とお話の絵本と、絵本の歌とお話が収録されたレコードが送られてくるもの。出版元はイングリッシュアドベンチャーや超訳シリーズで知られるアカデミー出版。1967年4月第一回配本。テレビの普及による、子供の自分で考える力がなおざりにされ、受動的に楽しむ習慣がついてしまうという弊害を鑑みて生まれた教材。著名な音楽家・画家・童話作家・教育者を多数集めて制作された。頒布されていた10~15年、全く同じ内容のものが配られていたと思われる。EPレコードとカセットテープのどちらかを選ぶことができ、EPのほうがやや廉価だった。幼児を対象とした視聴覚教育プログラムで2~4歳コースと5~7歳コースがあり、またそれぞれに通常コースと完成コースが存在した。各2年間24回、計4年で全てのコースが完了するようになっていた。朗読のA面が、ごうおじさん(加藤剛)、まえだのおじさん(前田武彦)、おやまだのおじさん(小山田宗徳)、まきこおばさん(伊藤牧子)、いまいのおねえさん(今井登茂子)の5人の交代制。歌とお話のB面は全てびんちゃん(楠トシエ)であった。A面の童話のバック・ミュージックにはクラシックの曲が使用されている。後述のコージおじさんのおはなしぶくろの朗読は石坂浩二。EPレコードは33 1/3回転のモノラル録音だった。現在は絶版となっており、入手は極めて困難とされている。※この2〜4才コースには、朗読がすべて「まえだのおじさん」による別バージョン(EP版)が存在する。別バージョンは、以下の点で上の表と異なっている。 ・第一回配本が「うさぎとかめ」、第二回配本が「さんびきのこぶた」である。「うさぎとかめ」使用曲は、モーツァルト/トルコ行進曲。「さんびきのこぶた」使用曲は、シューベルト/軍隊行進曲。「ブレーメンの音楽隊」使用曲は、フォスター/主人は冷たい土の下に、J.シュトラウス/ウイーンの森の物語、ワルトトイフェル/スケーターズワルツ。「ななひきのこやぎ」使用曲は、ヘンデル/愉快なかじ屋。「さんびきのくま」使用曲は、ドヴォルザーク/ユーモレスク。2~4才通常コースにおいて、3回に1度、年4回送られてきた。すべて歌は楠トシエ、音楽は小谷肇、指導は小口忠彦(お茶の水女子大学教授)。話は前田武彦、今井登茂子。※この2〜4才上級(完成)コースにも、朗読者の異なる別バージョン(EP版)が存在する。別バージョンの朗読は、2〜7、9、11~12がすべて「まえだのおじさん」、1、8、10が「いまいのおねえさん」である。使用曲は変更なし。2~4才完成コースにおいて、3回に1度、年4回送られてきた。※ おじさんのまきばで…小林幹治作詞の「ゆかいな牧場」と近似しているが(もとは同じアメリカ民謡)、掲載されているのは梅島祐三作詞であり、細かい部分で歌詞が異なる。5~7才通常コースで第1・4・7・10回目にプレゼントとして送られてきた。通常コース・完成コース通じてのプログラムのため、本項目では第1~4集を、後述で第5~8集を記述する。※おもちゃ交響曲…東京こどもクラブ配布当時の解説には「近年までハイドンの作品だと思われていたが、モーツァルトの父、レオポルト・モーツァルトの作品だということが発見された」と書かれているが、さらに近年の研究により、エトムント・アンゲラーの作曲だということが判明している。5~7才の完成コースで第1・4・7・10回目にプレゼントとして送られてきた。通常コースに引き続き、第5~8集を記述する。すべてのコースを通じて、3回に1度、年4回送られてきた。朗読は石坂浩二、文は立原えりか、絵は矢島功。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。