さくら夙川駅(さくらしゅくがわえき)は、兵庫県西宮市神楽町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。駅名は、駅西方約200mの所を流れる夙川の河川敷にある夙川公園に桜が多く植えられ、ここでの花見が例年名物になっていることに由来している。駅の自動改札機が桜をイメージした意匠となっているほか、全国的にも珍しく駅専用のロゴマークが制定されている。当駅や駅西方のカーブは鉄道写真撮影の名所としても有名であり、平日、休日、祝日を問わず多くの鉄道ファンが集まる。当駅は、地元自治体などから働き掛けて設置となる請願駅ではなく、鉄道事業者であるJR西日本の主導により設置が決められており、また設置に至った経緯には特殊な事情がある。当駅の真下を通る県道大沢西宮線ではかねてから片側1車線を2車線に拡幅する工事が行われており、駅新設工事は『県道拡幅工事の付帯事業』とみなされるため、国から補助金が出ることになっている。このため、地元自治体である西宮市にとっては多大な費用負担の必要がないことから、JR西日本が単独で新駅設置の方針を固めた後、地元自治体の西宮市側に新駅設置を働き掛け、設置が決まった。駅名が「さくら夙川」に決まる前には、近隣にある大学の学識者からはえびす宮総本社の西宮神社も近くにあることから「戎前」という候補が挙げられた。実際に十日戎や初詣では多くの乗降客がある。複々線の内側線(電車線)のみ島式ホーム1面2線(8両編成対応)が設置されている高架駅である。改札口は南側に1箇所設置されている。12両分のホーム用地が確保されているが、実際に設置されているホームは8両分である。駅舎のデザインについては、「自然のうるおいを感じられる駅」を基本コンセプトとし、夙川の流れを波状の屋根で、夙川公園の桜を駅舎の壁のイメージカラーとすることで表現していると説明されている。駅業務はジェイアール西日本交通サービスに委託されており、芦屋駅が当駅を管理している。駅員に女性のみを配置している数少ない駅の一つである。2007年3月18日の開業当初は駅員の制服は当駅オリジナルであったが、現在は他の同社による業務委託駅と同じものである。始発から6時までの間のみ無人となるため、この時間帯に自動券売機で発券される乗車券には委託・無人駅を示す「ム」マークが印字される。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよび提携ICカードが利用可能である。開業当初から喫煙コーナーを設置しておらず、終日全面禁煙である。2007年3月18日の開業時から、列車接近時のメロディとしてコブクロの『桜』のサビの部分をアレンジしたインストルメンタルが流されていたが、駅の認知度向上という目的を達成したとして、2010年3月2日からJR神戸線標準メロディの『さざなみ』に変更された(さらに2015年3月12日には他のJR神戸線の駅と同様『さざなみ』の音質見直し版に再変更)。終了時期についてJRは、当初は2008年度中で終了する予定だったものを観光キャンペーンの関係で1年延長したとしているが、年間数百万円といわれる著作権料の支払いが影響したとの報道もなされた。日中時間帯は1時間あたり8本が停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は4分間隔で発車する。兵庫県統計書と西宮市統計書によると、2014年度の1日平均乗車人員は7,884人である。近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。当駅が開業した2007年3月18日から阪急バスと阪神バスの「JRさくら夙川」バス停が設置されている。場所は北行(阪急夙川駅方面)がJRの高架下(駅前)だが、南行(阪神西宮駅方面)は大沢西宮線を数10メートル北に進んだ所にある。当駅から半径500m圏内には、阪急神戸線の夙川駅と阪神本線の香櫨園駅がある。当駅開業に先立つ2006年10月28日に阪急・阪神の両線同時にダイヤ改正が実施され、阪急では夙川駅に特急と通勤特急が、阪神では香櫨園駅に朝の区間特急が新たに停車するようになった。一般的にJRよりも私鉄の方が運賃が安いとされる当地域だが、当駅から神戸方面については普通運賃で阪神の方が高くなる「逆転現象」が生じている区間がある。一例として、当駅と三ノ宮駅間および夙川駅と阪急神戸三宮駅間の普通運賃は220円だが、香櫨園駅と阪神神戸三宮駅間は270円である(いずれも大人運賃)。
出典:wikipedia
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