『ZOO』(ズー)は、乙一の2002年の短編小説。また、それを表題とする短編集。集英社から単行本(ISBN 4087745341)、文庫(ZOO1、ZOO2)がそれぞれ刊行されている。2005年には「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「SO-far そ・ふぁー」「陽だまりの詩」「ZOO」の五編が映画化された。カザリとヨーコは、一卵性の双子。しかし、妹のカザリは母から可愛がられるが、姉のヨーコは母から虐待を受けている。ある日、アソという迷子の犬を見つけ、飼い主のスズキ家へ行ったところ、白髪の老人、スズキさんに気に入られ、もてなされる。次の日もスズキ家へ行き、スズキ家の本を借りることになったが、借りた本が母に見つかってしまい、取り上げられてしまった。目覚めるとワシ(64歳)は、包丁が刺さって血だらけだった。ワシは十年前の交通事故のせいで、痛みを感じる機能が、脳から無くなっていたのだ。そういう時のために老医者のオモジ先生(95歳)に、輸血用の血液が入った黒い鞄を預けておいたのだが、その鞄が無くなっているという。長男のナガヲ(34歳)、次男のツグヲ(27歳)、ワシの妻のツマ子(25歳)達は、ワシの遺産を狙って、競うように血液を探し始めた。私はある男性の世話役として創られた。男性との二人っきりの暮らし…自分をロボットだと割り切って過ごしていた私の中に、やがてある変化が訪れた。とある日から父には母が、母には父が見えないという。どうやら父の世界では母は死に、母の世界では父は死んでいるらしかった。僕には両方見えているので、父と母の世界をつなぎとめようとするが、だんだん世界がかけ離れていく。少年時代、馬小屋で暮らした僕は、馬に顔をつぶされ、顔が凹んでいる。馬小屋の壁は人の顔にも見えた。それで僕はそれを造ろうと深夜の街に出かけていった。そして人を殺して死体で家を建てた。家は冷たくて白かった。完成したある日、とある少女が尋ねてきた。ある日突然、言霊を支配する能力を手に入れた『僕』。サボテンをペットだと母に思いこませたりなどやりたい放題をするが…。全てが嫌になった僕は、「首が落ちる」と言うとんでもない言霊を発してしまった。俺の家に届けられるある女性の死体写真。写真をパソコンに取り込んで連続再生させると、一人の女性が腐乱し、白骨化するまでの映像が現れた。ここに映ってるのは俺の恋人だ…なぜこうなったのか、俺は必死に記憶をたどり閉鎖された動物園を訪れる。姉と窓もない四角形の部屋に閉じ込められた僕。その部屋には、幅50㎝ほどの溝が右から左に床の中央部分を真っ直ぐ貫いて通っている。僕は、その溝を使って移動し、他にも閉じ込められている人を見つける。ある男を殺し、自殺するために乗った飛行機がエンジン不調で墜落開始。落ちる飛行機の中で、様々な思いが交錯する。単行本版『ZOO』には収録されておらず、乙一の公式サイトでFlashとして公開されていた超短編小説(ショートショート)を文庫版に収録したもの。(現在公式サイトでは公開中止)。右は初出。文庫版のZOO1は、映画化された短編を収録している東映ビデオの映像ブランド「CINEMA 4U」の第1弾として2005年3月19日に公開。同年3月7日から3月18日までYahoo! JAPANにおいてYahoo! BB・Yahoo!プレミアム会員限定で「SO-far そ・ふぁー」が無料先行配信された後、同年3月19日から5月27日まで有料ストリーミング配信された。同年8月5日にDVDが発売された。「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「SO-far そ・ふぁー」「陽だまりの詩」「ZOO」の5編を映画化。「陽だまりの詩」はアニメーション。他は実写。2006年に原作:乙一、作画:矢也晶久で「週刊ヤングジャンプ増刊漫革」(集英社)にて連載された。同年12月に集英社からハードカバーの単行本(ISBN 4087821528)が刊行された。
出典:wikipedia
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