NSPIXP(エヌエスピーアイエックスピー、)とは、WIDEプロジェクトによって運営されているインターネットエクスチェンジ(IX)。2007年3月現在、以下のIXが稼動している。NSPIXPは、日本の学術ネットワークと商用インターネットサービスプロバイダ(ISP)などを繋ぐ、相互接続の問題を研究するためのプロジェクトとして発足し、その実用化実験の接続点として構築された。実証的な研究を行うため、実際にネットワークを相互に接続するためのポイントを用意し、このポイントを用いて研究を行うことにした。歴史的背景としては1993年にTWICS、インターネットイニシアティブ(IIJ)が個人向けインターネット接続サービスを開始し、翌年の1994年にはNIFTY-Serve(@niftyの前身)、PC-VAN(BIGLOBEの前身)、ASAHIネット、アスキーネット、日経MIXなど、従来パソコン通信を手がけていた事業者のインターネット接続が相次いだ。この1994年にNSPIXP-1が日本で初めてのIXとして東京(神田神保町・岩波書店本社ビル内)に設置され、拡張の為1996年にNSPIXP-2が同じく東京(KDDI大手町ビル内)に設置され、翌年にはトラフィック緩和とバックアップ的な意味としてNSPIXP-3が大阪に設置された。当時、急激に増加しつつあったWIDEとSINET間のパケットのボトルネックであり「渋滞の名所」のように言われることもあった。その後1999年にNSPIXP-6が日本初のIPv6対応IXとして開設された。2003年にはNSPIXP-2が、トラフィック緩和及びテロ・災害等への対策の為、都内6ヶ所に拠点を置く分散型IXとして再構築され、dix-ie(distributed ix in edo、でぃくしー)と改名された。1994年3月に、東京・神田神保町にある岩波書店地下、「WIDEプロジェクトネットワークオペレーションセンター」(WIDE Network Operation Center - TOKYO、WNOC-TYO)に開設され、接続速度は最大1.5Mbpsであった。当初ルーターを用いたレイヤー3相互接続モデルにて接続を行っていたが、1994年10月よりイーサネットスイッチングハブ、レイヤ2相互接続モデルに従った各ネットワーク間相互接続に変更。開設当初はNSPIXPとしていたが、その後、NSPIXP-2が開設されたため、NSPIXP-1と名称が変更された。当時15の学術ネットワーク及びISPが参加し、対等ピアリングにより相互接続して、インターネット接続の実証検証を行っていた。1999年に運用を終了している。1996年10月、NSPIXP-2が日本で2番目のIXとして、KDDI大手町ビル内のコロケーションスペースに設置された。2003年3月、NSPIXP-2へのアクセスの集中化を防ぐ為、6拠点への分散拡張化を行い、dix-ie(でぃくしー)と改称した。1997年10月、NSPIXP-3が大阪に設置された。東京以外に拠点を持つIXはこれが日本初である。NSPIXP2のバックアップ的な位置づけとして、大阪のケーブル&ワイヤレスIDC(現・ソフトバンクIDC、阪神ダイヤビル3F)と大阪メディアポート(難波ビル又は湊町MTビル8F)に初の分散型IXとして設置された。2001年、NTTテレパーク堂島第1ビル2FにあるNTT西日本のハウジング内に拡張し、3箇所目となるNOCを追加して、Cisco Catalyst4003を用いて、3箇所に分散したIXとなった。2003年3月、NSPIXP-2へのアクセスの集中化を防ぐ為、6拠点への分散拡張化を行い、NSPIXP-2をdix-ie(でぃくしー、Distributed IX in EDO)と改称した。WIDEプロジェクトは負荷分散やテロ・災害時のリスク分散の為、KDDI大手町ビル、レベルスリー・コミュニケーションズ(虎ノ門)、MCIワールドコム・ジャパン(六本木)、三菱電機情報ネットワーク(品川)、NTTコミュニケーションズ(大手町)、東京通信ネットワーク(豊洲)を光ファイバーで相互に接続し、NSPIXP-2の分散拡張化を行なった。この6拠点間はギガビットイーサネットの多重技術で、4Gbps~8Gbpsの帯域で相互接続した。また、IPv6での利用も可能とし、IPv6用のインターネット相互接続ポイントとして実験運用を開始した。1999年にNSPIXP-6が日本初のIPv6対応IXとして東京に開設された。6bone(シックスボーン)と接続されていた。WIDEプロジェクト, インターネットイニシアティブ(IIJ), ドリーム・トレイン・インターネット(DTI), インターネット総合研究所(IRI), JENS(現・ソフトバンクテレコム), NTTコミュニケーションズ, インテック, M6とファストイーサネットにて接続。SINET(サイネット、学術情報ネットワーク)とも接続されている。
出典:wikipedia
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