新馬(しんば)とは、日本の競馬において、一定の範囲の馬齢の競走馬であってレースに出走した経験のないものをいう。新馬のみが出走することができるレースを新馬戦(しんばせん)という。新馬戦の賞金額は未勝利戦より若干高く設定されており、また新馬戦を勝つことを新馬勝ちといい競走馬としてのひとつのステータスともなっている。中央競馬においては毎年6月ごろ(2012年からは東京優駿〈日本ダービー〉の翌週)に2歳馬を対象とした新馬戦の開催が始まり、翌年の3月ごろ(3歳)まで行われる。2012年現在、競走馬は新馬戦には一度しか出走することができない。2002年以前は、初出走した開催内であれば最大で4回新馬戦に出走することができた。このため3週目や4週目の新馬戦は2走目の馬が多く出走する(実質上「2(3)歳未勝利・未出走戦」とほぼ同等)などし、レース未経験馬に対し有利になりやすかった。新馬戦を勝つことができなかった競走馬は未勝利クラスに分類され、一般的には未勝利戦での優勝を目指すこととなる。新馬戦の開催が終了すると、それまで新馬クラスに分類されていた競走馬は自動的に未勝利馬のクラスに分類される。2002年以前においては、新馬戦が終わった3歳3月下旬から5月までの間に未出走戦という競走が存在し、出走条件は新馬戦と同じく未出走、賞金は新馬より低く未勝利戦と同額であった。2008年から新馬戦には「メイクデビュー(開催競馬場名)」(例:メイクデビュー阪神)という愛称が設定されている。この愛称を考案したのは、レーシングプログラムの「馬名プロファイル」を担当している英文学者・柳瀬尚紀である。同時に本馬場入場で新馬戦専用曲「The Rising Sun」(作曲・椎名邦仁)が使用されている。新馬戦の他に春季G1競走のトライアル競走(弥生賞、青葉賞、チューリップ賞、ニュージーランドトロフィーなど)は、重賞であっても未出走馬・未勝利馬の出走が認められている。また2013年からは夏季施行の2歳重賞競走(函館2歳ステークス・新潟2歳ステークス・札幌2歳ステークス・小倉2歳ステークス)において「上級挑戦に意欲のある競走馬の出走機会を拡大する」観点から、出走枠に空きがある場合に限り未出走馬や未勝利馬でも出走できるようになる(これまでは1勝する必要があった)。これにより2歳馬においても「初出走が重賞競走」「初勝利が重賞競走」という例が生じうるようになる。なお中央競馬でも障害競走においては新馬戦は設定されておらず、障害競走初出走馬は未勝利戦などに出走することになる。地方競馬でも、新馬戦の出走資格は中央競馬とほぼ同じである。ただし新馬戦のあとの馬のクラス分けについては主催者により異なる。施行時期については、ホッカイドウ競馬やばんえい競馬が中央競馬より早い4月から新馬戦を施行している。ホッカイドウ競馬においては地方競馬で唯一、新馬戦の一部がJRA2歳認定競走に指定されており(かつては他の地方競馬主催者でも指定があった)、「スーパーフレッシュチャレンジ」「フレッシュチャレンジ」と呼称している。日本国外では、新馬戦を未勝利戦と区別しない事例が多い。未勝利馬や未勝利戦のことを英語ではメイドン (Maiden) という。2歳馬による競走は、1990年を例にとるとイギリス・フランスでは3月、アメリカ合衆国では早い地域では2月に開始されている。
出典:wikipedia
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