浜松工場(はままつこうじょう)は、静岡県浜松市中区南伊場町1-1に所在する東海旅客鉄道(JR東海)の車両工場である。新幹線鉄道事業本部の管轄下にあり、同社が所有するすべての新幹線車両の全般検査およびATC特性検査などの車両検修を行っているほか、以前は一部の在来線車両の重要部検査、全般検査などの各種検査を行っていた。新幹線と在来線の双方を扱っていたため、狭軌・標準軌共用の三線軌条線路が構内各所に多数存在する。管理部門として総務課・経理課・検修管理課・品質管理課・設備課・教育センター・技術センター、検修部門として組立職場・第一電車職場・部品職場・電機職場・台車職場・鉄工職場・検査センターの各部署に分かれている。旧日本国有鉄道(国鉄)での工場略号はHM, 検査済みの車両には浜松工と標記される。2014年4月現在の検査担当形式を記す。2010年7月29日、JR東海は震災に際しても新幹線が長期間不通とならないよう、全般検査の機能を維持するために、構内の約31万8000平方メートルの建屋のうち、10万9000平方メートルを建て替え、1万5000平方メートルを耐震補強することを発表した。業務を継続しながら改修工事を進め、2017年から新検修線での全般検査を開始し、2019年3月までにすべてのリニューアル工事を完成させる予定となっている。逐次増築を重ねてきたために複雑な構成となっている各機能の建屋を再配置して効率化し、N700系で全般検査に15日間を要しているものを14日間に短縮する計画である。高効率変電設備やボイラーの導入により10%エネルギー消費を削減し、太陽光発電パネルを導入する。総投資額は約870億円とされている。またこの改修工事に伴い、在来線車両の入出場が一切無くなったため、浜松運輸区構内から伊場遺跡の中を通って工場内に延びていた引き込み線が寸断され、工場の東側に延びていた在来線の引き上げ線と踏切(警報機や遮断機は無く、係員が交通誘導を行っていた)がすべて撤去されている。東海道新幹線の利用促進策の一環として、毎年7月下旬から8月上旬の土・日曜日に一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」が開催されている。工場内の設備機械、新幹線電車の運転席やドクターイエロー、保存車両の公開、大型クレーンによる車体上げ作業実演などを行い、親子連れを中心に1 - 2万人の見学者を集め、好評を博している。工場の西側の入出庫線には公道と交差している箇所があり、第1種甲踏切(西伊場第1踏切)が存在する。フル規格の新幹線電車が自力で通過する踏切はここだけであり、鉄道ファンや地元住民の間ではよく知られている。過去にJR東海から発売されていたビデオソフトでも、この踏切が紹介されている。その踏切で2008年10月23日、試験走行を終えて入場中だったN700系Z0編成の後ろ2両が脱線し4時間も立ち往生する事故が発生した。この踏切で過去にこの種のような事故はなかった。
出典:wikipedia
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