『少林寺木人拳』(しょうりんじもくじんけん、原題:少林木人巷、英題:"Shaolin Wooden Men")は、1976年製作の香港映画。主演はジャッキー・チェン。日本では東映セントラルフィルム配給で1981年2月21日に「太陽のきずあと」との併映として公開された。この映画の制作は1976年であり、日本で劇場公開されたジャッキー・チェン主演映画の中では最古のものである。1970年代~80年代に日本国内で公開された一連のジャッキー・チェンのカンフー映画で、劇中で主人公が「対戦相手を殺していない(天中拳はアクシデント死だが)」珍しい作品である。クライマックスの格闘シーンでは主人公が敵ではあるが、自らの拳法の師匠である相手を説得し、最後までとどめをささなかった(敵役は謀略を用いて殺そうとするが失策に終わり自らを殺める、または罪を償い自害したかの様に見せてもいる)。これらのシェイクスピア風の師弟愛が当時の日本国内、特にTV放映以降、劇中で流れるオリジナル主題歌「ミラクルガイ」の効果もあって80年代ジャッキー直撃世代の若者に受け入れられ、一部の映画雑誌の統計による「好きなジャッキー映画ランキング」で一位を獲得していた。香港ではヒットこそしなかったが、本作がオリジナルとなる「木人」は、その後多くの亜流を生み出し、香港映画に多大なる影響を与えた。口の不自由な若者・小唖巴(ジャッキー・チェン)は、幼いころに殺された父親の敵を討つために少林寺の門弟となった。ある日、寺の裏の洞窟に見知らぬ男が鎖で繋がれているのを発見した小唖は、男に酒を運んで仲良くなり、カンフーの奥義を伝授してもらう。男の名は法愚といい、10年前に少林寺の掟を破ったために閉じ込められていた。また、少林寺の管長の友人という尼僧からも拳法を習い、小唖はますます力をつけていく。そして小唖は少林寺を出るために、「木人」という木製のからくり人形と戦いこれを撃破、下山を許される。ある日、街へ出た小唖は、例の法愚が逃亡したとの知らせを受ける。実はこの法愚こそ小唖の捜す敵だったのだ。少林寺の掟を守るため、そして父の敵を討つため、小唖は法愚との闘いを決意する。( )内はテレビ版及びパラマウント版DVD・BD/ブロードウェイ版VHS・DVDの吹き替えの声優。日本公開時には、配給元の東映により、日本オリジナルの主題歌『ミラクル・ガイ』(歌:謝花義哲)が劇中に編入されたバージョンが上映された。このバージョンは1982年11月29日、TBSの『月曜ロードショー』で初放送以降、初期のTV放送時にそのまま使用されたが、東映の権利が喪失した後には使用されることはなくなり、以後のソフト化はいずれも香港公開版に準拠したものであった。しかし2012年に発売されたブルーレイソフトには、劇中で「ミラクル・ガイ」の流れるTV放送当時の吹替音源が収録されており、吹き替えではあるが、日本公開版が初めてのソフト発売となった。尚、主題歌を担当した謝花義哲は現在で「シャバちゃんズ」というバンドを結成しており、ライブで「ミラクル・ガイ」を自身の歌唱で演奏している。2016年12月に発売された国内版ブルーレイでは日本公開版フィルムをテレシネして全編収録しており、公開されてから35年振りに完全な日本公開版がソフト化された。吹き替え版の字幕は、冒頭の五獣拳の業紹介では龍は「知」、蛇は「情」、虎は「力」、鶴は「静」、豹も「静」となっているが、本来は豹は「動」の業である。同じくジャッキー主演の作品『拳精』では訂正されていた。また、主人公(ジャッキー)は尼僧から蛇拳を伝授されるが、「情(なさけ)の拳」として、急所打ちを禁止されている。
出典:wikipedia
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