『F.E.A.R. -First Encounter Assault Recon-』(フィアー -ファースト エンカウンター アサルト リコン-)は、Monolith Productionsがパソコン用に製作したコンピュータゲーム。ジャンルはホラーFPS。2005年10月18日発売。後にプレイステーション3版とXbox 360版が米国で発売され、日本でも発売予定だったが中止になった。マルチプレイ版は後述するが、無料で配布されている。続編の『F.E.A.R.2 :Project Origin』が2009年2月16日にプレイステーション3、Xbox 360、PC版の3フォーマットで発売されている。2010年には『F.3.A.R.』というタイトルで3作目が制作され、2011年6月21日にプレイステーション3、Xbox 360、PC版が北米で、また日本では同年7月21日に発売された。本作最大の特徴はホラー系でありながらもゾンビなどのモンスター系の敵はほとんど登場せず、終始「人間対人間」の銃撃戦に尽きる事である。いわゆる恐ろしい形相の怪物が襲ってくるような驚かせ方ではなく、夜道を一人で歩くような不安感としての恐怖が再現された発売当時の国外製ゲームソフトとしては珍しい演出手法をとった。マップは基本的に薄暗い屋内が大半を占め、シングルプレイでは森や渓谷といった自然空間で構成されたマップは登場しない。登場する銃器はすべて架空の物で、現存の銃火器をモデルに独自のデザインを施したものが使用されている。本作ではゲージを消費することで主人公だけが使える特殊能力「スロー・モー」を発動させ、一定時間だけ反射神経を極限まで研ぎ澄ませてゲーム中の全ての物体の動きを遅くすることができる。スロー・モー発動中は敵の動く速度が大幅に遅くなり、同時に自分の動きも比較的緩やかになるが、銃口を動かす速度はそのままなので相対的に素早く敵を狙い撃つことができる。結果、マトリックスのように素早く動いて(自分からは遅く見えるが、敵からは非常に速く見える)正確に敵を殲滅することが可能となる。なお、この能力はスロー・モーゲージが尽きない限り無制限に使うことが可能で、ゲージは自動回復するため理論上使用回数に制限はない。アーマカム・テクノロジ・コーポーレーション(通称「ATC」)はかねてよりアメリカ軍と契約し 極秘裏にクローン部隊の研究、実験を行っていた。クローン兵士の「レプリカ部隊」はある一人の指揮官のテレパシー能力によってすべての活動を掌握されるようプログラムされていたが、ある日その唯一の指揮官として養成されていた「パクストン・フェッテル」が凶暴化、レプリカ部隊を率いて研究所の職員を皆殺しにした挙句、その死体を食べたあと、研究所から1000人以上の兵士を引き連れて脱出を図った。フェッテルを無力化すればレプリカ部隊は電池を失ったロボットのように動きを止めるとの要請を受けた少数精鋭の特殊部隊「First Encounter Assault Recon」通称『F.E.A.R.』はパクストン・フェッテルの暗殺のために出動、"常人では考えられないほどの反射神経を持つ"主人公は、F.E.A.R.に入隊したばかりの新人として何人かの仲間とともにフェッテル暗殺ミッションを開始、フェッテルの頭脳に埋め込まれた発信機のシグナルを頼りに彼らが潜伏していると思われる古い研究所の廃屋にたどり着いた主人公達だったが、その奥地で少女が泣き叫ぶ奇妙な幻覚を見る。直後に拷問を受けたように殺された謎の男の死体を発見した主人公は、付近に居ると思われるフェッテルを追うものの不意打ちを食らってしまう。もうろうとした意識の中でフェッテルは主人公を殺すでもなく語りかける。「"アレ"は彼女の記憶なのか、自分の記憶なのか分からない、しかし自分は奴らを覚えている。奴らは死ぬべきなんだ、全員、死ぬべきなんだ。」…そう言い残しシグナルもろとも行方をくらませるフェッテル。間もなくある港の倉庫付近で多数のレプリカ部隊が目撃され、主人公たちもそこへ向かうが…。F.E.A.R.チーム、デルタフォースチーム、ATC職員、その他に分けて解説する。現在steamシステムからのデジタルダウンロードが可能になった。このSteam版は日本語にも対応しており日本からの購入もできる。イーフロンティアから廉価版が発売されている。(後年英語版だけの配信に変更になった)現在までに2作の拡張パックが発売されているが、二つともMonolith Productionsが製作に携わっていない。本編の直接の続編である『F.E.A.R.2 :Project Origin』ではこれらの拡張版のストーリーは完全に無視されたが、拡張版にあった一部の特徴(ドアを殴って開ける等)は受け継いでいる。2006年10月24日に「Extraction Point」と題して拡張パッケージが発売された。ストーリーは前回のエンディングの直後から始まっており、新しく光線銃や小型ガトリング砲、新型の罠、強力な敵などが追加される。プレイヤーは再び動き出したレプリカ部隊の残党を倒しながら、フェッテルの影を追い、謎の少女に導かれながら 廃墟と化した街からの脱出を試みる。本拡張パッケージは本編のデータに直接組み込まれるのではなく、データ流用して別のゲームソフトとしてインストールされる形式である。そのため本編直後のストーリーであるものの、クリアしていなくてもプレイすることが可能である。ゲームそのものの特徴としては、新しいシングルプレイヤー用マップと新しい武器が追加された。教会やビル、病院といったステージ構成となっている。2007年11月6日にもう一つの拡張パックである「Perseus Mandate」が発売され、「Extraction Point」と本作を収録した「F.E.A.R. FILES」が米国でXbox 360に移植された。「Perseus Mandate」のストーリーは『F.E.A.R.』本編および「Extraction Point」と同時間軸で展開される物で、主人公は『F.E.A.R.』本編の"ポイント・マン"とは異なる別のF.E.A.R.隊員という設定である。ただし、本編主人公と同じくこの"別人"もなぜかスロー・モーを体得している。インストール形式は「Extraction Point」と同質のものであり、全面クリアをしなくてもプレイができる。また、「Extraction Point」を購入する必要も無い。新しいシングルプレイヤー用マップと新しい武器、新しい敵が追加された。あるステージ中のみ仲間のF.E.A.R.隊員や兵士が戦闘に参加し、一緒に戦ってくれるようになった。また、クリア後の特典として指示されたミッションをクリアするボーナスステージが追加された。ちなみに一部の仲間はストーリーに密接に関係するため無敵である。『F.E.A.R.』本編、「Extraction Point」で起こった大きな出来事は「Perseus Mandate」でも反映されている。本作にはインターネット回線を使用して他者と銃撃戦で競い合う「マルチプレイモード」が実装されている。本編と比べ銃器の威力が高く、ルールに若干の違いが見られる。なお、マルチプレイには後述する無料のパッケージがインターネットで配布されている。2006年8月17日にマルチプレイ専用版『F.E.A.R.』が完全無料で公開されている。プレイには無料で手に入るCDキーの取得が必要。ゲーム内容は製品版『F.E.A.R.』のマルチプレイヤーと同等だが、拡張パックの内容は含まれない。なお、日本語版のファイルも配布されている。2005年12月2日より本作の日本語版吹き替え版がライブドアより発売された。また後年2008年1月25日にはイーフロンティアから廉価版が発売された。この日本語版では、ゲーム中の字幕とすべての音声(ラジオから流れてくるニュース、電話の着信メッセージなど)が日本語に吹き替えられている。その他に、豪華版として「Director's Edition」というパッケージも発売されており 特典映像として本編事件の発端になる実写ムービーやメイキングビデオ、ゲームスタート直後を描いた小冊子などがついてくる。ゲーム内容は本編と同等。日本では日本語吹き替え版の発売直前にこれの英語版がライブドアから発売されていた。
出典:wikipedia
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