キャラクターソングは、俳優や声優などが、テレビドラマ・映画・アニメ・ゲームなどで演じた役柄として歌唱した楽曲。レコード・CDなどとして発売される際に、役柄の名義で発売されることも多い。役柄の名義で発売された楽曲を指すことが一般的だが、制作サイドが公式にキャラクターについて歌った楽曲もキャラクターソングとされる場合もある。略してキャラソンとも称される。キャラクターソングの原点は、日本でアニメ放送が始まった1960年代までさかのぼる。1963年の『狼少年ケン』の挿入歌「ポッポとチッチの歌」をポッポ役の水垣洋子が歌唱したのが、おそらく声優ソングの最初の例である。ただし歌手の名義は水垣のままであってキャラクター名ではない。以降、1977年の『ヤッターマン』ではエンディングテーマ「天才ドロンボー」をドロンボー一味役の小原乃梨子・八奈見乗児・たてかべ和也が、1979年の『ドラえもん』では挿入歌「おれはジャイアンさまだ!」をジャイアン役のたてかべ和也が、1983年の『キン肉マン』ではエンディングテーマ「キン肉マンボ」をキン肉マン役の神谷明が歌う、といった具合に、キャスト陣が歌唱するという「キャラクターソング的」な手法が根付いていった。1982年の『超時空要塞マクロス』は歌を主題に据えたアニメ作品であり、劇中でのアイドル「リン・ミンメイ」を演じる飯島真理は数多くの曲の歌唱を担当したが、それが現実でのチャートでもヒットするようになり、後のバーチャルアイドルの先駆けとなった。しかしこの時点でもまだ歌手の名義は飯島のままである。演者ではなくキャラクターが歌唱していると明記したおそらく最初の例は、1986年の『めぞん一刻』の挿入歌「予感」である。この曲を担当したのは、実際にはヒロイン・音無響子役の島本須美なのだが、クレジットでは島本ではなく音無響子名義になっている。さらにこの曲を収録したEPレコードのジャケットにはヘッドフォンを耳にしてマイクの前に立つ響子の姿が描かれており、「キャラクターが歌っている」というイメージを強く発信していた。1989年の『らんま1/2』ではキャラクターソングに関するさまざまなアイディアが展開されており、1992年から「乱馬的企画音盤」としてキャラソン企画盤を次々とリリース。さらに作中のヒロインによる声優ユニット「DoCo」を結成するなど、楽曲リリースの点で後のアニメ作品に大きな影響を与えた。1996年の『サクラ大戦』のヒロインたちは戦士であるのと同時に舞台女優でもあり、帝国歌劇団として「檄!帝国華撃団」をはじめとするキャラクターソングを多数リリース。それにとどまらず、声優陣が実際に舞台に立ってキャラクターを演じるミュージカル「歌謡ショウ」を展開し、キャラクターソングのライブ展開という道を切り開いた。1990年代末から2000年代にかけては、キャラクター名義の楽曲や作品発声優ユニットの数も増えていった。中でも2005年の『魔法先生ネギま!』ではアニメの放映開始以前からCD展開を始め、オープニングやエンディングテーマを含めてリリースされた多数の楽曲が軒並みヒットするという記録を作った。翌2006年の『涼宮ハルヒの憂鬱』では、キャラクターが歌って踊る映像とともにエンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」が大ブームを巻き起こし、その他のキャラクターソング・シングルも売れ行き好調であった。こうして、キャラクターソングをアニメ主題歌に起用し、その後シングルやアルバムの形でさらにキャラソンを提供するという流れが確立したのである。
出典:wikipedia
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