ウキクサ(浮草、)はウキクサ属の植物である。ウキクサ亜科の植物すべてを指す場合もあるが、本項目では種 について解説する。熱帯から温帯の淡水域に広く分布する。水面を浮遊する一年草で葉と茎の融合した葉状体と裏面から出す5-11本の根を持つ。葉状体は長さが5-10mm程度、幅が4-8mm程度の卵球形で表面は緑色、裏面は赤茶色。生息場所は水田や小川、ため池などの淡水。水流があると流されてしまうため、水流のない、またはほとんどないところに生育する。通常は生長点から娘葉状体が出芽のようにできて無性的に増殖するが、夏にかけてまれに雌しべ1本、雄しべ1-2本の目立たない花を着ける。秋になると越冬芽をつくり水底に沈んで冬を越す。実験的にはアブシシン酸によって越冬芽を誘導することができる。越冬芽には多量のアントシアニンが含まれる。透過型電子顕微鏡像では、葉状体の液胞が縮み、細胞間隙が狭くなり、チラコイド膜を取り巻く豊富なデンプン粒の出現が観察されている。アブシシン酸処理後2週間で、デンプン含有量は乾燥重量の60%以上に達した。成長が早いこと、水と直接接していること、ゲノムサイズが小さい(<150 Mb)ことから、バイオ燃料・バイオレメディエーション・炭素回収などの目的に適していると考えられている。2014年2月に全ゲノムが解かれ、急速な成長や水環境への適応に関わる遺伝子を探索する道が開けた。ウキクサは夏の季語であり、「萍」「萍の花」とも書く。同属にはヒメウキクサ()などがある。また別属であるが、アオウキクサ、コウキクサ、イボウキクサなどは、ウキクサと形態が比較的類似する。なお、「ウキクサ」という名前がつくアカウキクサ、オオアカウキクサは種子植物ではなく、シダ植物に属する。
出典:wikipedia
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