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仮面ライダー響鬼

『仮面ライダー響鬼』(かめんライダーヒビキ)は、2005年(平成17年)1月30日から2006年(平成18年)1月22日までテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30 (JST) に放映された特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。「平成仮面ライダーシリーズ」第6作目に当たる。キャッチコピーは「ぼくたちには、ヒーローがいる」。「完全新生」と銘打たれた本作品では、伝統的な “和” をベースとした世界観の元、作中では「仮面ライダー」ではなく “鬼”と呼ばれる戦士たちが「楽器」をモチーフとする武器で魔化魍と呼ばれる怪物と戦う。プロデューサー・髙寺成紀は制作発表の場で、「『響鬼』は平成の『仮面ライダーアマゾン』」と形容した。本作品のライダーは、修行によって自らの肉体を変容させ、鬼となる能力を得た者たちである。「変身音叉」と呼ばれる変身のきっかけとなるアイテムは存在するが、能力を持たない者がそのアイテムを使っても鬼にはなれないため、平成仮面ライダーシリーズの多くで採用されてきた、変身ベルトなどの「仮面ライダーになれるアイテム」とは異なる。また、キックは必殺技ではなく、顔面に複眼がないなど、従来の仮面ライダー的な特徴を廃した。変身の際には着用していた服が破壊され変身解除すると全裸になるため代えの服を常に用意していたり、顔のみを変身解除する演出も行われている。主役は「ライダー」でありながら当初バイクを所有せず、サポートメンバーが運転する乗用車で移動する。これは「音で戦うヒーロー」と騒音を生むバイクとの相性の悪さについて企画中に検討されたことの名残である。バイクの代わりに巨大な動物型メカ「ディスクアニマル」に騎乗する案もあったが、手のひらに載る通常のディスクアニマルとのサイズ差は映像で見る分には面白くても玩具では再現しきれないことと、現実離れの度が過ぎるため没となった。物語面では、鬼に出会った少年・明日夢の成長譚が大きな柱となっている。平成仮面ライダーシリーズでは幼年層を意識しながらも重くシリアスな物語を強調した作品が続いていたが、本作品の作風はこれらの部分を極力抑えた明るい雰囲気となった。おおむねライダー(鬼)たちは温厚で正義感の強い者たちであり、従来のように戦いに対する葛藤や心の闇は描かれていない。また、ライダー同士の衝突はほとんど見られない。そのためゲーム版でライダー同士が戦うことは「手合わせ」という形となっている。ほかにも、平成仮面ライダーシリーズでは初となる縦書きのタイトルロゴやスタッフクレジット、筆文字のカット挿入、ミュージカル的な演出など、前作までのシリーズとは違う試みがなされている。しかしこれらは話数が進むにつれて徐々に見られなくなっていった。前期OPはインストゥルメンタルで、『仮面ライダークウガ』以来にエンディングが復活した。歌手には布施明を起用している。以前までアナログ・デジタル共に画角のレターボックスサイズでの放送だったが、本作品よりデジタル放送は本格的に画角のハイビジョン放送となる(ハイビジョンでの初放送は『仮面ライダーブレイド』最終回の後の新番組告知から)。また、後期OPの撮影では『仮面ライダーカブト』に先駆けHD24P撮影システムが導入されていた。『仮面ライダーディケイド』までの平成仮面ライダー作品の初公表は、12月末発売の『てれびくん』『テレビマガジン』でされるのが恒例だが、本作品では『仮面ライダー響鬼 Preview Issue』(小学館刊)が2004年12月17日に発売され、従来より早い初公表がされた。平成仮面ライダーシリーズ第1作『仮面ライダークウガ』のプロデューサーを務めた髙寺成紀は、自身が離れた後にシリーズがたどったバトルロワイヤル路線やイケメンヒーローブームに対して違和感を覚えており、第5作『仮面ライダー剣』の企画開始時には同作の日笠淳プロデューサーと「そろそろライダーじゃないものにしたい」と語り合っていた。髙寺が懸念していたのは、無理にシリーズを続行した結果として「仮面ライダー」というブランドが疲弊し、失墜することだった。2004年2月上旬、髙寺は東映から『剣』の後番組のプロデューサーに指名され、かねてからの構想の実現に取り掛かった。この時点ですでに『剣』の視聴率や売り上げが不調であることは知られていたが、それがライダーシリーズ終了案提出の直接のきっかけではなく、制作スタッフの内在的な動機によるところが大きい。3月になって始まった文芸スタッフの打ち合わせの場で、片岡力は『変身忍者 嵐』のリメイクを提唱した。髙寺によると鳥モチーフの『嵐』を選択した理由は、高低差の変化を取り入れてアクションの質を変えるためと、甲冑風の平成ライダーとは違うしなやかなデザインにするためであり、テレビCMでSMAPが演じた『ガッチャマン』の影響があるという。叩き台として執筆された企画書には、かつて世界中に散った忍者が日本へと戻ってくるという想定のもと、オープニング撮影をニュージーランドのロケで行うというプランが盛り込まれていた。その後、東宝の『超星神グランセイザー』の後番組が忍者モチーフの作品になるという情報が入り、競合を避けるため『嵐』の忍者色を改める必要性が出てきた。忍術を魔術や呪術に置き換え、無国籍風の「魔物ハンター」へと企画は移行した。プレックスの野中剛をはじめとするバンダイ側は仮面ライダーシリーズの継続を主張していたが、髙寺は石ノ森章太郎が遺したライダー以外のヒーローキャラクターにも陽を当てることで将来的に「東映ヒーローワールド」を形成しようという大掛かりな構想を提唱し、4月15日には「非・仮面ライダー」路線が承認された。このころ、師匠と弟子のバディもので、弟子となる若者の視点を中心としたジュブナイルという基本コンセプトが決まる。5月中旬にはディスクアニマルの原型ができ、難航していた「音のヒーロー」というアイディアの具体化も、野中が「音撃」という名称を考案したことにより楽器型武器のデザインが急速に進行した。しかし同時期に放映するスーパー戦隊が『魔法戦隊マジレンジャー』に決まったため、モチーフに西洋魔法を使えなくなり、和風の作品へと回帰することになった。6月上旬、バンダイ側は新番組をやはり仮面ライダーとするように文芸チームに要求した。競合他社作品として『グランセイザー』の続編に加え『魔弾戦記リュウクンドー(仮)』まで控えている状況において、ライダーブランドを封印するのは得策ではないと判断したのだろう、と片岡力は推測している。企画の軌道修正を検討したところ、「脱・仮面ライダー」を目指したはずの内容はライダーという看板に付け替えてもほとんど支障がなく、スタッフは複雑な思いをした。なお、この時点では制作に関与していなかった白倉伸一郎は、どう考えても仮面ライダーではないものをライダーの範疇に入れることに対して初めてシリーズ化を意識し、「もう引き返せないな」と思ったと後のインタビューで語っている。『変身忍者 嵐』から継承した鳥型ヒーローに代わる新たなモチーフが求められる中、『嵐』の主人公が自らも魔物の血と力を備えた「化身忍者」であったように、妖怪軍団に立ち向かう妖怪プリンスという構図が想定され、ヒーローのモチーフを「鬼」とする発想が出てきた。6月中旬、和太鼓演奏集団「鼓童」のライブを鑑賞した髙寺成紀はその躍動感に魅了され、野中剛らプレックスメンバーにも推奨。その成果として、響鬼の原型となる筋肉質のヒーローデザインが描かれた。また、大太鼓をバチでたたく動作を等身大の怪人相手に行うと卑怯に見えてしまうことがわかり、敵を巨大にする必要性が論じられた。鬼のヒーロー・楽器型武器・動物型メカとちぐはぐだったモチーフをひとつにまとめるため、桃太郎が鬼に勝てたのは彼自身も鬼だったから、という「逆・桃太郎伝説」を阿部卓也が考案し、作品イメージが一本化した。その後、ヒーローと怪物が同じ出自を持つことに対するSF的な説明付けが延々と検討されたが、8月半ばで髙寺がその中止を決断。「ヒーローは鬼の姿をしているが、モンスターとは関係ない」と割り切ることにした。疑似科学的な設定を取り払われたモンスターは、自然発生する妖怪となった。9月には、企画最初期の『嵐』リメイク案から存在した「世界各地にいる仲間のヒーロー」という設定も切り捨てられて、規模を縮小した「日本各地にいる仲間のヒーロー」へと変わり、完全な日本風の作品として確立した。『仮面ライダークウガ』から4年ぶりに現場復帰した髙寺成紀は、『仮面ライダーアギト』以降ライダー同士の戦いが導入されたことで混沌としたシリーズに秩序を取り戻そうとした。ただし不安定な世界の中の安定した個人を描いた『クウガ』とは逆に、安定した世界の中の未完成な個人を描くアプローチとなっている。髙寺は主役のヒビキを、古から妖怪退治の役目を担ってきた組織「猛士」の一員とした。その隣には少年・明日夢を配置し、ヒビキの背中を見ながら大人へと成長していく過程を描こうとした。猛士には上下関係こそあるものの、反目やいさかいは見られず、みな一様に仲が良い。先代から受け継いだ情報を周囲と共有するという、信頼感に満ちた心地よい空間における生活感が丁寧に描写されている。また劇中世界の背景には、鬼や妖怪に留まらず、陰陽道や修験道といった日本風伝奇ロマンの要素が盛り込まれており、民俗学に通じる面白みもある。宇野常寛はこうした作風から、少年のアイデンティティ不安ではなく父性を承認されない成人男性の不安を読み取っている。実際、前期『響鬼』は30 - 50代の高齢マニア層から強い支持を受けたが、主要視聴者である男子児童には受け入れられず、商業実績はシリーズ最低となった。『響鬼』に限らず平成仮面ライダーシリーズは大人向けの要素を含んできたが、この結果を見たひこ・田中は、大人が伝えようとしたメッセージを子供が受容していたのではなく、子供が大人向け要素の混入を気にしなくなっただけなのだろうと解釈している。髙寺は二十九之巻をもってプロデューサーを降板した。直接の理由は公表されていないが、インターネット上の書き込みを通じて、視聴率の低迷・売り上げ不振・予算の逼迫・撮影の遅延・上司との軋轢などさまざまなうわさが飛び交った。井上伸一郎は前期『響鬼』を髙寺的世界観の集大成として高く評価しているが、片岡力は、『クウガ』のころと違って髙寺の中には番組作りを通じて表現したいことがもはや残っておらず、はじめから作品を貫徹できるテーマを持ち得なかったと推論している。中盤からは鬼の修行を中途で止めた青年が準レギュラーで登場し、明日夢に鬼の在り方を伝える役割を担うという案があった。明日夢が最終的に鬼を継ぐか否かは決まっておらず、テレビシリーズの展開を見ながら落ち着くべきところを探っていく予定だった。明日夢が鬼になる場合、ヒビキが戦死するか再起不能の重傷を負ったために決意を固めるという展開が考えられていた。逆に、鬼にはならないと決断した明日夢をヒビキたちが見守るという案もあった。魔化魍の異常発生は、実際の番組内で語られた「オロチ現象」と異なり、自然の作用と見せかけてその背後に人の悪意が潜んでいるという想定だった。人間の持つ創意を善の方向に向けた鬼たちや猛士に対して、他者を不幸にすることを喜ぶ人間もおり、そうした悪の創意の象徴としてクグツや「洋館の男女」が位置づけられていた。三十之巻以降のプロデューサーに就いたのは、劇場版のみの参加予定だった白倉伸一郎である。脚本には新たに井上敏樹が参加。あわせてその他のスタッフも更新された。この交代を境に、作品にも大きな変化が見られた。以下に主なものを挙げる。舞台の中心をアウトドアから都会へと移し、静謐な雰囲気を一掃して登場人物の感情のぶつかり合いを表に出すことで、年少の視聴者にも理解しやすい能動的なドラマを目指したことが見て取れる。白倉による三十之巻以降の改定案を見た髙寺は、何が書いているのか理解できなかったという。白倉も井上も参加当初は前期『響鬼』の世界を壊さないようにと考えていたのだが、井上がそれまでの路線に似せて書いたプロットを見た白倉は「やっぱりいいや。井上さんの好きにしていいから」と割り切った。子供に何かを教えようとする姿勢を、井上は内容が全部一般論にしかならないとして嫌った。ヒビキと明日夢を中心に小さくまとめるような、テーマ性を表に出す精神性を断ち切ろうと試み、その象徴として桐矢京介を登場させた。一方で白倉は、京介のことを「明日夢を生かすために設定した対立項のキャラクター」としており、「あの半年間は、『響鬼』を守ることが最大の任務でした」と語っている。後期の開始にあたって番組関係者たちは白倉にさまざまな要求を突きつけており、なかには「明日夢の降板」「斬鬼の降板」「『響鬼2』でもいい」「世代交代したことにする」というものまであった。そうした中で白倉は、脱落者を出さず全キャストを続演させることを第一に考えていたのである。前期の段階では潜んでいた「父性」という主題を、後期『響鬼』は批判的にえぐり出していく。母子家庭で育った明日夢は大人の男性であるヒビキと出会って惹かれるが、その構図は前期では直截描写されなかった。しかし父親を火事で喪っている京介は、ヒビキに父性を求めていることを包み隠さず弟子入りを志願し、それに触発されることではじめて明日夢もヒビキの弟子になろうとする。やがて明日夢は医者になるという目標を見出し、終盤でヒビキと別れる。最終回の草稿では、自分の夢を見つけた明日夢と再会したヒビキが「もう、俺のそばにいても大丈夫だな」と語りかけていたが、このセリフは現場の反対に遭って「これからも俺について来い」と改変された。白倉によれば「明日夢がヒビキから離れて自立すること」が第1話の段階から組み立てられてきた『響鬼』のゴールだったのだが、ヒビキ役の細川茂樹は「ヒビキと明日夢の別離はバッドエンドであり、認めるわけにはいかない」と強く主張し、両者の見解は平行線をたどった。土田真通プロデューサーが『ローマの休日』を引き合いに出して「別れることをわかっていても好きになることはある。だからこそ共に過ごした時間が貴重になる」と説いたことで多少は細川も納得し、一方で白倉側もキャストの強い思いに応えるため最終回の草稿を何度も書き直すことになった。いずれにせよ作品の着地点は「明日夢が日常と非日常のどちらを選ぶのか」ということであり、白倉は「最終回がこれでなければ、『響鬼』は『響鬼』として終結を見られなかったでしょう」としている。路線変更の是非をめぐり、インターネット上では視聴者間での激しい論争が巻き起こった。多くのファンに共通して見られた主張は「二十九之巻までが本当の『響鬼』であり、三十之巻以降は本来の姿を失ってダメになった、同じ名前の別作品である」というものだった。こうした騒動は、仮面ライダーに注目する大人がとても多いことを可視化させるきっかけとなったと、泉信行は判断している。『響鬼』に登場する音撃戦士は、肉体を変化させた存在という設定である。そのため撮影用のスーツは、衣服に見えないように筋肉の形を再現したディテールが施されている。手首から先もグローブらしくならないよう爪や手のひらのしわがモールドされており、腕の部分はパーツで彩色を分割するのではなくグラデーション塗装になっている。制作にあたってはスーツアクターの躯型を用いてフィット感を高めている。響鬼スーツの試作品は威吹鬼同様の漆黒だったが、レインボー造形の提案で1リットル数万円はかかるマジョーラを採用。光の当たり方や見る角度によって色彩は千変万化し、生物感を出している。マスクには仮面ライダーの特徴だった複眼はなく、それどころか眼そのものがない。これは「音で戦うヒーロー」であるところから、視覚に頼らないというイメージがあったからである。二十四之巻から登場する響鬼紅は、子供たちへのアピールを強めるために考案された、当初の予定にないキャラクターである。形状は通常の響鬼と同一だが、顔が分割されて眼の部分が明確になっている。これは子供たちへの訴求をさらに高めるため、脚本の大石真司が提案したものである。三十三之巻から登場する装甲響鬼の誕生までには紆余曲折あった。従来の「上乗せ型」パワーアップは肉体を鍛えて戦う響鬼のイメージにそぐわないし、デザイナーの小林は以前から「引き算型」の強化を試したいと思っていた。そこで、たすき状のシルバーパーツを排除し体色が模様状に変化するという強化形態案が多数提出された。しかし子供たちのヒーローに対する意識は保守的であったため、結局は装甲路線に戻らざるをえなかった。混迷するデザイン作業を見た企画側は、メカニカルな外見から生じる違和感を少しでも和らげるため、劇中で最も科学技術的な存在であるディスクアニマルをモチーフにすることを提案し、現在の形へとつながった。本作品に変身ベルトは存在しないが、ベルト玩具が主要商品であることには変わりなく、和太鼓とバチをモチーフにしたDX音撃棒セットが発売された。当初の予定ではエレクトリックパーツを仕込んだバチでたたくと音が鳴る仕組みだったが、安全性や耐久性の面でバンダイの設計品質基準を充たせず断念。音源はバックル部分に移され、ベルトから外して太鼓とするギミックになった。だが今度は、太鼓をどこに取り付けるのかが問題となり、最終的に魔化魍につける形となった。太鼓は知名度の高い品物ではあるものの、子どもの憧れにはならなかった。開発者の森安信二は「音そのものに面白さが要求されていたのだと気付きました」「正直、楽器は難しいですね」と述懐している。ギター型のDX音撃弦セットは比較的人気があったが、これはモチーフの格好良さの影響だろうと森安は判断している。平面的な円盤から立体的な動物へと変形するディスクアニマルの玩具は、2005年度グッドデザイン賞を受賞している。デザインはプレックス社の菊地和浩によるもの。日本には、古来 “鬼” と呼ばれる者たちがいた。人間でありながら超人的な能力を持つ彼らは、魔化魍(まかもう)と呼ばれる妖怪の類から人々を守っていた。そして鬼をサポートする人々の体系は組織へ発展し、猛士(たけし)と呼ばれるようになった。西暦2005年。高校受験を目前に控えた安達明日夢(あだち あすむ)は、母の実家の法事で屋久島に向かう船上で、船から転落した男児を助ける男を見た。それを見て驚く明日夢に男は「鍛えてますから」とだけ言い残して立ち去った。島を散策しに出た明日夢は、原生林の中で怪物に襲われる。窮地の明日夢の前に再び船上の男・ヒビキが現れる。ヒビキは音叉を顔の前にかざすと、全身が炎につつまれ鬼の姿に変身、怪物に立ち向かっていった。鬼達の名前は基本的にコードネームで本名を別に持つが、その本名で呼ばれることは皆無である。鬼・鬼の候補・過去に鬼だったとされる人物は、苗字・名前の(鬼の場合は通称も)最初の音が同じになっている。猛士は魔化魍から人々を人知れず守り続けている集団。魔化魍と対決する鬼と彼らをサポートする人々によって構成されている。総本部は奈良県吉野郡にある。関東支部は東京都葛飾区柴又にある甘味処「たちばな」に置かれる。表向きはオリエンテーリングのNPOとして活動している。それに付随してアウトドア用品の製造販売をしており、鬼達の使っているキャンプ用品はそれら支給品である。通常、鬼はシフトでローテーションを組んで活動している。猛士には119人の鬼が所属しており、協力する人はおよそ1,000人ほどいる。また「特別遊撃班」の鬼は、ローテーションから外れ、シフト表上の当番の鬼と連携して退治に当たる。関東支部の場合、響鬼・威吹鬼・轟鬼・斬鬼・鋭鬼・裁鬼・勝鬼・弾鬼・剛鬼・闘鬼・蛮鬼・吹雪鬼の名が確認されている。鬼の多くは弟子を持ち、継承・就職させる方法で今日まで伝承している。ただし、鬼のなり手は減少傾向にある。劇中では語られていないが、猛士のメンバーには、将棋の駒に見立てた階級が存在している。人の世界に被害をもたらす怪物。古来から伝わる日本の妖怪をモデルとしており、その名称を持つ。いくつもの種族に分かれているが、同じ種族であっても出現した場所の環境によって色や形に多少の差異がある。特定の個体を指す場合は「屋久島のツチグモ」といった具合に、出現した地名を頭につける。一部の例外を除き、大半が2種類以上の生物の特性を持つ、いわゆるキマイラ的な外見をしている。例としてはヤマビコは猿と鸚鵡、イッタンモメンはエイと燕、オトロシはサイと亀、ヌリカベは蛤と蛞蝓、ノツゴはクワガタムシと蠍といった具合である。主な特徴としては童子と姫が餌となる人間を捕獲し与える幼生期を過ごし、成体期では数メートルの巨大な体躯に成長。成体期となった魔化魍は「清めの音」でなければ倒せず、清められると爆散して枯れ葉や土塊となって自然に還される。また、夏に出現する個体は人間の大人位の大きさである代わりに数多く分裂・増殖する能力を持ち、管と弦では増えてしまうため太鼓の音撃で倒すのが基本。洋館の男女が改造した個体は大きさは様々だが、人工的な物と融合して通常の魔化魍にない特殊な能力を持つものもいる。これらは全てスーパー童子・スーパー姫によって育てられている。また、あまり劇中で触れられることは少ないが、童子・姫を伴わない自然発生型の魔化魍も存在し、それらは育て役を伴わずに単独で出現する。一部の魔化魍は人工的に作り出すことが難しいらしく、そういったものは天然の魔化魍として出現することが多い。劇中では「下久保の天狗」が「天然の魔化魍」に該当する。『仮面ライダーディケイド』の「響鬼の世界」では、鬼であった者が、己を鍛え続けて相手を倒すという気持ちが強くなりすぎると鬼に心を奪われてしまい、魔化魍に変貌するという設定に変更している。『小説 仮面ライダー響鬼』においては出自の源流に言及されており、元々は悪気にあてられた土塊が、自然界の未知なる力で妖怪に変じた存在であると語られ、元来は自然発生して誕生する類の存在であったことが示唆されている。終盤に発生した大量の魔化魍が無秩序に出現する現象。担当の異なる魔化魍が同じ場所に同時に現れたり、さらには夏の魔化魍、改造された魔化魍までもが現れるようになる。これを鎮めるためには、ある土地にある巨大鬼石を太鼓の力で大地自体を清めないといけない。しかし、それを阻止しようと大量の魔化魍が現れるので、この作業は命懸けとなる。四十七之巻にて無事鎮められた。魔化魍を育てるため、常に二体一組で行動する男女。普段は人間と変わらない姿をしているが、戦闘の際はそれぞれ怪童子(かいどうじ)・妖姫(ようひめ)と呼ばれる怪人態に変化する。見た目の性別とは逆に、童子は女、姫は男のような声で喋るのが特徴(何故かオオアリの姫だけそのままの声で喋っていた)。白い体液を流し、魔化魍と同様に爆散して土塊と化す。魔化魍の種類ごとに性格や特徴は異なるが、共通して根は徹底的に冷酷。服装や変化後の頭部・腕部の形状を異にするのみでその姿がほとんど同一の童子・姫が魔化魍の種類・数と同じ組だけ存在するようである。この他、鎧のような外殻に覆われ、唾から剣や槍状の武器を作り出し使用する武者童子・鎧姫や武者童子が突然変異した乱れ童子などが存在する(いずれもクグツの干渉に伴う変化)。浦沢義雄により童子と姫が温泉に行くプロットが出来上がっていたが、番組の流れの中に入らないので、お蔵入りになった。童子と姫を生み出し従えて力を与える存在で、黒装束あるいは白装束に身を包んだ男。強い闇の波動を放ち、相手を押さえ込んだり弾き飛ばす力を持つ。魔化魍や童子・姫を利用して変異や合体実験を積み重ねているようである。後に和装の男女(洋館の男女)の指示で動く傀儡(クグツ)だったことが判明する。後半から登場した、和風の戦装束に身を包んだ新タイプの童子・姫。怪人体に変化せずに戦い、あらゆるタイプの魔化魍を育てることができる。生まれてすぐは人間の子供に近い非常に無邪気な言動だったが、初登場から3話と言う速さでまずスーパー姫が成長し、それに伴いスーパー童子が徐々に本性に目覚め、それまでのような無邪気さは失せた。鬼の血を求め、鬼を食うことを望んでいるようである。従来の童子・姫と違い、普通に性別通りの声で喋る。徐々に自我に目覚めていき、スーパー姫は成長につれ、己の存在理由に懐疑的な一面を持つようになり、スーパー童子は最初は自身のその凶暴性になんら疑いの念を持たなかったが、スーパー姫の影響を受け、自身が何なのか考えるようになる。四十六之巻にて洋館の男・女から鬼を守るよう命令を受けるが、2人はこれを拒否して、鬼を襲う。しかし、そのことが仇となり、餌の供給を絶たれ、体を維持することが出来なくなり、塵となって消えてしまう。クグツやスーパー童子・スーパー姫を操る謎の人物。童子と姫はこの男女の姿を模して作られている。主な活動としては実験を繰り返し、従来の枠に収まらない新たな魔化魍を次々と生み出すが、その目的は結局判明することはなかった。また、鬼たちとは方式が異なるものの魔化魍を「独自の方式」によって封じる力も持っていた。終盤、突如として現れたコダマの森を認知し、彼らも魔化魍が自分たちにも制御できなくなっていく「オロチ」の始まりを危険視していたため、トドロキをオロチ現象を鎮める巨大鬼石のもとへ案内し、さらにスーパー童子・姫に鬼たちをサポートするよう命令した。最終的に彼らより上位だと考えられる洋装の男と女の登場により、彼らもまたクグツに過ぎなかったことが判明する。平成仮面ライダーシリーズの主演は若手俳優の登竜門と見なされていたが、本作品では俳優としてすでに著名な細川茂樹が起用された。細川は当時33歳で、これは昭和ライダーまでさかのぼっても最年長の主演俳優だった。戸惑いの大きかった細川は3度も依頼を断ったが、制作側の非常に強い期待を受けて1か月悩んだ。しかし周囲からの反対はなく、細川に相談されたダウンタウンの浜田雅功も「おもろいやん、おっさんライダー!」と細川を後押ししたこともあり、最終的には承諾した。細川はすでに大河ドラマ『義経』への出演が決まっていたため、しばらく『響鬼』の撮影に参加できなくなる事態を想定して主役不在のまま話が進行するプロットも用意されたが、これは使われずに済んだ。なお、細川はジェームズ・ボンドのイメージで普段の服装をスーツにしたいと希望したが、子供受けの低さを理由に採用されなかった旨を後年に明かしている。その他の主要キャストもベテランから新人まで、舞台やVシネマ、単館系映画などの各方面で知名度の高い俳優を起用している。そのため、レギュラー出演者の平均年齢は比較的高い。主役である響鬼のスーツアクターは『アギト』以降主役ライダーを演じた高岩成二ではなく、主役以外のライダーなどを演じてきた伊藤慎を起用した。撮影中にナパームの熱がスーツのマジョーラカラーに残ったために伊藤が火傷し、一時的に降板した間は大岩永徳などが代役を務めた。髙寺成紀をチーフプロデューサーとして始まった『響鬼』だが、テレビシリーズ中盤と並行して制作・公開された劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』のチーフプロデューサーは『響鬼』には当初参加する予定のなかった白倉伸一郎が務め、同じく脚本もTVシリーズ未参加の井上敏樹が担当した。その後、TVシリーズも9月4日放送の三十之巻以降、プロデューサーが白倉に交代。脚本もきだつよし・大石真司から入れ替わりに井上が新たに参加し、メインライターとして同時に文芸スタッフも全員が降板となる。なお、きだは当時の制作状況について、2007年7月5日の日記で「クウガや響鬼に参加した時はプロデューサー色が濃くて自分の色を全く出せずに終わってしまった感がある」と発言している。白倉に交代後の制作体制は、脚本に「執筆が早い」と言われる井上が大半の話を担当したほか、三十八之巻・三十九之巻は本作品で仮面ライダーシリーズに初参加し、以後も多くのシリーズ作品に関わることになる米村正二が担当した。監督には二十九之巻以前は不参加だった田村直己、鈴村展弘が加入、通常のローテーションを崩し、約2か月にわたり複数班体制が取られた。完成済の各回を1話以上ストックしておく「撮り溜め」をあまりしない東映特撮作品では複数班体制をとることは珍しくないが、通常は計画的な撮影スケジュールをしっかり事前に立て、1班体制によるローテーション撮影を維持するように努めており、今回のように複数の撮影班が長期間の同時撮影体制を敷くケースは異例と言ってもいい。「太鼓で敵を倒すライダー」という設定に合わせ、マリンバ、和太鼓、パーカッションなどの打楽器(一部シンセサイザーによる音色含む)を中心に構成された音楽が主流となっている。主要ライダーの武器、必殺技に合わせ、威吹鬼にはトランペットなどの吹奏楽器を全面に押し出した曲、轟鬼にはエレキギターなどによるロックサウンドも製作されている。『仮面ライダーアギト』以降、音楽担当と主題歌の作曲担当は別の作曲家が担当していたが、本作品では統一した世界観を作りたいという高寺の意向により『仮面ライダークウガ』と同じく佐橋俊彦が両方を担当している。従来の音楽担当は企画が完成してからの参加であったが、本作ではバンダイの「DX音撃棒セット」用の楽曲製作のため2004年6月頃から参加している。放映時のBGMを収録したサントラ「音劇盤」一 - 三、劇場版サントラの計4枚が発売され、3枚目のアルバムの中でほぼすべての主な楽曲を収録することができた旨のコメントが書かれている。『仮面ライダー龍騎』以降恒例である放送終了後のCD-BOXは発売しなかった。他の平成ライダー作品に見られるレギュラー出演者担当による楽曲は、本作品では製作されていない。発売された関連CDは以下の通り(主題歌に関しては別項目を参照)。サブタイトルが存在するのは『仮面ライダークウガ』以来。話数の単位は「○(漢数字)之巻」で、動詞+名詞という形式となっている。サブタイトルはオープニングの最後に表示される。

出典:wikipedia

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