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三法印

三法印(さんぼういん )は、バラモン教・ヒンドゥー教や六師外道のような他派の教えに対して、仏教(仏法)の教え・立ち位置を特徴づける「印」として、大乗仏教で主張されている三つの考えのこと。「三法印」という表現は、大乗仏教でのみ用いられるものであり、下述するように、初期仏教・部派仏教においては、類似の概念は存在していたものの、「三法印」という語彙は用いられていない。また、その意味も、元々は四念住(四念処)と同じように、「止観」(瞑想)修行によって涅槃の境地に到達するまでの内的な過程・段階を表現したものだが、大乗仏教においては、多分に変質・混乱・拡大解釈した意味・用法で用いられている。仏教自身と他の教えとの区別を明らかにすると同時に、自身の教えの特徴を示す。四つの考えは以下のとおりであり、涅槃寂静と一切行苦のどちらを三法印とするかは解釈が分かれるが、漢訳経典による限り、原典では「一切行苦」を説いているケースはほぼ無いといってよい。「三法印」という言葉が最初に使われたのは、訶梨跋摩(かりばつま、サンスクリット:harivarman、4世紀)の著作になる『成実論』(じょうじつろん)で用いられたのが、最初と見られる。『成実論』巻一に「仏の法の中に三法印あり、一切無我と有為の諸法の念々無常と寂滅涅槃となり。この三法印は一切論者の壊することあたわざるところなり、真実なるを以てなり、故に清浄調柔なりと名くるなり」とある。ただし、それ以前の龍樹の著作といわれる『大智度論』巻十五では、まだ煩悩を十分に絶滅することができないで、有漏道(うろどう)にあって無漏道を得ていない人々が「三種法印」を信ずべきである、として「一切有為生法無常苦印」・「一切法無我印」・「涅槃実法印」の三法印を示している(最初の法印で無常と苦を説いているので実質的に四法印と解釈することもできる)。また巻二二では「仏法印に三種あり、一には一切有為法念々生滅し皆無常なり、二には一切法無我なり、三には寂滅涅槃なり」といい、これを「一切作法無常印」「一切法無我印」「寂滅印」とよんでいる。この部分が龍樹自身の著作であるとすれば、"三法印"という概念は、龍樹の時代にはすでに成立していたといえる。三法印の「印」の原語について、これを「文図」(ムドラー、mudrā)とする説がある。この場合「ムドラー」は「印章」のことであるから、三法が仏教の印章であり、その標識である。普光(ふこう)という『倶舎論』の研究者は「諸法を印するが故に、法印と名づく。この印に順ずるものは仏経なり、もし、この印に違うならば、即ち仏説に非ず」といって、三法印を基準として経典の仏説非仏説を正すべきであるという。この「印」を「嗢拕南」(ウダーナ、udāna)とするものがある。『瑜伽師地論』巻四六の初めに「四種の法嗢拕南」(ほううだなん)があるとして、「一切諸行皆是無常」「一切諸行皆悉是苦」「一切諸法皆無有我」「涅槃寂静」の四種を説いている。これを四法印と考えることもできる。この場合、嗢拕南が「印」の意味をもつとみるべきである。『雑阿含経』などの古い経典ではという三つの事柄は明らかに説かれているが、「三法印」とは呼んでいない。上座部仏教では、法(ものごと、現象)の三つの性質を示すもので、「三相(tilakkhaṇā)」と呼ばれ、修道上の教えとして、実践的に観察することが強調される。上座部で説かれるのは無常・苦・無我の「三相」であって、一切行苦を欠いた大乗の「三法印」という概念を共有しているわけではない。こうした概念は、以下のように、初期仏教以来の四念住(四念処)等の概念と対応させると、より明確に整理されて分かりやすくなる。このように、元々これらの概念は、「止観」(瞑想)によって涅槃の境地に至る内面過程を表現した、数ある表現の内の1つだった。「三法印」は、古来、小乗についていわれ、大乗では立てないとする説がある。『大智度論』では、三法印を説くことが小乗であり、大乗とも矛盾しないという。このような議論があることは、その背後にすでに三法印が小乗のものであるという説のあることを示している。ところが『法華玄義』など、中国における論師の著作では、明らかに「なぜ小乗で三法印を説き、大乗で一実相印を説くかというに、小乗では生死と涅槃とを別にみるからであり、大乗では生死即涅槃と生死に即して涅槃をみるからである」といって、大乗では三法印を説かないとする。仏教と外の教えを区別する立場に立てば、「三法印」を仏教の旗幟とすることも、必ずしも斥けられることはなく、むしろ仏教の特色を明らかにするものであるといえる。

出典:wikipedia

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