スジオナメラ（"Elaphe taeniura"）は、爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ナメラ属（"Orthriophis"属とする説もあり、その場合は種小名が"taeniurus"に変更）に分類されるヘビ。ベトナムではカナンスジオとユンナンスジオの亜種間雑種が確認されている。眼後部に黒い筋模様が入り、中国語名である黒眉錦蛇の由来になっている。尾の正中線に明色の縦縞、それを縁取るように黒い縦縞とその外側に明色の縦縞が入り、和名スジオの由来になっている。農耕地や人家近くで見られることもある。亜種マレースジオは洞窟に生息することもある。樹上に登ることも多い。食性は動物食で、小型哺乳類や鳥類、両生類などを食べる。亜種マレースジオはコウモリを食べる。繁殖形態は卵生。1回に2-12個の卵を産む。中華人民共和国では食用とされることもある。亜種タイワンスジオは展示用などで輸入されたと思われる個体が、沖縄島中部に定着している。沖縄島北部に侵入して在来の固有種を捕食する懸念、亜種サキシマスジオの分布域に侵入した場合に遺伝子汚染が懸念されるなどの理由から、外来生物法により特定外来生物に指定された。それに伴い本種（特定外来生物に指定された亜種タイワンスジオ、在来種である亜種サキシマスジオを除く）も種単位で未判定外来生物に指定された。ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていた。

出典:wikipedia