『機動戦士ガンダムムーンクライシス』(きどうせんしガンダム ムーンクライシス、"Mobile Suit Gundam mooncrisis")は、松浦まさふみによるアニメ作品群『ガンダムシリーズ』を題材にした漫画作品。1993年から1994年まで雑誌「MS SAGA」に連載され、メディアワークスより1995年1月30日に全1巻で発売された。その後、同社の電撃コミックスより1997年11月15日に上巻、1998年1月15日に下巻の2巻構成で再刊されている。本作は同作者の漫画『アウターガンダム』『機動戦士ガンダムReon』と同様、公式設定が厳密に用いられる前に発表された作品であり、現在の宇宙世紀シリーズとは異なる独自解釈の時代設定のもとで描かれている(詳細はアウターガンダム#概要を参照)。関連するキャラクターも登場するがストーリーに目立った繋がりはなく、あくまで独立した作品となっている。なお、アニメシリーズのガンダム作品に登場するキャラクターのその後も描かれているが、公式設定という訳ではない。物語は、人類にとって欠かすことの出来なくなった月が崩壊の危機に瀕した状態で繰り広げられる内容で、宇宙世紀0100年という節目を目前にネオ・ジオンが終局を迎えるという、宇宙世紀最大の勢力であるジオンの幕引きを描いた作品である。あとがきによると、本作の原点はデズモンド・バグリィやアリステア・マクリーンによる冒険小説であると語られている。いわゆるボーイ・ミーツ・ガール的な物語でもあるが、他のガンダムシリーズと同じように多くの課題を残す要素を持っている。なお、電撃コミックス下巻には、同作者による本作の外伝や、一年戦争や未来世紀を舞台にした短編漫画が収録されている(詳細については後述)。宇宙世紀0099年、地球連邦軍タクナ・S・アンダースン准尉は、衛星軌道上に配備されている宇宙母艦「ベクトラ」にΖ>(ゼータプロンプト)のパイロットとして配属された。第二次ネオ・ジオン抗争が終結してから6年、何事もなく平穏に過ぎていた世界は、たった1隻のベクトラだけで全宇宙軍と戦争を出来るほど軍縮が進み、この地球防衛機関最後の砦といえるベクトラでさえも、ティターンズ化の恐れや、散発するテロリズムの被害額よりも経費がかかるという理由から寧艦案が内定するなど、連邦軍の腐敗・衰退は急速に進みつつあった。その中で、Ζシリーズの新型機Ζプルトニウスのパイロット候補に選ばれているタクナは、飛行機で移動する連邦大統領の高高度護衛の任務に就く。単なる護衛任務であったが、発進直前にスクランブルコールが鳴り響き、大統領機がミサイルによって攻撃されたという連絡を受ける。この事件を皮切りに、世界は人類の存亡すら賭けた戦いへ突入していく。前述のように本作は独自解釈の時代設定であり、登場するMSの主体は、Ζシリーズを主軸とする一般的にMS第三世代といわれているTMS(可変モビルスーツ)であり、第四世代といわれ宇宙世紀0093年代の主役と謳われたサイコミュ搭載型MSは舞台裏に回っているのが特徴である。
出典:wikipedia
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