『ニューヨーク1997』(原題:"Escape from New York")は、1981年のアメリカ映画。製作をアブコ・エンバシー、監督をジョン・カーペンター、主演をカート・ラッセルがそれぞれ担当した、近未来SF映画である。オープニングのマンハッタンのイラストはCGではなく、段ボール箱にガムテープを貼りブラックライトを当てたものである。また、冒頭のスネーク・プリスキンがグライダーを使い、夜陰に乗じてニューヨークに侵入を試みるシーンで、グライダーに搭載された暗視野装置のモニタに映し出される風景映像は、ミニチュアをリスフィルムで撮影して光学合成をかけたものである。まだCGに莫大な予算が必要だった当時としては現実的かつ効果的な手法であり、その後しばらくの間は「CGを使いたいが予算がない」という作品で多用されるテクニックとなった。1996年には続編『エスケープ・フロム・L.A.』が製作された。1988年、犯罪増加率が400%を突破したアメリカは、ニューヨーク・マンハッタン島を15メートルのコンクリート壁で囲み、一帯をまるごとアメリカ最大の刑務所とした。そこには終身刑の重犯罪者が集められ、週に1回セントラル・パークに投下される食料の配給以外はすべて所内の囚人による自治に委ねられていた。エネルギー危機によって米ソが開戦した第三次世界大戦が終結しつつあった1997年のある日、大統領専用機がテロリストに乗っ取られ、マンハッタン島内に激突墜落させられる。大統領は脱出用ポッドで機外に逃れたが、救助に向かった強行突入部隊が発見したのはこじ空けられたポッドだけであり、大統領はすでに囚人たちによって拉致され、残されていたのは刑務所周辺を警備する全兵力の撤退を要求する囚人たちの要求書と、切り落とされた大統領の指1本だった。大統領は米中ソの三国サミットへ向かう途中で、参加国に対して戦争の原因であるエネルギー問題を解決する核融合技術に関する発表内容が吹き込まれた録音テープを提示する予定だった。警察本部長は元特殊部隊員でレニングラード降下作戦の英雄ながら、武装強盗の罪でマンハッタン島に収監される予定だったスネーク・プリスキンを、釈放を条件に刑務所内に単身潜入させることを思い付く。嫌々ながら大統領救出作戦に同意したスネークは、頚動脈に24時間後に爆発する小型爆弾を注入されたうえでサプレッサー付きMAC10を渡され、グライダーで世界貿易センタービルへ着地すると、「ニューヨークのデューク」を名乗って大統領を人質に取ったギャングのリーダーや、街に蠢く食人者たちを相手に孤独な戦いを開始する。※括弧内は日本語吹替(ソフト未収録)。
出典:wikipedia
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