『風の伝説ザナドゥ』(かぜのでんせつザナドゥ、The Legend of Xanadu)は、日本ファルコムによるアクションロールプレイングゲームシリーズ、およびその第1作のタイトル。1作目となる『風の伝説ザナドゥ(I)』とその続編『風の伝説ザナドゥII(II)』の2作品がある。木屋善夫のプロデュースによる『ドラゴンスレイヤーシリーズ』の最終作となる第8作目。それまではパソコンゲームのみの開発を行ない、家庭用ゲーム機への移植はライセンス提供のみで全てを他社に任せていた日本ファルコムが初めて家庭用ゲーム機に自社参入し、PCエンジン SUPER CD-ROM²用に開発した唯一のシリーズ。開発段階のコードタイトルは「ザ・レジェンド・オブ・ザナドゥ 〜風の物語〜」。日本ファルコムの代表的なプログラマであった木屋善夫が日本ファルコムで最後に携わった作品であり、木屋の他作同様『ドラゴンスレイヤーシリーズ』に属している。木屋の代表作である『ザナドゥ』とはタイトル名だけではなく音楽やシステムの一部を踏襲しており関わりが深いが、本シリーズは『Dragon Slayer VIII』として『Dragon Slayer II』である『ザナドゥシリーズ』からは独立した扱いとなっている。『I』・『II』共にヒットし、ラジオドラマ制作等のメディアミックスも行なわれた。多くの根強いファンを持つ作品であり、『リバイバルザナドゥ』から始まったリメイク路線が定着した際には、ファンが最もリメイクが望む作品として選ばれている。2004年にはプロジェクトEGGシステムを利用し、Windows でプレイできるようにした『I』復刻版が『ファルコムスペシャルBOX'2004』に収録された。2005年には『II』の復刻版も作成され、前年の『I』と共にwin用ゲーム『ザナドゥ・ネクスト』の初回特典として同梱された。これらはゲームエミュレータを利用してPCエンジン版をそのままに再現したものであり、後にはプロジェクトEGGのサイトにおいて有料配信されている。Wiiのバーチャルコンソールで『I』が2008年11月25日より、『II』が2009年1月27日より配信開始された(各要800Wiiポイント)。日本ファルコムが初めて家庭用ゲーム機に向けて開発した作品。発売は1994年2月18日に日本電気ホームエレクトロニクス(NEC-HE)より行なわれた。まだロムカセットが主流の時代にCD-ROMと言うメディアを活かした全12章で構成された豪華なシナリオ、豪華な演出(有名声優陣によるナレーションなど)と大きなボリュームを実現。またファルコムゲームの特色でもある音楽の質の高さなども手伝って、多くのファンを獲得することになる。本作の開発後、発売を待たずして1993年に木屋は日本ファルコムを退社している。このため『I』が日本ファルコム在籍時に木屋が指揮した最後の作品であり、続編である『II』には関わっていない。『I』の続編として開発され、前作とは異なり発売も日本ファルコムが行なった。1995年6月30日発売。グラフィック、音楽共にPCエンジンの性能を限界まで引き出した作品で、前作に引き続きヒットを収める。しかし、ゲーム機の世代交代を受けてPCエンジンは既に末期を迎えており、本作を最後に日本ファルコムはPCエンジン向けゲームの開発から撤退する事となる。オープニングにおいて「The Last of Dragon Slayer」と示されており、本作が『ドラゴンスレイヤーシリーズ』最後の作品となっている。ただし、『ドラゴンスレイヤー』と言う名前が木屋善夫が手掛けた作品を示す名前として認識されている為、木屋の日本ファルコム退社後に作成された本作は「ドラゴンスレイヤーシリーズには含まれない」とされる事もある。1000年前、邪竜ダルダンティスとの戦いに勝利し英雄王となった伝説の勇者アイネアス。その末裔であり、王都イシュタルの百騎長となったアリオスは、忠臣である無敵将軍ダイモスとともに西の辺境マクリアのモンスターを率いるカコースに戦いを挑むが……。邪竜ダルダンティスとクレーネジュエルとの壮絶な戦いから3年後、イシュタリアは魔法を失った混乱からアリオス達の活躍によって復興を遂げ平和を取り戻しつつあった。そんな折、ダイモスと共に首都イシュタルに帰還したアリオスは、ヌースの依頼により新大陸の調査に行ったリュコスが行方不明になったとの知らせを耳にする。リュコスを捜索するためアリオスはダイモスと共に未知の新大陸へと旅立って行く……。章立てされたアクションRPGで、システムは『I』・『II』両作でほぼ共通している。。基本的なフィールドではトップビューだが、各章の最後にあるボスステージではサイドビューとなる。RPGの基本ともいえる「敵を倒し主人公を育て上げていく」システムを採用してはいるが、RPGで一般的なレベルと言う概念はなく、熟練度等によって成長していく。原則として各章毎にフィールドは切り替わり、クリアした章のマップを再度訪れる事は出来ない。攻撃は『イースI』とほぼ同じシステムで、攻撃に対する特定のアクションは存在せず、移動して敵に体当たりする事が攻撃となる。「半キャラずらし」も存在。パーティーメンバーがいる場合は自動的に戦ってくれる。各章の最後にはボスが待ち構えるサイドビューのステージが用意されており、主人公1人か仲間を1人加えた2人での戦闘となる。仲間を第2コントーローラーで操作する2人プレイが可能。1人プレイ時の仲間は自動で主人公に連動した動きを取る。(仲間にはそれぞれ特徴のある攻撃(サポート)能力がある。)レベルは存在せず、それぞれのステータス値は独立して上昇していく。『I』では教会、『II』では宿屋において回復と復活が出来る。所持品は大きく装備可能な物とイベントアイテムに分けられる。装備可能品は装備中の物の他に8枠まで持つ事が出来る。アイテムのみ1枠で同じ種類の物を99個まで複数個所持出来る。イベントアイテムは別枠となっている。アイテムには、メニュー画面でその場でアイテムを消費する「使用」と、装備して効果を発揮させる「装備」の2種類の利用方法がある。店は道具屋と買取り屋の2種類があり購入は道具屋、持物の売却は買取り屋でおこなう。売却の際に買い取り価格には幅があり、ルーレットで決定する。値段が不満である場合はやり直す事が出来る。売却可能なのは装備していない装備可能アイテムのみ。『I』ではさらに装備可能であっても消費可能なアイテムは売る事が出来ない。『II』では消費可能なアイテムを含め装備可能なアイテムは全て売れる様になった。
出典:wikipedia
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