竹田 喜之助（たけだ　きのすけ、大正12年（1923年）6月27日 - 昭和54年（1979年）9月5日）は、日本の人形師。本名は岡本 隆郎（おかもと　たかお）。岡山県邑久郡邑久町（現・瀬戸内市邑久町）に生まれる。昭和25年（1950年）東京大学第二工学部卒。卒業と同時に人形芝居の結城孫太郎一座に弟子入りをする。昭和30年（1955年）結城孫太郎は竹田三之助と改名し竹田人形座を立ち上げ、由緒ある竹田人形芝居を復興させ、喜之助もこれに参加した。昭和40年（1965年）三之助の他界後は養子となった扇之助が跡を継ぎ喜之助もその右腕として活躍した。竹田人形座は昭和47年（1972年）からは西ドイツを皮切りにイギリス、スウェーデン、フランス、デンマークなどヨーロッパ諸国やアメリカでも公演を行い世界的に有名になった。また、テレビ人形劇にも多くの作品を残した。喜之助は約2,600体の糸操り人形を作成し名声を馳せた。独自の技術が盛り込まれたその人形は「喜之助人形」と呼ばれた。中でも「雪ん子」は傑作と言われている。昭和54年（1979年）9月5日、交通事故に遭い死去、享年56。喜之助を失った竹田人形座は活動休止に追い込まれ、現在も活動を行っていない。座長であった扇之助は喜之助の作成した人形などを、郷里の長野県飯田市に寄贈した。平成2年（1990年）飯田市には「竹田扇之助記念国際糸操り人形館」が開館し扇之助が館長に就任、喜之助の人形などが展示されている。また、喜之助の郷里、瀬戸内市にも邑久郷土資料館内に「喜之助記念室、喜之助フェス記念室」があり、人形製作室が復元され、代表作「雪ん子」や遺品などが展示されている。また、瀬戸内市は昭和63年（1988年）より例年8月第三土・日曜日ごろに瀬戸内市中央公民館及び邑久郷土資料館にて糸操り人形劇を中心とした「喜之助フェスティバル」を開催している。など

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