八面山（はちめんざん）は、大分県中津市三光田口に位置する標高659mの卓状溶岩台地（メサ）である。中津市を代表する山であり、地元では「箭山（ややま）」とも呼ばれる。福岡県との県境に近い大分県中津市三光地区の南部に位置し、中津市市街地から10kmほど南に位置する。山頂には放送局などのアンテナがあるので市街地からも確認できる。また周辺の宇佐市、福岡県行橋市・豊前市・築上郡からも見え、さらに天気の良い日であれば北九州市門司区（新門司地区）・山口県山陽小野田市・宇部市、大分県別府市鶴見岳山頂・由布市由布岳山頂からも見ることができる。四方八方どの方向から見ても同じような形に見える山であるため、「八面山」の名が付いたといわれる。麓には金色温泉があり、周辺には耶馬渓がある。山頂からは豊前市、中津市街地は勿論のこと、周防灘や山国川、中津平野（沖代平野）の水田地帯が一望でき、景観は非常に良い。日本夜景遺産に選定されている。八面山を朝夕仰いで暮らしてきた中津市民にとって、八面山は“母なる山”であるといわれる。日本人が外国からの帰途、富士山に感動するように、地元中津・三光住民は日豊本線の車窓から八面山が視野に入るや、故郷に帰ってきたという安堵感で涙するという。また、地元中津市の各学校の校歌には、ほぼ例外なく「八面山」「箭山」が謳われており、子供の頃から校歌を通じて八面山を仰いできたため、地元民の八面山への思いは格別である。太平洋戦争中に北九州地区を空襲しに来た米軍のB-29に対して防空にあがった陸軍の屠龍の一機が特攻し、ともに八面山に墜落した。これを記念した平和公園である。また福岡県八女市星野村から分火された原爆の火を灯し続ける灯籠もある。毎年、平和祈年祭が行われている。法蓮開基と伝える寺院。西日本最大級の釈迦涅槃像がある。八面山山頂にある池。八面山はメサ台地であるため、山上部はほぼ平坦である。その中心部に大池が広がっている。JR中津駅南口より大交北部バス八面山平和公園ゆきに乗車（本数少ない）。八面山は山頂に大分県のテレビ局、FMラジオ局の中継局があるため、大分県北部の放送の要である。送信所の標高が高いため、周辺の福岡県豊前市・築上郡や山口県にも届いている（詳しくは中津市の項目を参照）。また中津市のコミュニティFM局（エフエムなかつ）の送信所も山頂にあるため、放送対象区域は大分県のみならず福岡県東部に至る。八面山の麓に位置する中津市、宇佐市、福岡県豊前市と築上郡一帯は、地理的関係から山岳回折現象などにより、福岡、大分、山口各県のテレビ放送が一挙に受信できる電波銀座である。この過密な事情のため混信が発生することも多い。総務省の定めた視聴可能地域は以下の通り。

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