黒柳 守綱（くろやなぎ もりつな、1908年6月20日 - 1983年4月30日）は東京都出身のヴァイオリン奏者。妻に黒柳朝、息子に黒柳紀明、娘に黒柳徹子と黒柳眞理、兄はジャーナリスト・カメラマンの田口修治。医者でカトリック本所教会の長老を務めていた田口潔矩の四男として生まれたが、父親が8歳で亡くなり兄の田口修治とともに12歳で三越呉服店で働き始める。店の音楽部でバイオリンを学び、三越少年音楽隊出身。守綱は黒柳家の養子となり黒柳姓となる（時期不明）。妻の黒柳朝（旧姓・門山）とは彼女が学生時代にベートーヴェンの第九交響曲の公演を共にしたことで知り合い、それから間も無く当時自分が住んでいた住居の1階にあった喫茶店に連れ込み、夜遅くまで話し込んだ末に「家に帰れないだろ?」と自分の住居に連れ込み、そのまま結婚の話に至った、と、娘の徹子が語っている。 三男二女（徹子、明兒、紀明、眞里、貴之）をもうけるが、長男は夭折している。NHK交響楽団、東京交響楽団といった、日本国内における主要オーケストラのコンサートマスターを歴任。また、レコーディングスタジオの演奏家としても力を発揮した。東京弦楽四重奏団（1942年結成）を率いていた頃、チェロを齋藤秀雄が担当したこともあり、斎藤の弟子で当時高校生だった小澤征爾によると、斎藤がオーケストラを指揮した際は黒柳がコンサートマスターを務めていたという。1944年、満州に出征し、終戦でソ連に抑留された経験を持つ。1949年にシベリアより帰還し、東京交響楽団のコンサートマスターとして入団。　1983年4月30日死去。。

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