Singer Song Writer(シンガー・ソング・ライター)は、株式会社インターネットが制作・販売をしている日本製DAW。省略してSSWと表現されることが多い。通常バージョンに対して、オーディオを強化したフラッグシップモデルにあたる「VSシリーズ」と、MIDI機能に限定させた「Liteシリーズ」の3つのシリーズがある。現在、Singer Song Writerの後継となるABILITYが販売されている。日本国内製の多くのDAWが数ある海外のDAWに淘汰される中、五線譜を中心としたMIDI入力機能で操作が分かりやすく、他社ソフトにないMIDI機能が充実している。コードに合わせてアレンジデータを貼り付けることができるアレンジ機能をはじめ、MIDIを本物らしくするスタイルシミュレーター機能、ローランド社・ヤマハ社の主要音源コントローラー機能、自動伴奏作成機能、コード判定機能、鼻歌入力機能、着メロ作成機能、エクスクルーシブデータのパレット入力機能など。DTM初心者の入門ソフトとして制作されており、説明書はガイドブックのように非常に丁寧に掲載されている。DTMの初心者向けとして、2003年にはNHK教育「趣味悠々」でSSW Lite 4.0が教材に採用されたり、タモリ倶楽部で鼻歌機能を紹介された。デアゴスティーニ社が発行している週刊誌My music studio(以下MMS)に付属した。1990年代のいわゆるmidi時代に本製品はローランド社のDTM入門者向けパッケージ製品『ミュージ郎』にバンドルされていた。当時の評価はあくまで他のシーケンスソフトを補佐する「アレンジができるソフト」という位置づけだった。だがSSW 5.0でSSW上で音源のインサーション・エフェクト等を操作できる「音源コントローラー」機能を搭載させて音源との親和性を高めたことにより、SSWがミュージ郎のメイン・シーケンスソフトとなった。しかし、2000年にローランドがDTM音源にオーディオインターフェイスを搭載させた新型音源SC-D70をリリースすると、ローランドは以前からオーディオ機能に強かった「Cakewalkシリーズ」をメイン・ソフトに採用して、オーディオを扱うことを前提としたパッケージ「ミュージ郎Digital Studio」を発売した。さらに、翌2001年にはSSWが6.0VSを発表してオーディオ機能を強化するものの、「Cakewalkシリーズ」も「SONAR」へと変貌を遂げ、パッケージ品も「SONAR Digital Studio」となった。しばらくは並行してSC-8850・SC-8820にSSW 6.0をバンドルさせた「ミュージ郎V6」が販売されていたが、DTMでオーディオを扱うことが常識化し、2002年には「ミュージ郎シリーズ」は消滅し、SSWのバンドルは終了した。この頃になるとソフト自身も成熟し、開発ペースが遅くなった。さらに制作元であるインターネット社が最も安価で売れ筋であるLiteシリーズと同社の波形編集ソフトウェア「Sound it!シリーズ」を重視した販売戦略、新コンセプト音楽作成ソフトウエア「MIXTURE」の発表などを行っているため、SSWはバージョンアップ2009年までの7年に渡り一次停止した(後述)。2002年に、SSWを発売するインターネット社のHP上で、『ACIDファイルとVSTiに対応させた「SSW 7.0VS」を発売する』と公式発表された。だが、開発の遅れなどから、相次いで発売延期が発表され、結果的に7.0VSの前にACIDファイルとVSTiに対応させた通常版「SSW 7.0」をリリースしてしまった。このため、7.0VSは8.0VSに引き継がれる形で消滅してしまった。この一件により、VSシリーズはフラグシップモデルでありながら、ACIDファイルとVSTiへの対応が通常版よりも1年間遅いという事態が続き、ユーザーからの不満も多かった。DTM雑誌「DTMマガジン」2008年2月号によると、「2008年の夏にSSW 9.0VSを発売する予定」と発表されたが、発売されなかった。2009年12月12-13日に開催されたIMSTA FESTAで、Singer Song Writer VS 9.0(開発途中のα版)がお披露目され、2010年2月頃の発売と発表され、翌年2010年4月30日にSinger Song Writer 9 Professionalが、2010年7月2日にSinger Song Writer 9 Standardが発売された。また2014年6月19日発売の新バージョンはオーディオ機能とMIDI機能を強化し、「ABILITY Pro」(アビリティプロ)「ABILITY」(アビリティ)と名称が変更された。SSWシリーズのフラッグシップモデルで、最上位機能を有する。「VS」とは「Virtual Studio」の略。通常のシリーズよりもオーディオ機能が大幅に強化されている。現在の最新バージョンは、2012年11月9日にリリースされたSinger Song Writer 10 Professionalである。なお、「VS」は5.0VSから使用されているネーミングだが、6.0VS・8.0VSはあるものの、その間の7.0VSは存在しない。SSWシリーズの基幹となるシリーズ。当初はMS-DOS対応アレンジソフトという扱いだったが、バージョンアップを重ねる毎にMIDIシーケンサーとして進化し、5.0以降はオーディオトラックも装備されるようになった。以前はVSシリーズとの差別化のため、オーディオ機能は乏しかったが、後のバージョンではオーディオ機能も充実してきている。現在の最新バージョンは、2012年11月9日にリリースされたSinger Song Writer 10 Standardである。Startが出るまではSSWシリーズの中で最も安価なシリーズで、DTMの入門ソフトとして有名なシリーズ。実は、ラインナップ3シリーズのうち、一番売れているのはこのLiteシリーズである。2014年7月現在の最新バージョンは、2011年2月18日にリリースされたSinger Song Writer 7 Lite。
出典:wikipedia
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